Yoshikoの『リビング』へようこそ

16年間脳梗塞後遺症の夫と101日間世界一周クルーズをした。その記録を「リビングを船に乗せて」として著す。

白菊会総会

2011-10-11 | お出かけ
白菊会と言うのは「神奈川歯科大学白菊会」と言われ人体解剖のための献体を
受け付ける機関である。

白菊会は新潟にもあり、他の都県にもあるらしいし、詳しいことは全く分からないので
書くことは避けるけれど、今回、父と母が入会している献体協会の年に一回の総会と
言うことで母に同道したのだった。

どんなに医学が発達しても人体そのものの研究として人体解剖は医学生、歯学生にとって
必要である。父や母が入会したころは献体数が足りなくて学校は困っていたらしいが
現在は社会的に認められ、過去20年で登録者数は倍になったと言う。
今では献体を希望しても遺体が返されるのは2年ほど先になるとか・・。
父は一年半であった。

「無条件、無報酬の精神」「人生最期の奉士」と言われている。

丁度9月に父のお役目が終わり、火葬をしたので今年度中の献体の
表彰状を文部科学大臣から母が受け取った。
そして遺族代表のスピーチをした。


99歳とは思えぬほどの力強い、大きな声で夫と献体を決めた日のことを
語り、自分も「楽しみにしております」と明るく話したのでびっくりした。

学校側も解剖学の授業を受けた2年生全員が黒いスーツで参列。
学生の解剖実習の感想などのスピーチ、献体に関する30分の講話があり、
懇親会となり、遺族、学生が親しく話し合う場が設けられた。