【米大統領選】オバマ氏 言葉の力&リズム感の勝利 (1/3ページ)
「リベラルのアメリカも保守のアメリカもない、あるのはアメリカ合衆国だ」。2004年7月の民主党大会。オバマ氏はこの演説で一躍、大統領候補として注目を集めた。
さらに、ポスターにも使われた「CHANGE(変革)」をはじめ、「Yes we can(きっと私たちはできる)」「Let us keep that promise-that American promise(米国の約束を実現しよう)」など演説の言葉が、歌になるなどの社会現象も生まれた。
「人々のための政治を行う、という一貫したメッセージがこめられており、彼の発言には人の心をつかむ力がある」と話すのは、「オバマ語録」の翻訳を担当した翻訳者の中島早苗さん。インドネシアで少年時代を過ごすなど、多文化にまたがる生い立ちに加え、「リズム感のある伝わりやすい言葉が、幅広い支持につながった」。
一方でオバマ氏は「私は政治的点数稼ぎに自分の人種を使う人間ではない」「この選挙は黒人対白人の戦いではない。過去対未来の戦いだ」とも発言している。(MSN産経)
リベラルのアメリカも保守のアメリカもない、あるのはアメリカ合衆国だ
Yes we can(きっと私たちはできる)
Let us keep that promise-that American promise(米国の約束を実現しよう)
この選挙は黒人対白人の戦いではない。過去対未来の戦いだ
言葉の使い方がものすごく上手い。 これらの言葉には、詩的な要素、また広告的な要素もあると感じます。演説がうまいことは、政治家にとって重要なことだと思いますが、個人的に、オバマ氏をあまり応援できなかったのは、たぶんこれも一つの理由。 逆にいえばこれは、言葉で扇動する力があるともいえる・・。
「Change」、そして、「言葉の力&リズム感の勝利」。 オバマ氏がこれら「言葉の力」だけでなく、それ以上に新リーダーとして、実力と知力を備えていることを願います。