11日(土)、小鷹信光氏によるセミナー「翻訳という仕事PartⅢ――新マーロウ物語『黒い瞳のブロンド』を訳して」が開催されました。セミナー前後に40人ほどの熱心な受講生(小鷹氏ファン?)が、刊行されたばかりの『黒い瞳のブロンド』(ハヤカワ・ポケット・ミステリ)を手にサイン待ちの行列を作っていました。
セミナーで小鷹氏は書画カメラを使い、朱の入った翻訳チェッカーとのやりとり資料、作中表現のネタ元とおぼしきネット画像、旧作の映画広告、下敷きとなっているチャンドラー作品の原書表紙、自作の村上春樹訳書用語集、等々――さまざまな資料を披露してくださいました。翻訳の大先輩である小鷹氏がこれだけ万端の準備をしてもあれほどのチェックを受けるという事実は、衝撃であると同時に、わが身を振り返って冷や汗をかかずにはいられませんでした。小鷹信光さん、貴重な体験談を惜しみなく語っていただき、ありがとうございました。おかげさまで背筋が伸びました!
詳細なレポートは、後日あらためてアップしますのでお楽しみに。
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