わたしたちの洋書の森

「洋書の森」のとっておきの話をご紹介

色や手触りのある文章を目指して

2016年08月22日 07時56分13秒 | 魔女のポーシャ

8月20日に開催された宮脇孝雄先生のウィークエンド・スキルアップ講座は5限目。
すっかりおなじみの人気講座です。今回のテーマは「基本にかえれ」単語編。ちゃん
と調べましょうね、というお話ですが、その「ちゃんと調べましょうね」は、辞書
を、というだけじゃない。時代背景は? 原作者はどんな人? といった言葉以前の
「ちゃんと調べましょうね」でした。

課題はG・K・チェスタトンのThe Queer Feet「奇妙な足音」から。辞書を見れば訳語
はわかるan oligarchical societyやgood manners、silenceなどが、時代背景や作者
の考え方を理解したとき、辞書とは違った表現に変わります。それが文章の「色」で
あり「手触り」なんでしょう。翻訳の面白さと難しさ、奥の深さ(と自分の浅さ)を
感じた2時間でした。(詳細なレポートは後日アップします。)

セミナーのあとは恒例の懇親会。バイキングで楽しめるお料理とビールやワインで、
みなさん、盛り上がりました。今回わたしが気に入ったメニューは、串揚げ。野菜と
魚介の組み合わせが絶品でした。(たしかローズルーム特製の)ロールキャベツも大
人気でしたね。

洋書の森では1月、5月、8月を除く各月第一水曜日に、おしゃべりサロンを開いてい
ます。レジュメの書き方、持ち込みの仕方、仕事と私生活のバランスなど、悩んだら
仲間に聞いてみましょう。三人寄れば文殊の知恵。みんなでおしゃべりするうちに、
いい案が出ますよ。翻訳に興味のある人なら、プロ、アマ、学生、どなたでも歓迎!
 懇親会でしゃべり足りなかった人も、どうぞお出かけくださいね。