わたしたちの洋書の森

「洋書の森」のとっておきの話をご紹介

第36回「翻訳者のためのウィークエンドスキルアップ講座」のご案内

2019年11月15日 12時45分33秒 | 魔女のメリー

秋を通り越して一気に冬が近づいてきた感のあるこの頃。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
昨今の度重なる台風、大雨により被災された方々に心よりお見舞い申し上げますと共に、一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。

さて、出版クラブビル杮落としイヤー第4弾「ウィークエンドスキルアップ講座」には、「洋書の森」設立初期からお世話になっている原田勝氏にご登壇いただきます!

今回は、原田氏の最近の訳書3冊を題材に、原書探しから出版に至るまでの翻訳の過程や工夫を紹介。また、各作品の原文と訳文を対比することで、児童書・YAというジャンルで扱う文章の多様性も実感できるでしょう(課題提出はありませんが、自分ならどう訳すかを考えてきていただく資料あり)。

どうしたら先生のように「美しい本」と出合えるのか…、そして「美しい本」とは…?

即日満員必至の講座です!友人・知人もお誘い合わせの上、お早めにお申込み下さい!!

*当日、『キャパとゲルダ』(あすなろ書房)の販売もございます。

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★第36回「翻訳者のためのウィークエンドスキルアップ講座」開催概要★

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「美しい本を訳す ――児童書・YA翻訳の多様性」

日時/2019年12月7日(土)15:00~17:00(受付は14:30~)

講師/原田 勝氏(翻訳家)

会場/出版クラブビル・3Fホール(千代田区神田神保町1-32) 

会費/3,000円(税込・事前振込み) 

定員/80名(会費振込み確認順、定員になり次第締切)

*詳細は日本出版クラブHP内・セミナー&イベント情報(下記URL参照・間もなくUP予定)をご覧下さい。

 https://shuppan-club.jp/archives/event

 

★講座終了後、17時30分より同フロア・隣会場にて講師を囲んでの交流会(軽食の立食パーティを予定)を行います。

忘年会・クリスマス会を兼ねて、みんなで楽しめるイベントも企画中!交流会のみの参加も受け付けます。

参加ご希望の方は併せてお申込下さい。(会費別途/3,800円・税込・事前振込み、定員40名)

        

※申込方法/下記「洋書の森」宛に
①参加される方のお名前
②連絡先電話番号
③メールアドレス
④12/7(講座のみ or 講座・交流会とも or 交流会のみ)参加希望、とメールして下さい。
お申し込みいただいた方には折り返し、会費振込み先のご案内をいたします。
会費振込み確認を以て正式に申込み受付けとなり、こちらから詳細をお送りいたします。
会費振込み後、数日経っても返信のない場合はお手数ですが、お電話等でお問い合わせ下さい。
(金曜夕方~日曜・祝日にお申込みの方には返信が休日明けとなりますのでご了承下さい。)

なお、会費お振込み後、キャンセルされた場合でも返金はできかねますので、何卒ご注意・ご了承の上、お手続き下さい。

また、当日の飛び入り参加はできません。必ず事前にお申込み・お振込み下さい。

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『戦場のアリス』読書会レポート

2019年11月10日 12時27分10秒 | 魔女のジュリー

 11月2日、神保町のブックハウスカフェにて、洋書の森おしゃべりサロン主催の読書会がおこなわれました。今回の課題図書は『戦場のアリス』(ケイト・クイン著、ハーパーBOOKS)。訳者の加藤洋子さんと担当編集者Nさんをゲストにお迎えし、読書会初参加の方からあちこちの読書会に顔を出しているベテランまで、たくさんの人にお越しいただいて、にぎやかで楽しい会になりました。

 ゲストおふたりのお話によれば、『戦場のアリス』は、「この本をどうしても訳したい」という加藤さんと「この本をどうしても出したい」という編集部、その双方の熱い思いが奇跡的に出会って生まれた作品なのだとか。特に加藤さんは、「最初からイヴの声が聞こえていた」という惚れ込みよう。実際、イヴをはじめとする登場人物たちのセリフは、目の前にその人が立ち上がってくるように生き生きとしていて、参加者からは、キャラクターひとりひとりが魅力的だという感想が多くあがりました。

 また、この本のフェミニズム的な面に惹かれた人も多かったようです。『戦場のアリス』は第一次大戦から第二次大戦直後にかけての物語ですが、登場人物たちの抱えている「女性であるがゆえの生きづらさ」は現代にもつうじるものがあり、だからこそ彼女たちに感情移入できるという意見が出ました。担当編集者さんも、同じくハーパーBOOKSから出ている『ドリーム  NASAを支えた名もなき計算手たち』のような、見えない存在だった女性たちに光をあてた作品の流れのなかで、いま、この時代に出す意義のある小説だと思うと話していました。

 個人的におもしろいと感じたのは、キャラクターに対する見方が人によって大きく違うこと。「死ぬほど気持ち悪い」と思っていたキャラを好きだと言う人が少なからずいてびっくりしたのですが、よくよくお話を聞いてみると「なるほど」と思うところもあって、なんだか新しい景色が開けたような気分でした。そんなふうに、自分では思いもよらなかった視点を発見できるのが読書会の醍醐味だとあらためて感じました。

 読書会後の懇親会でも話は尽きず、おいしいおでんを食べつつ、小説や翻訳の話から世のなかのことまで、あれこれと語りあっていたら、あっというまに時間が過ぎてしまいました。ゲストの加藤さん、担当編集者Nさん、そして参加してくださったみなさま、ほんとうにありがとうございました。またみなさまと楽しい時間を共有できますように。


【洋書の森会員の訳書紹介】

2019年11月02日 22時15分04秒 | 魔女のメリー

洋書の森ボランティアスタッフの梅田智世さんの新刊書をご紹介します。ご出版おめでとうございます! 

どちらも、とてもおもしろそうな切り口でわくわくします。ぜひ、お手にとってみてくださいね。
日経ナショナルジオグラフィック社のHPでは『科学の謎 研究者が悩む99の素朴な疑問』のサンプルも閲覧できますので、ぜひ!

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『わたしは哺乳類です』

リアム・ドリュー 著

梅田智世 訳

2019年6月1日発行 インターシフト

 

 

 〈内容〉

わたしたち哺乳類が哺乳類になるまでの進化の歩みをたどる本です。哺乳や体毛のようなよく知られている特徴からちょっと意外な形質まで、哺乳類の数々の特性はどこから、どのように生まれたのか。その進化をめぐる謎を、最新の研究をもとに紐解いていきます。

ふだん、自分が哺乳類だと意識することはあまりないかもしれませんが、この本を読めば、自分という存在が長い長い歴史を経て進化してきた生物なのだと実感し、「生きものってすばらしい!」という気持ちになることうけあいです。

わたしたちが哺乳類になるまでに歩んできた気が遠くなるほど長い軌跡に、ぜひ思いをめぐらせてみてください。

インターシフトHP

http://www.intershift.jp/w_honyuurui.html

amazon

https://amzn.to/2P58BT6

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『科学の謎 研究者が悩む99の素朴な疑問』

ナショナルジオグラフィック別冊

2019年9月30日発行 日経ナショナル ジオグラフィック社

 

 

〈内容〉

時間旅行はできるのか? 宇宙はどんな形をしている? 夢を見るのはなぜ? ネコが喉を鳴らすのはどうして?……誰もが抱いたことのあるそんな疑問を集め、科学で解いたり解かなかったりする、科学の楽しさ満載の本です。

科学好きの方はもちろん、ちょっとした雑学を楽しみたい方にもおすすめです。

日経ナショナル ジオグラフィック社HP

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/product/19/090600032/

amazon

https://www.amazon.co.jp/dp/4863134487