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新甲州人が探訪する山梨の魅力再発見!

東京から移住して”新甲州人”になった元観光のプロが探訪する”山梨の魅力再発見!”
旅人目線の特選記事を抜粋して発信!

43)春一番!雪割って開花する塩山・小倉山のザゼン草!

2013-03-01 | 山梨、魅力の里山歩き!

 

43)春一番!残雪を割って開花する甲州玉宮の”ザゼン草”!

2013年3月、甲州玉宮の里に、残雪を割って”ザゼン草”が開花した!017 020

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ザゼン草は、忍耐強い山野草だと思う!まるで達磨大師の悟りを説いているようだ?

ザゼン草群生地は、里山に春の日差しを感じ始めたこの季節に、未だ残雪に覆われる

山岳地の”凍るように冷たい湧水が流れる湿地帯”にある。

ザゼン草は、僧侶が座禅を組んで禅修行をしている姿に見えることで、「ザゼン草」

と呼ばれる。花を達磨大師の姿に見立てて「ダルマ(達磨)草」とも呼ぶ。

”玉宮ザゼン草群生地”の近くには、臨済宗向嶽寺派本山「塩山向嶽寺」を開山した抜隊

(ばっすい)禅師が、甲州塩山で禅修行の最初の”庵”を組んだ旧蹟もある。

玉宮ザゼン草群生地の入り口には、本ブログNo.15)で紹介したように数々の楽しみ

と魅力を案内してくれる”甲州市の管理棟”がある。

ザゼン草や春の山野草が楽しめる。※”3月~5月連休まで開館”。

この群生地を永年守っている管理棟の”橋爪さん”は、小倉山周辺をくまなく歩いて

山野草や野鳥を守っているとても詳しい人ですヨ。

 


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ザゼン草は、残雪を割って出て来る”力強い山野草”だ!

残雪がある3月上旬、ザゼン草を見に行くと群生地も静かで雪割のザゼン草と語りあえる!      

次から次へと新芽が芽吹いていますヨ!021 022019

 

 

 

 

 


ぜひ、甲州市塩山へ”ぶらっ”と日帰り旅をしませんか!?

別NOで紹介している「甘草屋敷」の吊るし雛や「江戸時代の雛飾り」を楽しんで、

小倉山を訪ねれば、まさに春一番ならぬ・・・

「春の訪れを一番に体感してもらえることでしょう!」春の訪れ・・・!いい響きです!

甲州市塩山桃源郷”ひな飾りと桃の花祭り”2013

平成25年2月11日(祝)~4月18日(木)、

主会場はJR塩山駅北口「甘草屋敷」にて開催。 

詳しくは、ブログNO12)をご覧ください。http://blog.goo.ne.jp/yssoho/d/20110222

また玉宮ザゼン草群生地と小倉山周辺散策のことは下記NO15)をご覧ください。

 


15)小倉山と玉宮ザゼン草群生地の里山ハイク!

甲州市塩山福生里(ふこおり)・・・、

昔々、名僧”抜隊禅師”が庵居した竹森川の自然の里は、今でも里人の穏やかな営み

が息づいている!

小倉山は、JR中央線塩山駅下車、玉宮行バスで15分、湯原バス停下車。

起点は、湯原バス停から徒歩1分の玉宮ザゼン草公園ビジターセンター(駐車場)。

※自由乗降区間なので頼めば湯原バス停の手前、公園入り口でも停めてもらえる。

塩山北方中央に見えるのが小倉山(標高954.8m)Photo

 

 

 

 

 

東京近郊で人気の高尾山に比べると標高はかなり高いが・・・、

実は、バス停から約40分程度で、楽に頂上まで登れる安心安全の山登り!

頂上展望台からのパノラマ大展望は比較にならないほどの凄いスケールです!

小倉山展望台に上った瞬間、南アルプスと御坂山塊と富士山のパノラマ展望が広がる!

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小倉山展望台から望む南アルプスのパノラマ南方に、富士山と御坂山塊が広がる 

交通ルート:国道411号線を千野橋で左方向へ直進、竹森川に沿って「上竹森」

⇒「福生里」の湯原へ至る。

注)411号線は直進すると大菩薩峠登山口⇒柳沢峠方面に至る。

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福生里、竹森川は、今も、ゲンジ蛍が舞う、自然の里山!

塩山の地名のゆかりとなる抜隊禅師の修業の地、草庵跡と寺院跡!

甲州市には、「塩山」という地名の発祥となった1380年創建の臨済宗向嶽寺派

の総本山「塩山・向嶽寺」がある。開山の抜隊得勝禅師(後の慧光大円禅師)が、

29歳で出家、鎌倉・建長寺、常陸、出雲・雲樹寺、能登・総持寺など各地で修業し、

伊豆・相模の山中に庵居、その後、武蔵横山(現八王子)に移り、1378年に念願

の甲斐の国に入って2年間庵居したところが、この高森(現在の塩山玉宮)の福生里

の地なのです。

当時は高森に禅師を慕って800人に及ぶ僧侶が参集したといわれ、そのころから里

が開けたところです。

ほとんど知られていないが、歴史的に、いろいろと興味の多い里山でもあります。

この福生里の里には村人が寺平と呼んでいるところに、抜隊禅師が修業した有名

な草庵跡や抜隊禅寺の寺跡があり、史蹟は形容がないが、「四つ石」といわれる

座禅石、宿石、富士見石、休み石などが興味深い!

深く抜隊禅師を慕う昌秀庵主が福生里の庵居が風当たりが強く山道が険しいので、

時の甲斐国主・武田信成(のぶしげ)に嘆願し、今の塩山の地の寄進を受けて、

「塩の山」の麓に庵を創建、抜隊禅師(54歳の時)を招き入れています。

眼前に富士山を眺めるところから「向嶽庵」と称し、後に、山号を「塩山」として

「向嶽寺」が創建された由緒である。

歴史好きなら、当時を偲ぶのに・・・、草茂る史跡もオツなところです。

玉宮ざぜん草公園ビジターセンター公園駐車場と谷間のザゼン草群生地

Photo

Photo_2

 

 

 

 

 

 

・ビジターセンターはシーズンのみオープン(3月~5月連休迄)

・駐車場は無料 約20台~約30台程度可

ザゼン草やカタクリが咲く3月~5月連休の頃が、最も大勢のハイク客で賑わい、

ビジターセンターも開いていて、小倉山周辺の動植物や案内資料が公開されている。

休憩舎(東屋)もある。

Oguramap 小倉山ハイクMAP

 

 

 

 

 

・竹森川の上流は、”蛍の里”で有名。

現在も竹森川蛍の邑保存会の皆さんが、

大切に自然の恵みを守り続けています。

・けっこう、自然のままで、昔なつかしい、雰囲気が楽しめますよ!


 

ザゼン草玉宮ザゼン草公園)

袈裟色のザゼンソウ(姿は座禅僧!?) 色が淡黄色のザゼンソウ Photo_3Photo_4

 

 

 

 

 

ザゼンソウ群生地の散策路 ザゼンソウ群生地に次々と生える鮮やかな新芽

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ザゼンソウ(座禅草)は、学名:Symplocarpus foetidus サトイモ科の多年草で、

仏像の光背に似た形の花弁の重なりが僧侶が座禅を組む姿に見えることから座禅草

と言われる。またダルマソウ(達磨草)とも呼ばれている。

・冷帯、及び温帯山岳地の湿地に生育し、開花時期は標準的に1月下旬~3月下旬。

玉宮ザゼン草公園の開花時期は2月下旬から3月下旬が見ごろです。

開花の際、肉穂花序(にくすいかじょ)で発熱が起こり約25℃になる。そのため、

周囲の雪積を溶かして顔を出すことろが見どころ。

今年は3月中旬に2回も雪が降ったので、残雪を割って咲くザゼン草が見られました。

・ゼゼンソウ群生地は、開花後に大型の葉を成長させるので、2月~5月連休まで、

新芽から大葉までの生立ちを楽しめる。また4月中旬には、カタクリの花が楽しめるが、

カタクリの道は残念ながら雑木を無造作に伐採されたままなので、無残な散策路に

なっている。


ハイク情報:参考:各スポット写真ガイドはダウンロードでご覧頂けます。

A)玉宮ザゼン草公園と小倉山周遊コース 1周約2時間30分                     

起点:玉宮ざぜん草公園ビジターセンター(駐車場)・・5分・・ザゼン草群生地

・・20分・・分岐・・15分・・小倉山頂上展望台(954.8m)・・15分

・・分岐より上条峠方面尾根道・・966m峰を経て60分・・・平沢集落分岐

・・20分・・分岐・・・20分カタクリの道へ経て、沢沿い5分、起点に戻る。

B)ザゼン草群生地・小倉山・上条集落・小田原橋・塩山駅コース

  起点:玉宮ざぜん草公園ビジターセンター(駐車場)・・5分・・ザゼン草群生地

・20分・・乗越・・15分・・小倉山頂上展望台(954.8m)・・15分

・・乗越より上条峠方面尾根道・・966m峰を経て60分・・・平沢集落分岐

・・10分・・上条峠(山歩き約2時間)・・上条集落(古民家情報館)・

一木百観音堂・福蔵院・慈徳院等を経て(里山歩き約3時間)・・・JR塩山駅

◆甲州市観光マップ、小倉山登山マップは、JR塩山駅の観光案内所にあります。


 

カジカが泳ぎ、ホタルが舞い、カワセミが飛ぶ里

 「竹森川の自然」

竹森川蛍の邑保存会長田義巳著に紹介されるこの周辺にはこんな自然が・・・

◎竹森川の生きもの

カジカ、カジカガエル、サワガニ、アマゴ、ヤマメ、イワナ、アブラハヤ、カワゲラ、

カワヨシノボリ、ヘビトンボの幼虫、上流にはハコネサンショウウオが生存する。

◎山里の生きもの

カワセミ、ジョウビタキ、ウスバシロチョウ、アサマシジミ、ミヤマカワトンボ、

カブトムシ、クワガタなどが見られる。

◎四季の草花

ゼゼンソウ、カタクリ、ニリンソウ、シュンランなど里山らしい自然の山野草が生育。

1978年の山梨県特定植物群落調査では、54種類が報告されています。

注)現在、玉宮ざぜん草保存会に所属の地元ボランティア、シーズンは、

ビジターセンターで公園ガイドをしておられる橋爪元彦氏が周辺の山野草の写真を

撮っておられるが、既に、山野草など58種類をアルバムにされています。

※アルバム(私用)を拝見できます。

その中に絶滅危惧種Ⅱ類に指定されている「ミズキンバイ」らしき?

花が咲いているのを撮影確認していて、再確認して鑑定ができればと願っておられる。

もし、このブログをご覧になって、ミズキンバイのことに詳しい方が

おられたら、ぜひ真偽を教えてもらえれば有り難く思います。

コメント欄にて、ご連絡を下さい。 YS

 


 

 


35)北杜”オオムラサキ”の里は田園空間の博物館だ!

2012-07-17 | 山梨、魅力の里山歩き!

北杜・長坂の里、”国蝶オオムラサキ”があちこちに飛び交う!Photo_2 Photo

 

 

 

 


 

田園散策路の可憐なオオムラサキ・国蝶『オオムラサキ』はこんなに美しい蝶・・・!

7月中旬、『オオムラサキ自然公園』のあちこちで飛び交っていた!

写真は、自然公園の田んぼの畦で見つけた美しい青紫色に輝くオオムラサキのオス

 


国蝶「オオムラサキ」の学名は・・・、

『Sasakia Charonda(Hewitson 1863)』 

 ※参考オオムラサキセンター資料、ウイキペディアによる

”オオムラサキ”は、昭和32年(1957年)日本昆虫学会40周年

記念大会にて、世界に誇る日本の代表的な格調高く華麗な蝶として

”国蝶”に指定された蝶。

”オオムラサキ”は、羽を広げると10センチ以上になる大型のタテハ蝶で、

オスは羽の表側が美しい青紫色に輝き、メスは焦げ茶色をしている。

日本では、北海道、本州、四国、九州に生存、

国外では中国、台湾、朝鮮に分布していると云われる。

注)ウイキペディアにて、さらに調べて見ると・・・

①チョウ目 タテハチョウ科に属する紫色の大型の蝶。

日本に分布する広義のタテハチョウの中では最大級の種類。

②全国的に分布し、国内の北限地は北海道浜益郡浜益村、南限地は宮崎県小林市野尻町に

生息している。国内でも生息環境が限られ、適度に管理された、やや大規模な雑木林を

好んで生息する傾向が強い。かつては東京都内の雑木林でも見られたが、都市近郊では

開発により絶滅の危機に瀕する一方、山梨県のように、今でも広域に多産する地域がある

(ウイキペディアより)

以上②のように、全国的に分布する”国蝶”とは云え、都市近郊では、環境が破壊されて

絶滅危機にあるところもあるそうだ。しかし、ここ山梨県は、今も県土の78%を占める

山岳や森林が保全されて、自然環境に恵まれていることもあることから、特に北杜市

長坂地区は”オオムラサキ”の生息地としても、”日本のオオムラサキセンター”と云っても

良いのではないでしょうか!?

注)山梨県では、今年から”森林環境税”が設けられ、県民一人ひとりが自ら森林を大切に

守ろうと申し合わせされました。


ここ長坂”日野春”は、オオムラサキも里人と一緒に暮している長閑な里山!

北杜市は、”清里や八ケ岳山麓”が観光地として有名だが、ここJR日野春駅~長坂駅は、

観光客はあまり途中下車しないところだが・・・閑静で美しい里山である!

ここ長坂~日野春の里山は、北杜の田園都市整備事業に基づく『田園空間博物館』と

称して、自然を活かして人々が暮らす里山風景をそのままに保全しています!

JR中央本線日野春駅 ※韮崎駅と小渕沢駅の中間にある。Photo_4日野春駅前 Photo_3

 

 

 

 

 


『田園空間博物館』とは・・・

伝統的な農業施設や美しい自然・農村景観にあふれた田園空間は、先人の努力によって

築かれ、我々が保存・発展させてきた貴重な地域資源です。

これらの資源を持つ地域全体を「博物館」として捉えて『田園空間博物館』と名付ける。

『基本テーマ』:八ケ岳南麓の湧水と、農に生きる人々の暮らし (北杜市)

※八ケ岳南麓湧水地区では、湧水に育まれた農業の歴史と近代農業の先がけとなった施設、

歴史が伝える村人達の暮らし、伝統文化や民俗芸能に関る施設、八ケ岳南麓の豊かな自然

と調和した施設などを紹介しています。(北杜市)


遊歩百選認定コース 『オオムラサキ自然観察歩道』

名水と国蝶オオムラサキの里”ながさか””ひのはる”

オオムラサキ自然観察歩道コース

①日野春⇒②オオムラサキ自然公園⇒③生態観察園⇒④花水坂⇒

⑤オオムラサキの森⇒⑥深沢橋⇒⑦長坂駅 

歩行距離約10km 歩行時間約3時間 

注)今号のブログは「オオムラサキ自然公園」の散策を紹介します

時間があれば、ハイキングスタイルで自然観察歩道を歩いて見ることをお勧めします!

筆者は、長坂付近に、南アルプス(甲斐駒ケ岳、地蔵岳等)と八ケ岳全景のお気に入り

スポットがあり、春桜の季節に訪れたことがある!

この観察歩道は、あちこちに素晴らしいビューポイントがある!


オオムラサキ自然公園の散策!

オオムラサキセンターはJR日野春駅から約900mPhoto_5

国蝶オオムラサキの記念碑Photo_6

 

 

 

 

※ここ日野春駅前には”風景画家の宿「志満屋旅館」”と云う気軽にのんびり

出来そうな道中の旅籠屋風の旅館もある。

 

外から窓越しに居間を覗くと、スケッチブックやキャンパスを持ったお客様が見えた。

おそらく、のんびりと泊って絵を書く人が多そうな旅館だと思う。

旅好きの筆者は、泊って見たい旅館の一つのようだ!筆者は道草宿または道中宿と云う

 


陸橋を渡るとオオムラサキセンターの外観!Photo_8 オオムラサキ”羽化”のサインが目印!

 

 

 

 

 


 

おまけに・・・、真夏の”昼間に光るホタル”が見られるとは!

7月中旬の昼間にホタルの光を見せようと、飼育員の努力が伝わる!

「オオムラサキ自然公園」マップ

Map_oomurasakiennai_2

 

 

 

 

 

 


 

他にも、楽しみがたくさんありそうだ!

まず、羽化したオオムラサキに会うために、受付(インフォーメーション)を訪ね、

入館料を払い、案内図をもらって、要点の説明を受けました。

館内の昆虫展示場(森林科学館、昆虫展示場など)を見学して、通り抜けると、

オオムラサキ観察樹のある館へ繋がっています。

本館には、美しい映像や大型の模型などでオオムラサキの生態や分布などを分かり

やすく学ぶことができる。オオムラサキ観賞の予習には、”先に見るのが良い”!

世界の蝶や昆虫の標本は約2000点展示されていて、けっこう珍しいものがある!


昆虫や自然生態を大切にしよう!Photo_9Photo_10 オオムラサキセンターインフォーメーション

 

 

 

 


 

「ギャラリーわっぱ体験教室」

子供たちが、”小動物や昆虫作りの工作ギャラリー”を熱心に楽しんでいる!Photo_12 Photo_11

 

 

 

 

 

 

 

昆虫や小動物を作る工作教室は、自然に触れ、昆虫に親しめる楽しそうなギャラリーだ!

昼間に”光る蛍”も観賞できる!Photo_15

 

 

 

 

 

まさか盛夏になった7月中旬に、しかも昼間にホタルの光が観賞できるとは!!

飼育員のご苦労を察しながら、スナップ写真にかろうじて”ホタルの光”をキャッチ!


楽しいオオムラサキ生態観察施設『びばりうむ長坂』!

Photo_16 オオムラサキ観察樹Photo_17         ”ひばりうむ長坂”には国蝶がいっぱい!

 

 

 

 

 

 

 

 


オオムラサキ”に感動! Photo_18                

 

 

 

 

 

 

 

・成虫は、前翅長が50~55cmほど

・オスの翅の表面は光沢のある青紫色で美しい

・メスの翅はオスより一回り大きいが光沢はなく焦げ茶色

・成虫は年一回、6~7月に発生し、8月にも生存成虫を見かける


 

甘い餌(蜜)場に集まる”蝶の群れ”    優しい飼育員の掌にとまる蝶            

Photo_21Photo_20

 

 

 

 

 

 


 

・オオムラサキはクヌギ、コナラ、ニレ、ヤナギなどの樹液に集まって、吸蜜する。

・飼育園では、パイナップルやメロンを与え、はちみつや好物を与えて飼育している。

オオムラサキが、樹液(蜜)を吸う姿は勇ましい!

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・幼虫の食樹はエノキやセゾエノキが好物

・卵から孵った幼虫はエノキの葉を食べて成長する

”オオムラサキ”の生態や一生については、オオムラサキセンター公式サイトで、

詳しく、とてもわかりやすく解説しています。

リンクできるようにしておきます。ぜひ、一度ご覧下さい。

「オオムラサキについてhttp://oomurasaki.net/about.php 

「北杜市オオムラサキセンター公式サイト」 TEL0551-32-6648


農村風景がそのままの自然散策路!

この自然公園は、里山の田園風景をそのままに、畔道も開いて、

歩きやすく散策路を整備してあるところで、安心して里山歩きが

楽しめるようになっている!

自然公園は約6haの広さがあり、雑木林や棚田、水車小屋など

懐かしい里山が保存されています。

自然散策は、約1時間くらい歩くつもりなになれば、その良さが

分かると思います。

何もない自然の里山歩きは、歩いて見ることが、楽しみ方の秘訣です!

散策路入口               散策路の生き物解説Photo_24Photo_25

 

 

 

 

 


 

注)歩くには、長ズボンとスニーカーがお勧めです。ところどころヤブコギ状態!

 


 

まさに自然公園の散策路・・・Photo_27 Photo_26Photo_28             

 

 

 

 

 


 

散策路の中・・・、まるで長閑な里山歩きの風情のままに・・・!

Photo_30Photo_29

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夏7月に散策して見ると、オオムラサキをはじめ、ゲンジホタル、ヘイケボタルや

カブトムシ、ノコギリクワガタ、アブラゼミ、カナブン、シオカラトンボ、

ミヤマカワトンボ、オオカマキリなどに出会えます。

もちろんトカゲや蛇もいるのでビックリしないで下さい。小鳥は、冬鳥のジョウビタキ、

留鳥のもず、メジロ、夏鳥のアカハタなど春夏秋冬で十数種類の鳥が、のびのび生きいき

と囀っているようです。

また、夏の花は、ヤマユリやホタルブクロジュウニヒトエなどが咲いていました。

筆者が訪れた7月中旬には、既にコスモスも咲き始めていましたヨ!

秋には、ツリフネソウ、ホトトギス、ミズヒキ、ヒガンバナなどが咲き、季節毎に楽しめる

ので、併せてオオムラサキの卵を生んだ状態から、成虫までの生涯に興味があれば、

昆虫と植物、小鳥、野花など自然の営みを年中楽しめる自然公園だと思います。


 

『オオムラサキセンター』開館時間: AM8:00~PM7:00

 休館日:毎週月曜日、休日の翌日、年末年始※7~8月夏季無休

 入館料:大人400円、子供200円 駐車場:乗用車38台他

詳しい情報は:URL: http://oomurasaki.net でご覧下さい。

TEL、0551-32-6648 

〒408-0024 山梨県北杜市長坂町富岡2812

 


筆者の感想:

・里山歩きが好きな筆者は、気軽に散策できるコースとして、JR日野春駅からJR長坂駅

まで歩く『オオムラサキ自然観察歩道』全コース(歩行約3時間)がお気に入りです。

何故なら、ほんとうの里山の良さは、里人が暮す公園外にあるからです。

・想像以上に、オオムラサキの生態観賞は感動があります!?

予備知識を学んでから観賞すると、より感動が大きいかもしれません!

 


 

 


29)甲州に、もうすぐ春が来る!

2012-02-08 | 山梨、魅力の里山歩き!

”甲州の春”を告げる・・・、”ひな飾りと桃の花まつり”

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※画像はクリックすると拡大鮮明にご欄になれます。

今年も、甲州に、”ひな飾りと桃の花まつり”の季節がやって来ました!

甘草屋敷座敷正面に飾られた扁額の雛飾り(写真)は、沙耶加人形家元”志村とみ”さんの作品です。平安時代の女の子の手習いや遊びなど日常生活を画いておられます。雛人形を一つ一つ見ていると、愛する子供の成長と幸せを願う親の心がしみじみと感じられます!

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”ひな飾りと桃の花まつり”は、2月11日(祝)~4月18日(水)開催です!Photo_5 速報Photo_6

今年の雛飾りは、また一段と里人の心のこもった雛が増えました!

もうすぐ春・・・!待ちわびた春・・・!甲州の里山には、あちこちに春を告げる花が咲く。寒かった冬が開け・・・、なんとなく人々の微笑みが通い合う春の訪れを迎えます。

”甲州市えんざん桃源郷”ひな飾りと桃の花まつり”は、毎年、春の到来を楽しみにしている大勢の人々が遠方から訪れています。

期間2月11日(祝)~4月18日(水) 開館9:00~16:30 入館料個人300円 

メーン会場の甘草屋敷は、JR中央本線塩山駅前、徒歩1分。

 東京・新宿から各駅停車の日帰りも楽々です。

甲州市の町のあちこちで、”ひな飾り”が展示されています。

注)塩山桃源郷の桃の花は、3月中旬~4月上旬頃が見頃です。

●恵林寺「武田信玄宝物館」●ドライブイン「信玄館」●大菩薩の湯●勝沼ぶどうの丘●道の駅「甲斐大和」●JR東日本「塩山駅」●甲州市役所本庁ロビー●勝沼「宮光園」などです。 

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沙耶加人形家元の志村とみ先生は、甲州市塩山下塩後700 TEL0553-33-8381

東京でも活躍しておられる素敵な先生です。沙耶加人形のメンバーは前回ブログで紹介しています。

3月1日(木)~5月7日(月)勝沼ぶどうの丘美術館にて、沙耶加人形作品展が開催されます。10:00AM~17:00PM 

沙耶加人形は和紙を使った幅広い人形づくりで、作品のテーマを見ていると作る人の色々な思いが伝わってきますよ!暖かい心の通う優しい人形です! 

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・この雛飾りは、広瀬館長さんをはじめ甲州観光ボランティアの人々の熱い郷土愛でつくり挙げられている”まつり”です。

ほんとうに心を込めておもてなしをしようと・・・、会場には熱心な甲州市認定の観光ボランティアガイドさんがおられます。

訪れる皆さんは、ただ展示を見るだけではなく、ぜひ、ガイドの皆さんのお話を聞いてみてほしいと思います。

とても、人情を感じますよ!

甲州市のまちのことを良く知っている人たちばかりで、何よりこの町を愛している人たちばかりです。

詳しくは、新甲州人が探訪する山梨の魅力再発見で紹介しています!

12)”えんざん桃源郷の”ひな飾りと桃の花まつり”は・・・、熱い郷土愛のまつり”をご覧ください。

http://blog.goo.ne.jp/yssoho/d/20110222

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26)青梅街道”柳沢峠”・・・、多摩川源流域の紅葉散策!

2011-11-07 | 山梨、魅力の里山歩き!

”青梅街道”の「柳沢峠」には、東京都の貴重な水道水源林がある・・・!

ブナ、楢、楓などの原生林が守られて・・・、秋の紅葉が・・・、格段に美しい!

まさに、大自然そのままの美しさがある!

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都心・新宿山梨県・酒折を結ぶ”青梅街道(411号線)”の「柳沢峠」(山梨県甲州市)を拠点に広がる東京都水道水の貴重な水源林は、あまり知られていない・・・、

・だから・・・!?大自然が、美しく守られています!

今号は、紅葉の美しい散策路「東京都水源林の・・・、

”柳沢ゾーン~ブナのみち~」を紹介します!

東京都の主要水源地は、多摩川流域の奥多摩湖(小河内ダム)だということは良く知られていますが・・・、

その源流(最初の一滴)は何処から・・・始まっているかご存じですか!?

先ず、東京都水道局のHPとパンフレットのMAP(抜粋)で紹介します!

東京都水道局の多摩川源流水源地の地域に、散策路”ふれあいのみち”があります・・・!

①笠取山水干ゾーン~源流のみち~ ②柳沢ゾーン~ブナのみち~ ③小河内ゾーン~見はらしの丘~の三か所のゾーンです!

”柳沢峠ゾーン~ブナのみち~にも、多摩川源流の”最初の一滴”が湧き出ています!

マップや散策ハイキングコース等は、東京都水道局ホームページでも紹介されています。

画像は、クリック拡大か、東京都水道局ホームページでご覧ください。

http://www.waterworks.metro.tokyo.jp/water/pp/hureai/yanagisawa.html

Photo_4東京都水道局多摩川水源MAP     柳沢峠ゾーン~散策コース

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・ 

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多摩川源流の最初の一滴は何処から・・・!?

山梨県甲州市一之瀬高橋の”笠取山・水干”が公式に紹介されていますが・・・、

東京都水道局が保全する一之瀬高橋地域の水道水源林は、とても広大な面積なので、なかなか歩きつくすことはできません!

”柳沢峠ゾーン~ブナのみち~”は、誰でも歩いて散策ができるところにあります。

その”柳沢峠ゾーン~ブナのみち~”にも・・・、”梅の木沢”、”花の木沢”など、本流”柳沢川”に流れる多摩川の源流ポイントがあるのです!

誰でも、気軽に”最初の一滴”を見に行くことができるところなのです!

・但し、軽ハイキングの装備と、山歩きの心得を持って歩くことをお勧めします。

何しろ、東京都の貴重な水源林なので、自然を大切に守ることはもちろん、決して山を汚さないように、マナーを守って歩いて欲しいですね!

実は、そんなこともあって、あまり観光ガイドブックでは紹介されていないし、甲州市でも、市内にあって、東京都の所有林でもあるので、どういうわけか観光マップでも紹介していないのです。

しかし、ぜひ、東京都水源林の保全活動を見て欲しいと・・・、当日、東京都民の皆さんをツアーで案内していた東京都水道局の係員は言っていましたヨ。

※ツアーでは、水源林の樹木や植物、動物などのガイドもしていました。家族連れの参加が多く、とても熱心に、楽しそうに学んでいましたネ!当日出会った東京都水道局の引率の職員の皆さんのマナーの良さに感心しました。そんなマナーを持っている人々が水源を守っているのだということを知って、ホッとしています!

注)もちろん、日常管理の実務は、山を知り尽くしている甲州市、丹波山村などの人々が委託を受けて、守っていることを加えて紹介しておきます。

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秋・・・、”柳沢峠ゾーン~ブナのみち~は・・・、

ブナ、ミズナラ、カエデなどの広葉樹が守られた大自然の紅葉が美しい!!

紅葉の散策風景は、この素人写真では伝わりませんが、想像力を豊かにご覧ください!

散策コースは・・・、柳沢峠茶屋を拠点に、柳沢峠六本木峠方面登山道のナラ坂方面ルートからスタートして、梅の木沢で折り返し、展望地を経て下る穏やかなコースを選択しました。歩行時間は、約3.5km 約1時間半程度の手頃な散策路です。

柳沢峠登山口~ナラ坂~梅の木尾根~多摩川源流部の展望地~イモノキ尾根~花の木沢源流~ブナ坂~柳沢口~柳沢峠茶屋が周遊コースとしてお勧めです!

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JrJR塩山駅前柳沢峠行バス     柳沢峠と富士山  晴天なら富士山がこんなに美しい!Photo_8

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”柳沢峠茶屋”が散策拠点です!

甲州市塩山4783-1 TEL0553-34-2243 ※注)火曜定休

店内には、マップも置いてあります。

名物は”むぎとろご飯”と”味噌おでん”、”そば”など何でもありで、お茶休憩にも気軽です!

春は・・・、6月号で紹介した”三窪高原の美しいヤマツツジの散策!

夏は・・・、標高1472mの納涼ドライブと沢遊びが人気!

秋は・・・、今回紹介の柳沢川や~ブナのみち~の紅葉散策!

冬は・・・、まるで北斎の絵のような”冠雪の富士山”を堪能!注)凍結で通行禁止の日あり

実は、柳沢峠を良く知って見ると・・・、”たかが柳沢峠、されど柳沢峠の魅力あり”で、春夏秋冬の楽しみ方があるのです。山梨の観光に来られる時は、青梅街道を柳沢峠超えで、のんびりドライブを楽しんでみて下さい。

もちろん、以前ご紹介の通り、春~秋は塩山から路線バスも運行されるようになったので・・・、東京から、”ぶらっと各駅停車と路線バスの旅”のコースにもお勧めです!※バス時刻は甲州市役所HP

甲州市周辺の楽しみ方は、後述で紹介しますが、当店のご主人小野さんは現在、大菩薩観光協会長なので、柳沢峠茶屋に立寄って、一休みしながら、周辺の観光情報をお尋ねると良いですよ。

HP参照 http://yanagisawatouge.web.fc2.com/

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東京都水道水源林”柳沢峠ゾーン~ブナのみち~”はこんなところです!

柳沢峠の東京都水源林標識   峠の茶屋前の石段が登山口

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散策路の紅葉と情景・・・     ほんとうに静かな散策路で落ち葉の踏み音が心地よい!                                                                         Photo_13 Photo_27 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

折り返し点”梅の木尾根”の標識      当日堪能した散策路の見事な紅葉、自然の息吹を感じます!                                                               Photo_16 

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多摩川源流展望地

~ブナのみち~の多摩川源流展望地から見える

笠取山方面の稜線

中央部の小さな尖頂が笠取山

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多摩川源流の最初の一滴は、~ブナのみち~花の木沢、梅の木沢でも確認できる!Photo_30Photo_31Photo_29 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この”花の木沢”や”梅の木沢”も源流となって、本流柳沢川へ集まって、やがて丹波川になり、多摩川となって流れているのです!

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参考:豆知識ダイジェスト

多摩川源流について・・・、周辺の見どころ・・・、青梅街道について・・・、など等。

東京都水道局によると・・・、

管理する多摩川水源域は、東京都奥多摩町から、山梨県下の小菅村、丹波山村、甲州市に至るまで、東西30.9km、南北19.5km、面積は22,000haの広さで、これは、多摩川の水を取り入れる”羽村取水堰上流面積48,766haの44%を占める広さで、東京都の面積の10%に相当にあたるそうです。

また、多摩川上流域で水源かん養を目的としている”水道水源林”は、21,629ha(区部の35%)もあります。それらが、奥多摩湖~いこいのみち~周辺、笠取山・水干~源流のみち~周辺、柳沢峠ゾーン~ブナのみち~周辺”の山々と森林地帯なのです。貴重な自然資源ですネ!

森林に降った雨は、落葉などが積もる腐葉土をゆっくりと浸透し、土に浸み込み、地下水として蓄えられ、そして伏流水となって、少しづつ流れが集まります。その貴重な雨水をろ過する役割を果たしているのが・・・・、この地域で守られている大自然の水道水源林なのです!

多摩川源流は、”笠取山・水干ゾーン”が本谷と呼ばれ、笠取山(標高1953m)・水干から約60m下の岩場で最初の一滴が始まる。その”本谷”が”一之瀬川”になって、”柳沢峠”から流れる”柳沢川”と合流し、丹波川と名を変え、奥多摩湖(小河内ダム)へ集まって、多摩川となり、山梨県、東京都、神奈川県境を流れて、羽田沖で東京湾に流れ出る、全長138kmの一級河川です。

全長138kmは全国25位。流域面積は1,240k㎡(全国49位)、平均水量(定点での一秒間に流れる水量)は、28k?で、流域面積は、1位の利根川(16,840K㎡)、19位の荒川(2,940k㎡)の水源と共に、東京都の水道水として、大きく関わっています。特に多摩川の水は、堤防はあるものの、首都圏の一級河川でありながら、護岸化されていない部分が多く、川辺の野草や野鳥が多い自然豊かな河川(ウイキペディア)です。筆者も東京在住の頃は、多摩川の水は”美味しい水道水”だと評価していました。

・余談ですが、現在は、甲州市に在住しているので、毎日、美味しい水道水を飲んでいます。水源は、奥千丈岳(2409.4m)、剣ケ峰(2053m)の麓乙女湖の琴川ダムにあります。この辺りの山々や山録も未だ大自然が保たれ、湧水を集めた水道水がながれているような実感がします。

紹介する東京都水道局水源林”柳沢峠ゾーン~ブナのみち~”は、誰でも気軽に、源流最初の一滴(梅の木沢)を散策できるので・・・、そこにスポットをあてて紹介することにしたものです!

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多摩川源流は・・・

山梨県の笠取山(1953m)の水干から本谷に流れ一之瀬川と、倉掛山(1776.7m)山麓からキザエモンクボ~高橋川と、柳沢の頭(1671.2m)イタバシ沢、柳沢峠(1472m)花の木沢、梅の木沢の流れが集まって、”柳沢川”となっています。黒川・鶏冠山(1710m)の黒川谷の流れも柳沢川へ集まる。秩父側は、黒槐(エンジュ)頭(2024m)、唐松尾山(2109m)、将監峠、飛龍山(大洞山)2069・1m)に囲まれて、数え切れない奥深い沢筋から、湧水が集まって”柳沢川”の流れが始まるので、”多摩川”は、柳沢峠周辺の沢が集まる”柳沢川”が本流なっているようです。本流”柳沢川”は、やがて”丹波川”と名を変え、”奥多摩湖(小河内ダム)”に流れ集まります・・・。

・・・その”奥多摩湖”から、下流が、皆さんご存知の”多摩川”と呼ばれています。

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柳沢峠”は珍しい”分水嶺”でもあります!

柳沢峠(山梨県甲州市塩山)の南側(裂石・塩山方面)は、源流が”重川”となって、”笛吹川”に合流、さらに”富士川”に合流して”太平洋”に流れます!一方、北側の一之瀬高橋方面は、多摩川源流域として、柳沢川、丹波川、多摩川となって”東京湾”へ流れています。

”分水嶺”は、大きな山脈には必ずあるのですが、車で通り過ぎる柳沢峠も、沢のこと、川のこと、”山と水が係わる里山(歴史)”のことなど・・・、ほんのちょっとだけ知ってドライブすると、興味も景色も変ってきますよ!

また、笠取山の南西”雁峠分岐”は、三方分水嶺になっています!

秩父側は、”荒川”となって、東京都北部を通り東京湾に流れ出ています。山梨市側は、広瀬湖辺りから”笛吹川”となって、”富士川”に合流し、静岡県へ出て太平洋に流れています。また、甲州市一之瀬高橋側は、今回紹介した”一之瀬川”などが”柳沢川”になって、”丹波川”となり、”多摩川”になって、羽田沖で東京湾に流れ出ています。

”源流の旅”も、ロマンを感じますネ!

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柳沢峠周辺には、こんなところが・・・あります!?

東京から青梅街道で・・・、山梨県丹波山村へ入ると甲州市一之瀬高橋に至る・・・!一之瀬高橋から柳沢峠に上り、塩山方面へ抜けて勝沼ICを結ぶと簡単な周遊ドライブが楽しめます!

柳沢峠周辺の見どころを順次紹介すると・・・、次のようなところがあります!

①往古の集落一之瀬高橋の”一之瀬高原”(民宿もあり)ここから東京の水源林”水干”と”笠取山”へ ②おいらん淵(昔の悲しい伝説のある渓谷) ③青梅街道沿い御屋敷にある旅館”はまやらわ”の飲める多摩川源流の湧水(ここの湧水を飲んでみて!) ④六本木峠と黒川鶏冠山(金鉱跡=登山の心得ある人のみ) ⑤”柳沢の頭”周辺にある武田信春の”萩原山の堡(ほう=砦)”伝説 ⑥落合、刑部平(柳沢屋敷跡・武田信春隠棲跡)伝説 ⑦中里介山記念館(小説大菩薩峠著者) ⑧日本秘湯を守る会会員旅館”雲峰荘(名物洞窟風呂、露天風呂=日帰り入浴可)、⑨名物”草もち”とワイン豚のホウトウが人気の番屋茶屋、⑩裂石山雲峰寺(最古の日の丸国旗、武田軍旗などを納める行基開山の名刹) ⑪口留番所跡を復元した番所門のある”大菩薩の湯(ph10.03)の名湯、⑫樋口一葉ゆかり、見事な大イトザクラの慈雲寺、⑬初春から秋にかけて、苺、桃、ぶどう等、年中楽しめる果樹園がいっぱいの甲州市内に至ります。・・・田舎流に言えば・・・、「何にもないところですが・・・、”日本のふる里の原風景がそのままに残る山奥の里”で”ゆっくり”と”くつろぎ”の時間を過ごして下さい!」という雰囲気です。

歩いて散策すれば・・・、大自然に、癒やされながら・・・、きっと新しい発見もありますよ!?

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青梅街道は・・・、

近年、首都圏のバイクツーリングやドライブの人気コースになっている青梅街道は・・・、

東京・新宿を起点に⇒東京・青梅市⇒奥多摩町?⇒奥多摩湖・小河内ダム(東京の水源ダム)⇒鴨沢・山梨県境鴨沢橋⇒山梨県・丹波山村?(又は小菅村?経由)⇒甲州市・一之瀬高橋(落合)⇒柳沢峠(ピークは標高1472m)※柳沢峠茶屋⇒裂石(大菩薩峠登山口)※番屋茶屋⇒大菩薩の湯?・萩原口口留番所跡⇒小田原橋⇒塩山⇒勝沼・等々力⇒一田中⇒石和温泉⇒甲府市・酒折山崎交差点(※甲斐九筋の起点近く)を結ぶ、比較的交通が少なく、多彩な大自然の変遷を楽しめる総延長距離(約167km)のルートです。

注)実際に歩いた人がいるようなので、街道の解説は、そちらをご覧ください。http://home.att.ne.jp/sea/yahiro/oomekaido.html

青梅街道は、旧青梅街道の起点を新宿大ガード西交差点(昔、内藤新宿追分と云った)とし、終点を甲府市・酒折の山崎交差点(甲州街道との交差点)としている。1603年(慶長8年)~1606年(慶長11年)、徳川家康の江戸開府によって、江戸城拡張工事(※注、1457年上杉家臣太田道灌により江戸城が築城されていたが小規模)のため、上成木村と北木曽木村(現青梅市)で採れる石灰を運ぶ道路として、大久保長安(※元信玄の家臣で黒川金山開発や普請の功があり、武田家滅亡後、家康に見出されて、八王子(千人同心)の代官頭を務め、後に老中までなった人)の指揮のもとに整備された道路です。当初の名称は成木街道であった。1869年(明治2年)、新宿・田無間に乗合馬車が開通、多摩地区と都心を結ぶ生活道路として定着していった。1878年(明治11年)、中里介山著「大菩薩峠」でご存じの最大の難所であった”大菩薩峠”を迂回するルートとして、「柳沢峠」が開削され、現在のルートになったのです。※ウイキペディアによる。

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11)”酒折”・・・、昔々「甲斐九筋」はここから始まった!

2011-02-11 | 山梨、魅力の里山歩き!

酒折!? JR酒折駅は、何処にあるかご存知ですか?

Photo 今は、この山梨学院大学が目印!

・箱根駅伝などでお馴染みの「山梨学院大学」があるところが、”酒折”です。

山梨県甲府市酒折・・・

・今、山梨を代表する「山梨学院大学」が、この酒折のシンボルとなっています。

・大学校内は、後ほど、時間があれば、訪ねてみたいところです・・・!

・JR中央本線下りで、山梨県(上野原が県境)に入ると、電車は山間を走り、車窓は四季折々の景色を楽しませてくれます。

笹子トンネルを抜けると、間もなく武田家終焉の地となっている”甲斐大和駅”を経て、”勝沼ぶどう郷駅”に到着します。この勝沼ぶどう郷駅まで来ると、急に、広大で美しい甲府盆地と南アルプスの遠望が開けます。

ここが筆者の暮す”甲州”なのです。車窓には、里山いっぱいに広がる葡萄園や桃の花畑が美しい景色を楽しませてくれます。

そして石和温泉を過ぎると、左側車窓に初めての高層ビル塔屋「山梨学院大学」が見えます。山梨の中心地「甲府市の東玄関口」になります。そこが「JR酒折駅」です

参考)JR中央本線は、東京駅を起点に、新宿、八王子、上野原、大月、塩山、石和温泉、酒折、甲府、韮崎、小淵沢、下諏訪、塩尻中津川を経て名古屋まで結ばれています。

路線総延長424.6kmで、塩尻を境に、東京寄りを中央東線、名古屋寄りを中央西線とも呼んでいます。ちなみに中央線とは、都内通勤用電車区間を指して電車名として呼ばれているようです。

今の中央本線は、江戸時代より、江戸(東京)から甲州街道を経て、信州下諏訪で中山道と結ぶ尾張(名古屋)までの旧街道の筋にあって、現在もあちこちに旧街道の面影が残されているところです。

現在は、東京・新宿や八王子周辺の中央沿線からは特に便利で、”途中下車の旅が好きな人”には、最近人気の”沿線旅スポット”がたくさんあります!

中央本線の主要駅を”途中下車の旅”で、気まぐれに歩いて見ると、今までにない魅力の旅が楽しめますよ!

今回は、「JR酒折駅」に下車、”北山野道の板垣ノ里”の「酒折宮」など近くの見どころを歩いてみました。

このブログでは、北山野道の板垣の里(教育委員会推奨)コースではなく、JR酒折駅⇒酒折宮⇒奥村不老園⇒シャトー酒折⇒山梨学院大学⇒JR酒折駅への”途中下車のぶらり旅コース”を紹介します。※食事時間を含めて約3~4時間あれば十分のコースです。※山梨学院大学のキャンパスモニュメントを見学後、学生食堂でのランチをお薦めプランにしました。たまには変わったプランも良いですよ!

注)”北山野道の板垣の里”は、甲府市が、山すそ文化を訪ねる”歴史と自然豊かな里山歩き”のウォーキングコース”として紹介している名称です。

板垣の里を歩くコースは、スポット写真で紹介されていますので、甲府駅まで歩いてみて下さい。http://minowakurando.eco.coocan.jp/contents-31.html

板垣の里は、高倉川と大円川が形成した小扇状地の一帯で、酒折宮から金手(かねんて)の能成寺に至るこの里山コースは、仏教文化のメッカとも言われるくらい古寺名刹が残されています。戦国時代以後は、府中(甲府)への東玄関として重要な役割を果たしていたところ今回はこの一部、酒折宮周辺のみを紹介します。※詳しくは、甲府市の北山野道ガイドをご覧下さい。

・「酒折駅」で下車したら、まず駅前の詳細で分かりやすい近郊案内図を確かめましょう!

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酒折駅前

・JR酒折駅近郊案内図のスポット抜粋版です。

・酒折連歌の道も示してあります。

注)ハイキングスタイルなら、酒折宮・・・不老園・・・・連歌の道・・・・シャトー酒折へと絶景の丘越えをされると良いですね。不老園から・・・連歌の碑・・・古天神・・・月見山・・・伴部山(巴山)の連歌の道を休みながら約1時間くらい歩くとシャトー酒折まで行けます。但し、不老園より上は、危険ではありませんが、山道になりますので、ハイキングの心得で歩かれることをお薦めします。マップはクリックすると拡大して見れます。

※酒折宮、不老園を見たら、甲府北バイパスの側道を山梨市方面へ少し歩けば、シャトー酒折が左上に見えます。楽な方が良い人は、この道をお薦めです。但し、車にご注意ください。

上右写真は酒折駅南北自由通路(地下通路)の明るいコルトンサイン案内の一部です

※酒折宮、玉諸神社、山梨学院など周辺の見どころが写真で紹介されています。

薄暗いトンネル通路が多いのですが・・・、とてもモダンで明るい地下トンネルです。さすがに”山梨学院大学の街”で、良いセンスですね。

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「酒折宮」  昔むかし・・・甲斐国の起源となった!?

Photo_4 酒折宮(さかおりみや 又は さかおりのみや)

・山梨県甲府市酒折にある由緒ある神社。

・創建は不明。

・日本武尊を祭神とする

・「古事記」「日本書記」に記載されている”日本武尊の行宮(かりみや)である酒折宮”を起源としています

注)日本武尊の酒折宮の行宮(かりみや)を起源とすれば、景行天皇40年(110年)を創建とする説もうなずけます。

日本武尊が東征の帰路、酒折の地に立ち寄って営んだ行宮に因むものとされ、行在中に塩海足尼を召して”甲斐国造”に任じて、火打ち袋を授け、「行く末はここに鎮座しよう」と宣下したことで、塩海足尼がその火打ち袋を神体とする社殿を造営して創祀したと伝えられています。(ウイキペディアによる) 

                       

Photo_5 酒折宮跡碑

・景行天皇40年(110年)10月、景行天皇は皇子日本武尊に蝦夷征伐を命じられ、陸奥国で戦わずして蝦夷を平定して、帰路、新治(茨城・真壁郡筑波)、甲斐国酒折宮、信濃国を経て、尾張国へ戻ったと云われている。

・110年、酒折行在中、日本武尊が「新治筑波を過ぎて幾夜か寝つる」と家臣らに歌いかけたところ、家臣に答えるものがおらず、身分の低い焚き火番が、「日々(かが)並(なべ)て夜には九夜(ここのよ)、日には十日を」と答歌。

・日本武尊がこの老人の機知に感歎したと伝えを載せ、「古事記」には、彼を東国造に任命したと記載されているそうです。

後年、この二人で一首の和歌を詠んだという伝説が、後世に”連歌発祥の地”とされた由縁になっているそうです。

もと山の中腹の古天神に鎮座していたものを現在地に移した伝わるが、酒折行宮の比定地には異説もあるようで、明治初年には村社に列した神社です。

・歴史学者が、時には庶民のロマンを冷やすこともある一例かもしれませんネ。

酒折宮」は、”甲斐九筋”の起点にあった!※国交省河川国道事務所HPより

・近世、甲斐国は、”九筋二領”の地域と領域の単位で区分されていて、”九筋”は甲府盆地から国中地域における区分で、栗原筋、万力筋、大石和筋、小石和筋、北山筋、逸見筋、武川筋、西郡筋を指します。二領は南部の河内領と東部の郡内領を意味したようです。

・甲斐国の人々は、急峻な地形を克服して道を拓き、九筋を街道で結ぶことで、暮らしと豊かな文化をこの山国に育んできたが、今は、その古道は役割を終えて、近代的な道路に生まれ変わって、産業や経済、観光などに大きな生活文化をもたらしています

甲斐国志(江戸時代後期編纂巻ノ一)によると、「本州九筋ヨリ他州へ達する道路九条アリ、皆路首ヲ酒折ニ起ス」と書かれていて・・・、

「甲斐国より他国へ通じている路は九筋あり、みな酒折宮を起点にしている」九条(くすじ)の道であり、甲斐九筋にあたる古道の総称です。

甲斐九筋は、①河内路(駿州往還)、②右左口筋(中道)、③若彦路、④鎌倉街道(御坂路)、⑤萩原口(青梅街道)、⑥雁坂口(秩父往還)、⑦穂坂路、⑧大門嶺口(棒道)、⑨逸見口(信州往還)で、主要な街道が他にもあったが、あえて「九筋」と呼ぶようになったのは、江戸時代の行政区分の呼び方「九筋二領」の影響が考えられています。

その他主街道に、⑩甲州街道、⑪東河内路、⑫西郡路、⑬佐久往還もあって、特に甲州街道は、近世江戸時代以後、江戸(東京)を結ぶ幹線道路として、今も主脈になっています。

何故、「酒折宮」が九筋の起点になったのかは明らかではありませんが・・・?

推測すると、武田家の隆盛の時代に、武田家累代は、本拠地を平塩庄から逸見庄へ移し、武田庄を経て、室町時代以後、武田家は、石和地域(川田館など)から甲府(躑躅ケ崎館)へ本拠を置いたことで、甲府周辺は”国中”とも言われ、国府の中心地として発展した歴史がある。その時代に必然的に中心拠点とするには、日本武尊の行宮たる「酒折宮」が”国を拓く”、”道を拓く”由緒ある拠点としてもっとも相応しい位置にあったと思われることです。

当時の甲斐国を知ると、周辺国との同盟をもって交易・交流を盛んにし、併せて領地拡大を図るための戦略的軍用道路としても、九筋を網羅している意味は大きい。

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山梨には珍しい・・・!? 酒折の梅園・・・、”不老園”

梅が咲き始める2~3月が見ごろです!

梅の花色が彩る「不老園」は、富士山と御坂山塊を臨む絶景の展望地でもあります。

PhotoPhoto_2里山に不老園と咲き始めた梅の花

・酒折駅を降りて、小高い山の方を見ると不老園はすぐそこにあります。

・酒折宮のすぐ山上が「不老園」です。

・「不老園」は、明治30年、呉服商の7代目奥村正右衛門が別荘として開園したものだそうです。

・奥村翁が生涯をかけて全国から、紅梅、小梅、夫婦梅、ブンゴ梅、緋の袴、南紅梅、大盃梅、日月しだれ、紅梅しだれ、冬至梅、紅千鳥などを集め、20数種約3200本も多彩に楽しめる見事な梅園です。

昭和40年財団法人「奥村不老園」になって現在も一般の人に開放して楽しませてくれています。

Photo_5 お勧めは・・・「不老園」展望台からの眺望

・詳しくは、不老園HPをご覧下さい。

晴れた日は、こんなパノラマ風景が眺められます。

http://www.furouen.jp/contents/guidance.html

首都圏では、水戸の梅林、曽我の梅林、熱海の梅林、修善寺の梅林などや、南紀和歌山などが良く知られています。梅は春一番の花として、いずれも海に面している暖かい地方のイメージが強いですが、この山梨に、素晴らしい梅園があることは、再発見ですね!

・梅の花は、もちろん何処でも見ることはできますが、この梅園から見る景色の素晴らしさは、他に類がありません。展望台から見る富士山や南アルプスはの展望は絶景です!

一度、不老園の展望台に上って見て下さい。お勧めです!

・総面積は約5万平方㍍、花梅の他、桜、南天、つつじ、もみじ、牡丹等も四季折々に楽しめます!

・但し、梅園保全のため、入園料500円 子供200円はカンパが必要です。

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「シャトー酒折」・・・、こんなモダンな”シャトーワイナリー”があります!

酒折駅を降りたところで、北山の方向を見渡すと・・・、とても気になる”モダンな建物”があります。そこが、”シャトー酒折”です。

※地元でも知らない人は、「何か公共の施設・・・!?」だと言う人もいましたが・・・。

Photo_2 シャトー酒折

・シャトー酒折は、甲府市酒折の里山にあります。

・このワイナリーは、明治初期に山の斜面を開拓して作られた古い段々畑を開発して、その斜面に抱かれるようなシャトーの名に相応しいような4階建てのワイナリーを1991年6月に完成し、オープンしたそうです。(HPより)

・駅周辺から見上げると、「シャトー」の風格をもつ建築デザインですね!

Photo_3シャトー酒折正面玄関のステンドグラス絵

・「日本武尊伝説」にある焚き火を焚く老翁との連歌の情景を絵に表現したもので、とてもシャトー酒折に相応しいステンドグラスです。一見の価値があります。

このモダンなシャトーでは、特に、地元の歴史、風土や伝統を大切に育んでおられる心意気が、至るところに見られます。嬉しいですね!

・その精神は、ワインラベルや売店商品にも、活かされています!

ワイナリー&ショップ見学・・・、

Photo_4Photo_5ワインショップが広くて、お洒落!

・シャトー酒折は、

甲府盆地の北東斜面にあることから、”月の光”が特に大きく綺麗に見えるところだそうです。美しい月の光が輝くシャトーワイナリーに因んで、「月の城」がオリジナル銘柄になっているそうです。

・「月の城 甲州 辛口」 甲州種100%の辛口の白ワイン720ml は、値段も1,200円と家庭の晩酌にも手頃で、印象では、和食にとても合いそうなワインのようです。

詳しくは、http://www.sakaoriwine.com

筆者が勝手に、「シャトー酒折」の魅力ポイントを特記紹介しておきます。

①ショップのお嬢さんが、とても適切な案内と、さわやかな接遇で、とても好印象でした。

②ワイン工場の製造設備は、創業20年の新しさだけではなく、選りすぐった最新設備で、とても清潔感のある工場です。案内がなくても見学できる、とても気分の良い見学コースでした。工場の写真は省略します。詳しくはHPで紹介されています。

Photo_6Photo_7Photo_8                        

③モダンな経営センスのワイナリーだが、・・・よく見ると、伝統も大切にしておられます。

・特に、なんと50年も熟成を経た「昭和37年仕込み梅酒」が目を引きます。不老園との縁かと思えば、東京青梅の大川はなさんが漢方を取り入れた薬用酒を製造したのが始まりで、その事業と精神を引き継いだのが、現在の”こだわりの梅酒”だそうです。今でも青梅の梅にこだわって仕込みを行っているそうです。他にも、奥村不老園で栽培の梅を仕込んだ「甲州最小梅酒」「長期熟成梅酒」など、”こだわりの梅酒造り”にも取り組んでおられます。

・また、オリジナル焼きお菓子「ワイン紅梅」は、筆者のお勧めです!※勝手に宣伝していますが・・・、8枚入り650円で、お土産にも手軽です。

※山梨の名菓「紅梅焼き」に、シャトー勝沼のワインを砂糖と絡めてコーティングした「ワイン紅梅」は、とても味わいがある洋菓子風焼き和菓子と言っておきましょう。年配者にも好まれそうです。

・2月~3月は桃の節句にちなんで、従業員のお嬢さん達が、手作りでひな人形の可愛いワイン包装祇を折って、包んでくれます!とても嬉しい心のこもったもてなしですね!

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11)続編②で、酒折ウォークの後、山梨学院大学の学生食堂でのランチをお薦めしていますが、キャンパス美術館とも言えるほど、夢のあるモニュメントや彫刻などが多彩に配置されていて、”山梨学院大学の楽しいキャンパス観光”のことをもう少々紹介したいと思っています。

帰路の立ち寄り湯は、石和温泉がお薦めです!

石和温泉では、温泉旅館がどこでも日帰り入浴をさせてくれます。

石和温泉旅館組合のHPは、http://www.isawaonsen.or.jp/search/main05-1.html

お薦めグルメは、酒折から歩いて20分ほどで、旬菜厨房「奈のは」がありますが、詳しくは、また、カテゴリー「山梨の魅力グルメ」で後日ご紹介します。お急ぎの方は・・・、

旬菜厨房「奈のは」のHP、http://www.seisyun.co.jp/nanoha/index.html をご覧ください。

後日、「山梨の葡萄」のカテゴリーで詳しく紹介する予定ですが、「甲斐路」などを開発した葡萄づくりのプロ「植原葡萄研究所」もこの酒折エリアにあります!

植原葡萄研究所のHP http://www.uehara-grape.jp/top.html

※観光農園ではありませんが、食べたことがない新品種のお求めは、ここがお薦めです!

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