海岸にて

海が好き。時事ニュース・海外ドラマ 、日々徒然

「コンクリート」と「人」

2010-03-28 | 民主党

社民党の阿部氏、連立離脱に言及=「局面次第であり得る」

 社民党の阿部知子政審会長は28日のフジテレビの番組で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題について「(連立)離脱はカードとして使うべきではないが、局面によってはあり得る」と述べ、結論次第で連立政権から離脱する可能性に言及した。
 阿部氏はこれまで、昨年12月に連立離脱を示唆した福島瑞穂党首を批判してきた経緯がある。ただ、阿部氏は「現実に(県内移設を)行わせないために、閣内にいて精いっぱい頑張ることもあると思う」とも語った。 
 米軍ホワイトビーチ(同県うるま市)沖合を最終的な移設先とする政府案に関しては「沖縄の負担軽減と真っ逆さまで、とても合意できない。『コンクリートから人へ』と言っていた政権が(埋め立てで)コンクリートを押し付けるのもおかしい」と強調した。(2010/03/28-13:12)
  (時事ドットコム)

 

 

 

移設問題に絡む社民党の連立離脱云々には関心はありませんが、この記事を取り上げたのは、阿部氏の発言-「『コンクリートから人へ』と言っていた政権が(埋め立てで)コンクリートを押し付けるのもおかしい」という彼女の物言いのあまりの単純さ、安易さに引っかかったからです。 

 

 

民主党がキャッチフレーズに使っている言葉『コンクリートから人へ』ですが、おそらく民主党が「コンクリート」という言葉で指しているものは、現実的には主に「公共事業」でしょう。

  

では、「公共事業」-コンクリートで作られた例えば道路やダムやビルは「人のため」にならないものなのでしょうか? ダムや道路など公共事業が”自然環境”を破壊したり汚職や無駄遣いの温床になりがちな一面を持つことは事実でしょう。 しかし公共事業は,政府主導で雇用を呼び込み景気を促進できるという大きな長所も持っており、公共のインフラを整備するという政府(公)本来の役割にも沿っています。 

 

政治家は”詩人”ではありません。政治家が、「コンクリート」という言葉を「人」という言葉の対極に置いて、(無機的冷たいなど)負のイメージ満載で対比させること自体どうなのか?と疑問に思います。 そしてこれは、単に”言葉の使い方”だけの問題とも言いきれません。阿部氏らは(社民党や民主党などは)物事のある一側面を根拠にして、例えば埋め立て、道路、ダム、ビルなど「コンクリートに絡むこと」全てを否定でもするつもりなのでしょうか。 彼らの単純で安易、かつ極端な物言いや思考に大きな違和感を感じてしまうのでした。

 

 

よろしければクリックを→ 人気ブログランキングへ