海の王国を司るトリトン王の末娘で、世界で最も美しい声を持つ人魚姫アリエル
まだ見ぬ人間界に憧れる彼女は、嵐に巻き込まれた人間のエリック王子を救うため
陸に上がる。人間界への思いを抑えきれなくなったアリエルは、海の魔女アースラ
に提案され恐ろしい取引を交わす。その内容は、3日間だけ人間の姿になる代わりに
美しい声をアースラに差し出すというものだった。
何やら炎上気味の作品なのでどうしよう?と迷ってはいたが・・・まっ取り敢えず?
問題となっているヒロインの人種については、思っていたほど気にならなかった
それどころか、人魚と人間という異なる種族の者同士が理解し合い、愛しあう事の
難しさと素晴らしさを、視覚的に際立たせる効果があるとさえ思えた。
アリエルと王子が3日間で恋に落ちるという展開も、未知なるものへの好奇心が旺盛
という、似た者同士であるところがきちんと描かれているため、不自然さは感じない
只、人魚の王族にしろ、人間の王族にしろ、親と子供の人種が異なる事には、やはり
違和感があり、どうしてもポリコレへの過剰な配慮が鼻についてしまう
上映時間の割には、人魚と人間が対立している所が描かれなかったり、アースラが何故?
追放されたのかが分からなかったり、怪獣並みに巨大化したアースラが呆気なくやられて
しまったりと、色々と物足りなさを感じるところも多い。
まあ、美しい歌と踊りが楽しめれば、それで良いのかもしれないが・・・ ☆☆★