ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
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宝塚イズム4

2008-06-22 11:26:31 | つれづれ日記

 宝塚人気が下火になって来たんだなあ・・・と思うのは、関連本が

あまり出なくなったということで。青弓社の「アカデミア」に書いていた

人達がそろって移った「宝塚プラス」(小学館)は全然出ませんしね。

もう、評論する時代じゃないのかもしれません

(なんせ、一人トップになったら「いつ辞めるの?次は誰?」って

そればかり考えるファンが多くなったもので)

 

 

 

 宝塚イズム4  (青弓社)

 

 特集・・・さよなら彩乃かなみ

青弓社さん、また褒め殺しをやってしまいましたね。そういうのは駄目って

言ってるのに。サヨナラだからって褒めりゃいいってもんじゃないでしょう。

大越アイコさんの「彩乃かなみといえば瀬奈じゅんとの名コンビぶりを

抜きには語れない。近年の和央ようかと花總まりという稀代のコンビ

に比べても遜色がない」

の一文にドタっ

本当にそう思っていたファンって一体どれくらいいると思います?

私の回りでは・・・ごにょごにょ・・水夏希との方がよかったのではないか

という意見が多数ありましたけど。

他の方達もとりあえず「包容力と自立性のある娘役」と称えつつ

封印されたスター性」もあった事は確かとも。

瀬奈と彩乃がプライベートでどれ程仲良しなのかは知りませんが、

少なくともこの二人は切磋琢磨するコンビではなかったと思います。

(確かに和央・花總みたいにお互いの中でのみ楽しんでるコンビと

言えばそうかも・・元々外から来た二人だし)

 やっぱり彩乃を語るならFNS音楽祭の「千の風になって」

じゃないかと。いわゆる「娘役」というより素晴らしいボーカリストで

あったという側面の方が強いのでは?

それに宙組での不遇時代をもっと書いてあげなきゃ

(まあ・・「鳳凰伝」のタマルはよかったけどさ。最後まで出雲さんに

エトワールを奪われ続けた可哀想な娘役だったとか)

 

書き手が誰もかれも一様に「稀代の・・・」「・・・トップコンビとして斬新」

なんて書くと、舞台を見てきた人達はちょっと引いてしまうと思います。

だってこの二人の代表作ってなに?

アーネスト」?(私は樹里&遠野のほうがいいと思ったわ)

マジシャンの憂鬱」?・・・代表作と言えるほどの作品か?

ミーアンドマイガール」?まさかね・・・でもサリーの評価はここでは

やたら高い。それも一般庶民と感覚が剥離して感じました。

 

 小特集・・・私の思い出のサヨナラ

ここは読み甲斐がないっていうか・・・思い出を語るならきちんと

スターの名前くらい出してよね。

喪失の意味」「サヨナラのを考察する」と大仰なタイトルの割には

中で語られている事が論ではなく感想に留まっていること。

ならやっぱり田中マリコさんが書いた方が読み応えがあると思います。

(レビュパレで昔私が書いた「サヨナラは死という概念」の方が・・と

言ってみたりする

こういうのは男役トップのサヨナラの時にでも載せた方がいいんじゃない?

 

 OGへのロングインタビュー・・・樹里咲穂

 公演評・・・

 

結局、書き手がほとんど関西出身、関西の大学出。

そうかーーまるで早稲田の同人誌「夢の花束」を思わせるのね。

そうだと割り切って読めばそれなりに面白いのかもしれないけど

評論するにあたってのポリシーが見えて来ない、それから

抗議が来るのがいやで柔らかな表現が多いということに

ちょっと疑問を感じるんですね

言葉をうまく使うことは大切だと思うけど、自信があるならもっと的確な

表現法を用いてほしいと思いました。

 

 

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2 コメント

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宝塚イズムの本質 (KOR)
2010-01-01 19:22:02
私は宝塚イズムが褒め殺しをしているとは思いません。ただ、この本の作り方の特徴が悪い方に出ただけだと思います。この本の特徴は、作り手が多数にわかれていることです。一人では宝塚の全ての舞台を見ることは難しい。そこで、何人かで分かれて、一人一つか二つの舞台を見て、それについて書く、という方式を採っています。そして、この雑誌は原則として自分の見たい組を自分で選べます。(例えば、荷宮和子さんは、彩吹真央の大ファンなので、雪組のことを書くことが多い。)ですが、このシステムを採用すると、その組の贔屓の人がその組について書くことになります。つまり、この場合「彩乃かなみ」について書いている人は月組の瀬名じゅんのファンだと思って間違いありません。彼ら彼女らにとっては瀬名じゅんは大スターなのだし、彩乃かなみは最高の相手役なのでしょう。そう思うからこそ、わざわざお金と体力と時間を使って、地方公演のための旅費やチケット代(自費)で安い原稿料が吹っ飛ぼうともこの仕事を続けているわけですから。「我が大スターの素晴らしさを一人でも多くの人に伝えたい。」これが彼らの基本スタンスです。それをわかったうえで読むのならとてもためになる本だと思いますよ。
Unknown (ふぶき)
2010-01-01 21:10:44
>KORさま
そうですね。割り切って読むしかないですね。
この本の前に「宝塚アカデミア」というのがありましたが、その1巻や2巻のようなクオリティの高さを求めるのはもう無理という事なんでしょうね。

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