わたしたちの洋書の森

「洋書の森」のとっておきの話をご紹介

どうやったら、出版にこぎつける?

2013年04月15日 12時26分06秒 | 魔女のポーシャ
Amazonから「おすすめ商品」のメールが届きました。
なんと洋書の森のfacebook (https://ja-jp.facebook.com/youshonomori)で先日紹介されていた『人生最期のことば 時代をつくった83人』(丸善出版、藤岡啓介訳)の記述が!
確か予約受付だったはずですが、もう正式に売り出されたんですね。

藤岡さんはすでに2冊、洋書の森で見つけた本を世に出しています(これも上記facebookをご覧ください。洋書の森から出た本の一覧があります)。きっと何か直感的な鋭い感性で、出版される可能性のある本を手にしているのだと思いますが、プロモーションもthe inimitableと聞いています。藤岡さんだけでなく、今まで洋書の森の本を世に出した人たちの話を総合すると、どうやら次のような行動が功を奏するらしいのですが…。


(1)出版社の好み・得意分野を研究して、手に取った本がどこの出版社の興味を引くか考える。

(2)本に惚れ込む。惚れ込んだ以上、出版してくれる会社が見つかるまで、電話をかけまくる。

(3)全訳する。


(1)は大学受験の傾向と対策みたいなものです。勝つためには敵を研究しなければならない。世の中の流行り廃りも考慮に入れる必要があるでしょう。
(2)は逆に己を大事にするパターンでしょうか。翻訳者の好みを前面に出して、頑固な自分を認めてくれる編集者を見つけます。
(3)は編集者の気を引くためでもあるけれど、自分を奮い立たせる方法でもあります。根性が要るけれど、やってみる価値あるかも。

これらはポーシャの私見ですが、成功した人は待ってはいない、自ら行動している、ということは間違いないでしょう。日本語を含めた語学力、読み訳す忍耐力、そして人脈を含めたプロモーション…。翻訳書を世に出すのに必要な要素のうち、相手のあるプロモーションが一番難しいなあ、と実感する日々です。

〈4月の書架整理&おしゃべりサロン〉

2013年04月05日 12時16分03秒 | 魔女のドミニク
こんにちは。ドミニクです。
昨日は、月例の書架整理&おしゃべりサロンでした。

朝からあいにくの雨だったので、新企画<レジュメを書こうキャンペーン>のご相談にいらっしゃる方はいないかも――という心配は無用でした。

翻訳・出版社アンフィニジャパン・プロジェクトの水科哲哉さん、PCアドバイザーにして編集・翻訳を手がける鈴木豊雄さん、さらには、岩波書店の瀧澤麗さん、西澤昭方さんをはじめ、10名ほどが集まり、にぎやかなサロンになりました。

レジュメの相談にいらした方は原書を片手に、「洋書の森の本が版権フリーなことは知っていますが、洋書の森以外の本の版権はどのように確認したらいいのですか?」「19世紀の本の版権はどうなるのでしょう?」「原書を選ぶコツは何ですか?」「今の売れ筋はなんでしょう?」「レジュメに、類書を挙げる必要がありますか?」「短編集のレジュメはどう書いたらよいのでしょう?」等々、編集者や先輩翻訳者に質問していらっしゃいました。

みなさんの翻訳出版への熱い姿勢に、「みなさんのレジュメが説得力のあるものになり、編集者の目にとまり出版という流れになるようお手伝いしたい」と思わずにはいられませんでした。今後も引き続きレジュメ相談を承りますので、お気軽にお越しください。

「なんだか敷居が高くて……」とためらっていた方も、1度いらっしゃるとたいてい「こんなにフレンドリーなサロンだとは思わなかった」とおっしゃいます。「1人ではちょっと」とためらっていらっしゃる方も、ぜひ一度足を運んでいただければと思います。お待ちしております。

次回の書架整理&おしゃべりサロンは、5月のGWはお休みで、6月5日(水)14:00~(サロンは15:00前後~)です。場所は、神楽坂の日本出版クラブ1階事務局&ローズラウンジです。http://www.shuppan-club.jp/