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わたしたちの洋書の森

「洋書の森」のとっておきの話をご紹介

土屋政雄さんと山口晶さんの対談セミナー「名訳が生まれる背景」

2018年07月05日 13時39分04秒 | 魔女のポーシャ

1年ほど前、カズオ・イシグロ作品の翻訳家、土屋政雄さんの話が聞きたいと、担当編集者である早川書房の山口晶さんを通じてセミナーへのご登壇を依頼しました。快く受けていただき、スタッフ一同喜んでいたら、秋になってカズオ・イシグロがノーベル文学賞を受賞するというニュースがとびこんできたではありませんか! その後、土屋さんはメディアや講演会でひっぱりだこ。そして6月30日、ようやく神楽坂で、翻訳家・土屋政雄さんと担当編集者・山口晶さんの対談の日を迎えることができました。

休憩なしの2時間ノンストップ講義で土屋さんが繰り返し口にされたのが、「原文を理解する」でした。名訳を生む3つの秘密のひとつ、「語順の変更やパラグラフの入れ替え」をするのも、原文を理解して、理解したことを日本語で表現するため、とのこと。校正者泣かせ(と担当編集者の山口さん)の離れ業ですが、おかげで読者はわかりやすい訳文を読むことができます。

また、もったいつけた長い文はどう処理すればいいか、悪文は悪文で訳していいのか、といった事前によせられた質問に対しても、原文が意図的に長い文になっていれば、そのまま訳すが、そうでない場合、また悪文の場合、「原文を理解して、それを自分の言葉で表現する」と回答されました。そのためなら原文の構造に沿う必要はない、ともおっしゃいます。山口さんは編集者の立場から、悪文では商品にならない、読者に理解してもらえる訳が望ましい、と補足しています。たしかに書いてあることに頭がついていけなかったら、読者は本をとじてしまいますね。

名訳を生む3つの秘密には、他に「データ量」と「fog count」があり、これらの説明では数字やグラフが使われました。長年IBMのマニュアルを翻訳してこられた経歴を思い出させる、論理的で画期的な翻訳論でした。なかなか真似はできませんが、どこか一部でも、これからの勉強や仕事の参考にできたら、と思います。

講義には100名超の参加があり、これまで32回開かれたセミナーの中で最高記録を作りました。そして講義後の懇親会も40名超で、これも最高記録。過去3回講師を務めてくださった亀井よし子先生や、出版翻訳コーディネーターの加賀雅子さん、佐藤千賀子さんも参加してくださいました。旧友との語らい、新しい出会い、今回で最後になるローズルームのお食事等々、みなさん、楽しんでいただけたでしょうか。

次回のセミナーは、会場を神保町の出版クラブビルに移して開催されます。それまでFBやツイッター、当ブログなどで情報を発信していきますので、どうぞお楽しみに。またお目にかかりましょう。


事務局よりウィークエンドスキルアップ講座のお知らせ

2018年05月30日 15時10分18秒 | 魔女のポーシャ

緑が眩く揺れる季節から、雨に濡れて緑の濃さを増す季節に移ろうとしています。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

さて、当会館での最後の「ウィークエンドスキルアップ講座」に、みなさん待望の土屋政雄氏がご登壇下さいます!しかも、対談のお相手は、一連のカズオ・イシグロ作品担当編集者である早川書房編集本部長の山口晶氏!

幅広い分野の作品を数多く手がける名翻訳家の一人・土屋氏と現役編集長の山口氏から一体どんな話が飛び出すのか!?想像しただけでもワクワクしてきます!

事前質問も受け付けますので、この機会をぜひ活用してみては?

会員外の方も大歓迎!即日満員必至の講座ですので、お早めにお申込み下さい!!

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★第32回「翻訳者のためのウィークエンドスキルアップ講座」開催概要★
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名訳が生まれる背景 ~翻訳家・土屋政雄と編集者・山口晶が語る翻訳秘話~

日時/平成30年6月30日(土)15:00~17:00(受付は14:30~)
講師/土屋政雄氏(翻訳家)・山口晶氏(早川書房執行役員編集本部長) 
*詳細は日本出版クラブHP内・セミナー&イベント情報(下記URL参照・間もなくUP予定)をご覧下さい。
http://www.shuppan-club.jp/?page_id=35
*講師の方々への事前質問もメールにて受け付けます(6/22・15時締切。全ての質問に回答いただけるとは限りませんのでご了承下さい)。

会場/日本出版クラブ会館(新宿区袋町6番地)
会費/2,100円(当日支払) 
定員/60名(申込み順、定員になり次第締切。「洋書の森」未会員の方も大歓迎!)

★講座終了後、17時30分頃より会館1F・ローズレストランにて講師を囲んでの交流会を行います。

参加ご希望の方は併せてお申込下さい。(会費別途/3,200円)

※申込方法/下記「洋書の森」宛に①参加される方のお名前②洋書の森会員番号(会員の方)③連絡先電話番号④メールアドレスを明記して“6/30(講座のみ or 講座・交流会とも or 交流会のみ)参加希望”とメールして下さい。お申し込みいただいた方には折り返し“受け付けました”と返信いたします。数日経っても返信のない場合はお手数ですが、お電話等でお問い合わせ下さい。(金曜夕方~日曜・祝日にお申込みの方には返信が休日明けとなりますのでご了承下さい。)


また、お申込み後ご都合の悪くなられた方は、前々日(6/28・木)正午までにお知らせ下さいますようお願いいたします。締切後のご連絡、またはご連絡なくキャンセルされた場合、会費を頂戴いたしますのでご注意下さい。

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一般財団法人日本出版クラブ
「洋書の森」事務局
(土、日、祝日を除く9時~19時)

〒162-0828
東京都新宿区袋町6番地
TEL   03-3260-5271
FAX   03-3267-6095
Mail  yousho@shuppan-club.jp
URL   http://www.shuppan-club.jp/
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翻訳書と洋書の新しいサイトを紹介します

2018年05月18日 15時04分04秒 | 魔女のポーシャ

洋書の森に版権フリーの洋書を提供してくださっている版権エージェンシー、タトル・モリエージェンシーさんから、「翻訳ときどき洋書」というサイト開設のお知らせをいただきました。

 

■ 翻訳書ときどき洋書|note
https://note.mu/tuttlemori

 

■ facebook page
https://www.facebook.com/翻訳書ときどき洋書-128013144722496/

 

翻訳書と洋書に詳しい方々が、良書を紹介してくださるようです。

本探しのヒントになるかもしれませんね。

立ち寄ってみてはいかがでしょう。


こどもの本のお話~こだまともこ先生のセミナー

2018年04月27日 13時46分40秒 | 魔女のポーシャ

4月21日、第31回「翻訳者のためのウィークエンドキルアップ講座」に、こどもの本の翻訳・著作を数多く手がける、こだまともこ先生が登壇されました。

http://www.shuppan-club.jp/wp/wp-content/uploads/2018/03/5e5e509b99b496a3248094611641bbd5.pdf

こだま先生は、こどもの本の特徴は、どんなに過酷な出来事をテーマにしても、心の中に希望の光が生まれる物語であるとおっしゃいます。だから読みたい、訳したいと思う人が多いのでしょう。先生のおっしゃる「向日性」に感銘を受けた参加者は多かったようです。

さて前半では、こども向けの本の翻訳をしたいと思うビギナー向け、ということで、赤ちゃん向けの絵本からYAまでのそれぞれの特徴を、わかりやすくお話してくださいました。

同じ「分かち書き」でも、絵本と幼年童話とでは若干の違いがあるとか、外国の文化や制度をどのように表現するか、とか。またYAでは登場人物の言葉遣いをどうするか、という考察もありました。改めてすっきり整理できました。

後半の課題解説は、課題文の訳を提出した人自身が訳文を読んで発表する形式でした。まるで学校のような授業形式に訳者のみなさん、ドキドキしたことでしょう。訳文を提出しなかったポーシャは、耳から聞いて理解するこどもの立場を体験。新鮮でした。訳文には訳者の個性が出ますね。楽しく聞かせていただきました。

セミナー後の交流会はにぎやかでした。こだま先生の絵本販売に来てくださった徳間書店の編集長も参加してくださって、先生と編集長を囲む輪ができていました。またセミナーの課題訳について意見交換したり、困り事の相談をしたりする輪も。

そんな中、嬉しい出会いに遭遇しました。一緒におしゃべりをしていた二人の参加者が、昨年公開された映画『ドリーム』(NASAの計算技師になった黒人女性3人の奮闘記)の原作翻訳者と吹替翻訳者であることがわかったのです。同じ作品に関わった翻訳者同士。お二人もそのとき初めて知ったとのことで、とても喜んでいらっしゃいました。居合わせたわたしもとても嬉しかった。

講師との出会い、翻訳仲間との出会い、仕事上の出会い。洋書の森が出会いの場になっていることを実感できた時間でした。

(下の写真は、当日販売された、こだま先生の最新の訳書『このねこ、うちのねこ!』。原作の初版は1970年代だそうです。)

 

 

次回のセミナーは6月30日。翻訳家土屋政雄氏と早川書房山口晶編集本部長の対談です。交流会も合わせて、どうぞお楽しみに。


おしゃべりサロンで聞かせてください、翻訳の話。

2018年04月09日 12時48分37秒 | 魔女のポーシャ

4月4日、桜の花吹雪どころか夏日になった東京。半袖姿や上着を手に持つサラリーマンが目立ちました。今年の春は駆け足ですね。

久しぶりにサロンへ翻訳者が遊びに来ました。その方、ノンフィクション作品の翻訳のために図書館からたくさん本を借りたとのことで、その返却かたがた、おしゃべりサロンに寄って下さったのです。

ノンフィクションは調べ物がたいへん、というのは承知していますが、彼女の奮闘記はかなりのもの。出稿まで時間がなくてタクシーで図書館へかけつけたとか、ある1点を確認するために何冊もの本を参照したとか。また索引を作るのにも相当な苦労をなさったそうです。お疲れ様でした!!

サロンでは、翻訳の現場の声を直接聞くことができます。これまでも本の探し方やレジュメの書き方、編集者とのつきあい方やお金の話(!!)など、仕事の参考になる話がたくさんでてきました。翻訳者のみなさ~ん、面白い話を聞かせてください! 悩んでいるみなさ~ん、悩みを共有しましょう! 

次のサロンは6月6日。どうぞお出かけくださいね。

 

*洋書の森、これからの予定:
4月21日こだまともこ先生 http://www.shuppan-club.jp/?page_id=35
6月30日土屋政雄氏・山口晶氏対談

 

 


事務局よりセミナーのお知らせ

2018年03月20日 15時13分22秒 | 魔女のポーシャ

今年は桜の開花が例年より早そうとの予報が出されましたが、今から花見を楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。

さて、新年度のウィークエンドスキルアップ講座のスタートは、こどもの本に関する著書、訳書を数多く手がける、こだまともこ先生にお願いいたしました!

こどもの本の翻訳に興味のある人は数多くいますが、こどもの本と一口に言っても、対象年齢は様々。言葉も簡単なようでいて、いざ訳すとなると悩みの渕にはまってしまう、ということはありませんか?

大人の読者を対象にした翻訳とは違う難しさや楽しさがある、とおっしゃるこだま先生。ぜひ、課題文にTRYして、その難しさと楽しさを実感してみましょう!

会員外の方も大歓迎!お早めにお申込み下さい!!

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31回「翻訳者のためのウィークエンドスキルアップ講座」開催概要
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「こどもの本の訳し方」

日時/平成30421日(土)15001700(受付は1430~)
講師/こだまともこ氏(翻訳家)
講義内容/課題文の翻訳を見ながら解説を進めます(課題文提出は任意です)。

.課題文の添削指導=添削希望の方は、「洋書の森」宛て・46日(金)15時までメール必着にてご提出下さい。但し、先着20名を超えた時点で締切とさせていただきます。

.質疑応答

*詳細は日本出版クラブHP内・セミナー&イベント情報(下記URL参照・間もなくUP予定)をご覧下さい。

*課題文はお申込いただいた方にメール添付でお送りいたします。

会場/日本出版クラブ会館(新宿区袋町6番地)
会費/2,100円(当日支払) 
定員/60名(申込み順、定員になり次第締切。「洋書の森」未会員の方も大歓迎!)

講座終了後、1730分頃より会館1F・ローズレストランにて講師を囲んでの交流会を行います。

参加ご希望の方は併せてお申込下さい。(会費別途/3,200円)

申込方法/下記「洋書の森」宛に参加される方のお名前洋書の森会員番号(会員の方)連絡先電話番号メールアドレスを明記して“4/21(講座のみ or 講座・交流会とも or 交流会のみ)参加希望とメールして下さい。お申し込みいただいた方には折り返し受け付けましたと返信いたします。数日経っても返信のない場合はお手数ですが、お電話等でお問い合わせ下さい。(金曜夕方~日曜・祝日にお申込みの方には返信が休日明けとなりますのでご了承下さい。)

また、お申込み後ご都合の悪くなられた方は、前々日(4/19・木)正午までにお知らせ下さいますようお願いいたします。締切後のご連絡、またはご連絡なくキャンセルされた場合、会費を頂戴いたしますのでご注意下さい。

 

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一般財団法人日本出版クラブ
「洋書の森」事務局
(土、日、祝日を除く9時~19時)

162-0828
東京都新宿区袋町6番地
TEL   03-3260-5271
FAX   03-3267-6095
Mail  yousho@shuppan-club.jp
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宮脇教室6限目「表現を訳す」

2018年02月16日 11時36分10秒 | 魔女のポーシャ

2月10日(土)、翻訳者のためのウィークエンドスキルアップ講座が日本出版クラブで開かれました。洋書の森では定番の講座となった宮脇教室。1限目からずっと、小説を訳すときのツボを講義していただいています。

小説は好きでよく読みますが、訳すとなると手ごわい、と講義のたびに思い知らされてきました。今回も、やっぱり易しくありませんでした。

課題文はチェスタトンのThe Invisible Man(「透明人間」)の一部で、量は300ワードを少し超す程度。単語や構文もそれほど難しくはありません。ところが一語一語、一文一文の解説を聞いていると、あ、これは気づかなかった、そんな意味があったのか、と驚くことが多く、課題文のプリントは赤いメモで埋め尽くされてしまいました。わたしが特に注目したのは文末表現についての言及で、文末の始末によっては大事な情報が伝わりにくくなると知りました。体言止めや倒置を使う癖があるわたしにとって、これは収穫でした。

 

「表現を訳す」というのは、作品を理解して訳す、ということのようです。時代や舞台、背景となる文化を理解していないと、適切な訳語を選ぶことはできません。字面を見て原文を日本語に置き換えるだけでは、小説にならない――常に意識しておきたいものです。

そういえば、昨年暮れのスキルアップ講座のテーマが「翻訳を文学にする」でした(↓のブログ参照)。経験豊富な翻訳家は同じようなことを考えるんですね。

http://blog.goo.ne.jp/youshonomori/e/f283969f10c4a7532df6175c49453a61

 

さて洋書の森では、このあと神保町へ移転する前の4月と6月に、以下のウィークエンドスキルアップ講座を予定しています。みなさま、ぜひふるってご参加くださいませ。ためになる話がぜったい聞けますよ。

*4月21日(土) こだまともこ氏
*6月30日(土) 土屋政雄氏&山口晶氏対談


事務局よりお知らせ

2018年01月16日 12時43分00秒 | 魔女のポーシャ

遅まきながら、あけましておめでとうございます。

昨年オープン10周年記念イヤーを無事に終えた「洋書の森」は、今秋、神保町への移転を控え、リスタートの年となりそうです。

皆さまにとって、2018年も素晴らしい年となりますよう願っております。

 

さて、今年初めてのウィークエンドスキルアップ講座は、約1年半ぶりの宮脇教室開講です!今回は小説の訳し方を表現という新たな視点からお話しいただきます。

言葉だけでなく、表現を訳すとはどういうことでしょう?そこを意識しながら課題文にTRYしてみましょう!

会員外の方も大歓迎!即日満員必至の講座です!お早めにお申込み下さい!!

 

30回「翻訳者のためのウィークエンドスキルアップ講座」開催概要

宮脇教室6限目「表現を訳す」

日時/平成30210日(土)15001700(受付は1430~)
講師/宮脇孝雄氏(翻訳家・随筆家)
講義内容/提出していただいた課題文の翻訳を見ながら解説を進めます(課題文提出は任意です)。

 .課題文の添削指導=添削希望の方は、「洋書の森」宛て・22日(金)15時までメール必着にてご提出下さい(参加申込受付確認後にお送り下さい)。

 .質疑応答

*内容詳細・課題文は日本出版クラブHP内・セミナー&イベント情報(下記URL参照・間もなくUP予定)をご覧下さい。

http://www.shuppan-club.jp/?page_id=35

会場/日本出版クラブ会館(新宿区袋町6番地)
会費/2,100円+資料代100円=計2,200円(当日支払) 
定員/80名(申込み順、定員になり次第締切。「洋書の森」未会員の方も大歓迎!)

講座終了後、1730分頃より会館1F・ローズレストランにて講師を囲んでの交流会を行います。

参加ご希望の方は併せてお申込下さい。(会費別途/3,200円)

申込方法/下記「洋書の森」宛に参加される方のお名前洋書の森会員番号(会員の方)連絡先電話番号メールアドレスを明記して“2/10(講座のみ or 講座・交流会とも or 交流会のみ)参加希望とメールして下さい。お申し込みいただいた方には折り返し受け付けましたと返信いたします。数日経っても返信のない場合はお手数ですが、お電話等でお問い合わせ下さい。(金曜夕方~日曜・祝日にお申込みの方には返信が休日明けとなりますのでご了承下さい。)

また、お申込み後ご都合の悪くなられた方は、前々日(2/8・木)正午までにお知らせ下さいますようお願いいたします。締切後のご連絡、またはご連絡なくキャンセルされた場合、会費を頂戴いたしますのでご注意下さい。 

 

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一般財団法人日本出版クラブ
「洋書の森」事務局
(土、日、祝日を除く9時~19時)

162-0828
東京都新宿区袋町6番地
TEL   03-3260-5271
FAX   03-3267-6095
Mail  yousho@shuppan-club.jp
URL   http://www.shuppan-club.jp/

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フランクフルト・ブックフェアの記事をご紹介します

2017年12月26日 09時00分00秒 | 魔女のポーシャ

翻訳出版のための版権を取り扱うタトル・モリエージェンシーの玉置真波さんが、フランクフルト・ブックフェアについて出版業界紙「新文化」に寄稿されました。翻訳者の役割を改めて感じさせる記事です。下の写真をダウンロードすれば、拡大して読めます。またはPDFをご利用ください。

【PDFはこちら】
https://drive.google.com/open?id=1N6IW5UOqxKymCXcZlH6lEpIuwMUJ33XS

(新文化通信社の許諾により掲載しております。)

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来年もどうぞよろしくお願いいたします。

みなさま、良いお年を!


事務局より2018年(平成30年)の講座予定等お知らせが届きました

2017年12月25日 09時00分00秒 | 魔女のポーシャ

本年も残すところ10日程となりました。みなさまにとってはどのような1年でしたでしょうか。
お陰様で「洋書の森」はオープン10周年記念イヤーとして数多くのイベントを開催、いずれも好評裡に終了することができました。

来年7月末で神楽坂での営業は終了しますが、スキルアップ講座は2、4、6月の3回開催いたしますので、この機会にぜひご参加下さい。

秋、神保町へ移転後も、講座は企画してまいりますので、引続きよろしくお願いいたします。

 

★①次回の新着洋書整理は以下の時間に行います。

2018年2月7日(水) 14:00~16:00

この時間はご利用できませんのでご注意下さい。

*都合により、この日の「おしゃべりサロン」は14時から15時までとさせていただきます。
*また、1月の新着入庫・「おしゃべりサロン」もございませんのでご了承下さい。

 

★②年末年始の休館日は以下のとおりです。

年末年始=12月29日(金)~1月9日(火)

*なお、12月28日(木)は午後3時で閉館いたします。

年末年始の休館期間は、返却、閲覧、貸出、会員登録等、一切ご利用できませんのでご注意下さい。
ご不便をおかけいたしますが、よろしくお願い申し上げます。

 

★③予告!第30回「ウィークエンドスキルアップ講座」

年明け最初の「ウィークエンドスキルアップ講座」には久しぶりに宮脇孝雄氏にご登壇いただきます!
正式なご案内は年明けになりますが、スケジュールを空けてお待ち下さい!!

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開催概要(予定)
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日時/平成30年2月10日(土)15:00~17:00(受付は14:30~)、交流会・17:30頃~<希望者のみ>
講師/宮脇孝雄氏(翻訳家)
会場/日本出版クラブ会館(新宿区袋町6番地)
会費/講座・2,200円(資料代含む)、交流会・3,200円<希望者のみ>
定員/60名(申込み順、定員になり次第締切。「洋書の森」未会員の方も大歓迎!)

※お申込み方法・詳細は来年1月「洋書の森 NEWS」でご案内いたします。

 

★④4月以降の予定

確定している平成30年度のウィークエンドスキルアップ講座は以下の通りです。
いずれも開催約一ヶ月前を目処にご案内いたします。ぜひご予定おき下さい。

第31回=平成30年4月21日(土)・こだまともこ氏

第32回=平成30年6月30日(土)・土屋政雄氏&山口晶氏対談


事務局より、ウィークエンドスキルアップ講座とクリスマス会のお知らせ

2017年11月15日 13時16分12秒 | 魔女のポーシャ

第29回「翻訳者のためのウィークエンドスキルアップ講座」開催決定!

  今年の締めくくりの講座には2年ぶりに原田勝先生がご登壇下さいます!今回は、訳文作りの上で考えるべきチェックポイントを具体例を挙げながら解説。無形のツールとして意識し、活用する方法を伝授していただきます!

 児童書やYAに限らず、どのジャンルにも通用する訳文磨きの方法がここに!先着限定60名の講座ですのでお申込みはお早めに!「洋書の森」未会員の方も大歓迎です!!

 

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 講座開催概要

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 「翻訳を文学にするために ―視点・文末・人称・省略・語順・リズム」

日時/平成29年12月9日(土)15:00~17:00(受付は14:30~)

講師/原田勝氏(翻訳家)

会場/日本出版クラブ会館(新宿区袋町6番地)

会費/2,100円(当日支払) 

定員/60名(申込み順、定員になり次第締切。「洋書の森」未会員の方も大歓迎!)

*詳細は日本出版クラブHP内・セミナー&イベント情報(下記URL参照)、「わたしたちの洋書の森」FB、ツイッター等(いずれも後日UP予定)をご覧下さい。

 http://www.shuppan-club.jp/?page_id=35

 

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恒例「洋書の森」クリスマス会も同日開催!

 「洋書の森」オープン10周年感謝YEARとして盛りだくさんのイベントを開催してきた今年。締めくくりは、やはり「クリスマス会」でしょう!同日開催のセミナー・原田講師はもちろんのこと、他にもサプライズゲストが登場してくれるかも!「洋書の森」未会員、初参加という方も大歓迎!美味しい食事とお酒ですぐに仲間になっちゃいます!

 ビンゴ大会や飛び入りイベント、じゃんけん大会などで盛り上がりましょう!この一年頑張った報告、翻訳出版された本の宣伝・プレゼントもWELCOME!!神楽坂の当会館でのクリスマス会はこれが最後です!

 

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クリスマス会開催概要

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日時/平成29年12月9日(土)17:30~19:30(受付は17:00~)

会場/日本出版クラブ会館

会費/5,200円(当日支払)

定員/60名(申込み順、定員になり次第締切。「洋書の森」未会員の方も大歓迎!)

 

※講座・クリスマス会申込方法/下記「洋書の森」宛に①参加される方のお名前②洋書の森会員番号(会員の方)③連絡先電話番号④メールアドレスを明記の上、“12/9(講座のみ or クリスマス会のみ or 講座・クリスマス会とも)参加希望”とメールして下さい。お申し込みいただいた方には折り返し“受け付けました”と返信いたします。数日経っても返信のない場合はお手数ですが、お電話等でお問い合わせ下さい。(金曜夕方~日曜・祝日にお申込みの方には返信が休日明けとなりますのでご了承下さい。)

 

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一般財団法人日本出版クラブ
「洋書の森」事務局
(土、日、祝日を除く9時~19時)

〒162-0828
東京都新宿区袋町6番地
TEL   03-3260-5271
FAX   03-3267-6095
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URL   http://www.shuppan-club.jp/

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亀井よし子先生の「翻訳の作法」(10月28日)

2017年11月05日 16時53分30秒 | 魔女のポーシャ

10月2度目の台風が心配される中、亀井よし子先生をお迎えしての3回目のセミナーが開かれました。2015年に初めて講義してくださったときからずっと、テーマは「原文に寄り添う」。翻訳学習者はもちろん、現役の翻訳者が常に心がけるべきこととして、お話ししてくださいましたが、その中で一番ハッとさせられたのは、「口調や文体は訳者が決めるのではなく、原文が決めてくれる」という言葉でした。

わたしたちはときに、日本語らしい訳文を書こうとして、「解釈訳」に頼り、大事な意味を持つ単語を見落とします。それをいさめる「原文が決めてくれる」という言葉は、昨年も一昨年も耳にして胸に刺さったはずですが、今回も見事に刺さりました。カズオ・イシグロの翻訳で有名な土屋政雄さんも似たようなことをおっしゃっているようです。原文に対して誠実に向き合って訳すことは、名翻訳家に共通する姿勢なんですね。

丁寧な課題解説に加えて、雑学も大事よ、と豆知識をいくつも披露してくださった亀井先生。特に翻訳学習者にはおすすめの講座でした。来年もまたぜひ、と思う受講生は多かったことでしょう。

セミナー後の恒例の懇親会は、亀井先生を囲んでさらに深く翻訳の話をしたり、初対面の人や久しぶりに会った人と交流したりして、いつもながらのなごやかな時間になりました。その光景を見て思いました。ここには広く多くの翻訳者が集まっている。出版翻訳者も実務翻訳者も、ベテランも学習者も、○○先生のお弟子さんというくくりも年齢も関係なく。ときにはコーディネーターの方も編集者も参加してくださる。さらに、それぞれの悩みや疑問をその場で共有して、先生も含めてみんなで解決法がないか考える時間になっている。これはすごいことではないか、と。

来年出版クラブが神保町に移転するのに伴い、洋書の森もそちらへ移ります。出版翻訳に関わる人たちが集う場としての役割を今後も果たしていけたらいいなあ、と心から願っています。

さてこの後、今月11月18日には河野万里子さんを囲んだボジョレーの会(まだお席あります!)、12月9日には原田勝さんを講師にお呼びしてのセミナー、そして恒例のクリスマス会、と続きます。また年が明けて2月は宮脇孝雄氏、4月はこだまともこ氏、6月は土屋政雄氏&山口晶氏(対談)と決定。それぞれのセミナー・イベントについては随時お知らせします。どうぞお楽しみに。


「ボジョレーの夕べ」へのお誘い

2017年10月19日 12時01分04秒 | 魔女のポーシャ

事務局より、洋書の森初の企画「ボジョレーの夕べ」のお知らせです。

ワイン好き、フランス文学好き、星の王子さま好きにはおススメのサロン。

いえいえ、翻訳好きなら、どなたでも酔えます!

いつもと違う洋書の森へ、どうぞお出かけください。

 

なお、1028日(土)開催の亀井よし子先生のセミナーが追加募集されました。まだ迷っている方、今がチャンス。

こちらもぜひ!

http://blog.goo.ne.jp/youshonomori/e/965c4ce1c9f8f94282b6626fb2fa7016


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心地よい涼しさから寒さに変わり行く季節となりました。みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

 

さて、間もなく11月。ボジョレーヌーボーの解禁を楽しみにしていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?

今年はそのヌーボーを、河野万里子先生のお話を伺いながら味わってみませんか?

『星の王子さま』や『青い麦』の2点を中心に、フランス小説のや女性の生き方、新訳の際のこぼれ話などをご紹介いただきます。

グラスを傾けながら、フランスの香り漂うひと時をお楽しみ下さい!

もちろん、会員外の方も大歓迎!!30名限定サロンですので、お申込みはお早めに!


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「ボジョレーの夕べ」開催概要

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河野万里子先生とフランスのを語ろう

日時/平成291118日(土)17001900(受付1630~)

会場/日本出版クラブ会館(新宿区袋町6番地)

会費/3,000円(当日支払・ボジョレー、おつまみ付) 

定員/30名(申込み順、定員になり次第締切。締切後はキャンセル待ちとなります。)

*ボジョレーを味わいながらお話を伺います。講演と懇親会併せて2時間を予定しています。

*詳細は日本出版クラブHP内・セミナー&イベント情報(下記URL参照)、「わたしたちの洋書の森」FB、ツイッター等(いずれも後日UP予定)をご覧下さい。

 http://www.shuppan-club.jp/?page_id=35

        

申込方法/下記「洋書の森」宛に参加される方のお名前洋書の森会員番号(会員の方)連絡先電話番号メールアドレスを明記の上、“11/18参加希望とメールして下さい。お申し込みいただいた方には折り返し受け付けましたと返信いたします。数日経っても返信のない場合はお手数ですが、お電話等でお問い合わせ下さい。(金曜夕方~日曜・祝日にお申込みの方には返信が休日明けとなりますのでご了承下さい。)

 

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一般財団法人日本出版クラブ
「洋書の森」事務局
(土、日、祝日を除く9時~19時)

162-0828
東京都新宿区袋町6番地

TEL   03-3260-5271
FAX   03-3267-6095
Mail  yousho@shuppan-club.jp
URL   http://www.shuppan-club.jp/

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事務局より、ウィークエンドスキルアップ講座のお知らせ

2017年09月18日 22時17分12秒 | 魔女のポーシャ
日の入りが少しずつ早まり、宵闇に虫の音が心地よく響く季節となりました。みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
 
さて、亀井よし子氏の「翻訳の作法」シリーズも第3弾を迎えます。
幅広いジャンルの翻訳をされてきた氏だからこその、辛口な中にも愛情溢れる翻訳論。いつも背筋がピンと伸びる思いがします。

今回も課題文ありの実践形式での講義ですので、人物像を反映した訳をめざしてチャレンジを!

会員外の方も大歓迎!!お早めにお申込み下さい!
 
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28回「翻訳者のためのウィークエンドスキルアップ講座」開催概要
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翻訳の作法 会話文を訳す ~人物像を反映した訳をめさして
日時/平成291028日(土)15001700(受付1430~)
講師/亀井よし子氏(翻訳家)
講義内容/物語の時代背景、登場人物たちの社会的背景などをじっくりと読み込んだ上で、人物像を反映した会話文をつくることをめざします。
*詳細・課題文は日本出版クラブHP内・セミナー&イベント情報(下記URL参照、間もなくUP予定)をご覧下さい。
*課題文提出締切りは1016日(月)15時まで、洋書の森宛にメールでお送り下さい。参加申込み受付確認後に送付願います。また、ご提出いただいた課題文は、当日、資料として匿名で使用する場合がございますのでご了承下さい。(添削はいたしません。)
会場/日本出版クラブ会館(新宿区袋町6番地)
会費/2,100円(当日支払) 
定員/60名(申込み順、定員になり次第締切。締切後はキャンセル待ちとなります。)
 
講座終了後、1730分頃より会館1F・ローズレストランにて講師を囲んでの交流会を行います。
参加ご希望の方は併せてお申込下さい。(会費別途/3,200円)
        
申込方法/下記「洋書の森」宛に参加される方のお名前洋書の森会員番号(会員の方)連絡先電話番号メールアドレスを明記して“10/28(講座のみ or 講座・交流会とも or 交流会のみ)参加希望とメールして下さい。お申し込みいただいた方には折り返し受け付けましたと返信いたします。数日経っても返信のない場合はお手数ですが、お電話等でお問い合わせ下さい。(金曜夕方~日曜・祝日にお申込みの方には返信が休日明けとなりますのでご了承下さい。)
また、お申込み後ご都合の悪くなられた方は、前々日(10/26・木)正午までにお知らせ下さいますようお願いいたします。締切後のご連絡、またはご連絡なくキャンセルされた場合、会費を頂戴いたしますのでご注意下さい。 
 
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一般財団法人日本出版クラブ
「洋書の森」事務局
(土、日、祝日を除く9時~19時)
162-0828
東京都新宿区袋町6番地
TEL   03-3260-5271
FAX   03-3267-6095
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「夏の翻訳文化祭2017」Part II 懇親会

2017年09月17日 11時15分31秒 | 魔女のポーシャ

洋書の森が初めて企画した文化祭からもう2週間。

8月19日と26日、講師の方々の話術のすばらしさに魅了された2日間でした。

さまざまな観点から見た出版翻訳の世界。いかがでしたでしょうか。

2日目の講座については、ソフィーのレポートをお読みください。

http://blog.goo.ne.jp/youshonomori/e/f863b6ed7cbfdbc6712b42fb429b21ca

 

遅くなりましたが、2日目の懇親会を少しご紹介します。この日は金原さんの乾杯のご挨拶から始まりました。

    

乾杯ではウーロン茶派が多かったような気がしますが、そのあとはみなさん、たくさん用意されていたビールとワインにうつったはず。

遠方より参加した人、これが初めての洋書の森訪問という人、編集者志望の人、出版翻訳に興味を持つ産業翻訳者……、今回もいろいろな人たちに出会いました。

みなさん、人脈を広げたり、情報を得たりして、良い時間を過ごしていただけたことと思います。

講師のみなさんも、席を移動してできるだけ多くの参加者と話す機会を作ってくださいました。ありがとうございました。

      

最後は恒例の記念写真撮影。夏目さんと小野寺さんからエールをもらって、

  

いい笑顔の一枚がこれ:


 

最後に: わたしたちをサポートしてくださった出版クラブの皆さんに、心より御礼申し上げます。