ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
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仮面の男2

2011-10-30 11:27:18 | 宝塚コラム

 仮面の男 

私は「三銃士」は人形劇しかみてなくて。レオ様の映画も見てないので、どのあたりが

似てて違っているかなんて事はわからないんですが、少なくとも「仮面の男」に出てくる

三銃士及びミレディはもっと歳をとっていないとダメなんじゃないかなあと。

 

 ストーリーについて

構成がめちゃくちゃです。

 モリエールの口上及び「17世紀説明芝居」はいらない。

 居酒屋無銭飲食及び「ハウ・トウ・サクシード」シーンはいらない

 サーカスシーンでの「とりかえ」が不自然。もう一人をさっさと出さないと変。

 コンスタンスとダルタニアンの別れのシーンをなぜ紗幕で分けたの?

  ネックレスを渡す場面でなんで一瞬、暗転したの?(紗幕があるからでしょ)

 ネックレスはダルタニアンからより王妃からの方が価値があり、盗ませるより

  フィリップが持っていれば母と息子の再会が感動的になり、ダルタニアンもすぐに

  納得した筈。

 王が女好きである事を表現するシーンが長すぎるし、下品。唇ベッドも下着女も

  いりません。

 ルイーズを得る為にラウルを捕らえるとか、王が直接ルイーズに侍女になる事を

  すすめるとか・・三銃士がルイーズの動きに無関心でラウルから手紙が来るまで

  事の次第を知らないとか・・・ありえない事だらけ。

  ここはルイーズが最初からミレディ風の悪女にならないと話が持ちません。

 フィリップとルイーズの逃亡劇が長すぎる。意味が感じられない。

 影絵で馬が疾駆するシーンは舞台ではダンスなどで表現するもの。映画やテレビ

  と舞台の違いを認識すべき。

 大階段を出してまでの戦闘シーンが無駄。そこにコンスタンス殺害シーンを

  影絵で入れるなんて愚の骨頂 コンスタンス殺害シーンは最初に出すべき。

  せっかく大階段を出したのだからフィリップとルイーズの華やかな舞踏会シーンで

  終わるべきでは?

 ラウルの兄が「弟の敵」としてルイを殺す → そしてフィリップを担ぐ ならわかるけ

  ど、台詞上、順番が逆。フィリップを救い出してからルイを殺す事にしている。敵の

  印象が薄い。

とまあ・・・「難しい」と思う部分を全部映像やら影絵で表現しているので手抜きの印象が

強いです。舞台で映像を使うのはよほどうまくやらないと舞台の印象が悪くなるだけ。

また、長い台詞を書いていますが、「本当に意味わかって書いてる?」というのが

本音 ただ今風の小説風台詞を長々言わせておけば感動するとでも思っている

んじゃないかと。

 

 陳腐なエロ・グロ・ナンセンス

まず、色使いが毒々しい。場末のショーパブに来たような雰囲気に驚きました。

唇の形のベッドをルイが使用していたとは「普通」に考えてありえないし、「不思議」を

追求したらもっとセンスのいいロココ調華やかなベッドになったのでは?

サーカス衣装に関しても「一体いつの時代の話?」と思う程にひどい色使いで、

晴華みどりの人間ミラーボールにいたっては呆れてものが言えない。

なにゆえ、スカートの裾を開いてボールを出し、自分で回す ストリッパーじゃ

ないんだから・・・・・・ しかも暗転の中、延々と下手に立ってるし・・・・

影絵の「うさぎと亀」はどこの国の話だと・・・・?フランスの古い民話くらい思い

つかなかったんでしょうか 教養がなさすぎ。

 

 出演者について

 

音月桂・・・ルイとフィリップ。

       役の演じわけはしっかりしていたし、感情がこもっていて共感出来ました。

       こんな作品でお気の毒としかいいようがありません。

舞羽美海・・・ルイーズ。

        トップの娘役なのにこの出番の少なさと扱いの軽さ 「堕天使」の舞風

         りらよりひどいんじゃないかと 台詞で表現するシーンが少ないので

         ラウルの敵を狙う娘から王へ恋をするとまどいや恥じらいが感じられません

         でした。

早霧せいな・・・ダルタニアン。これまた二番手なのになかなか出てこないなあと。

         出てきたと思ったら悪役?なのに終盤近くで突如の改心とはっ

         役をどう捕らえたらいいかわからなかったでしょうね。歌唱力に難ありすぎ。

未涼亜希・・・アトス。なーんか集団の中で埋もれてしまう印象が。見せ場もないし。

緒月遠麻・・・ボトス。三番手に昇格?でしょうか。背が高いので目立つし、本領発揮。

       ワンパターンにならないように気をつけて。

蓮城まこと・・・アラミス。明るいキャラで素敵だけどもう少し工夫を。

沙央くらま・・・サンマール。ダルタニアンに心酔している様子があまりみられず。

         っていうかそもそも悪役がダメ。

彩那音・・・ルーヴォア。さよならなのにこの役。意味不明でいてもいなくてもいい役柄。

       何でロシュフォールにして一元化しなかったのか。ひげが似合わず・・気の毒。

大湖せしる・・・ロシュフォール。小柄さだけが目立つ変な役。

彩凪翔・・ラウル。この芝居では一番おいしい役。可愛いし誠実だし。

彩風咲奈・・・モリエール。ひょうきんさは面白かったけど・・・

 

 

 

 

 


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4 コメント

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Unknown (プルメリア)
2011-10-30 19:08:17
何度もすみません。
ふぶきさんが怒っていらっしゃる場面。
お話を聞く限りでは、まともになったほうですよ(泣)
王の女好きの場面、もっとへんてこでした。人間ボウリングやら、コロコロ動く下着女やら。
影絵で馬が走るシーン、それに加えて、海に溺れるシーンというのもくっついていました。
宝塚版をご覧になったら、どう思われるのか。
ふぶきさんの感想が聞きたいです。
でも、DVDにもならないし・・・。
返信する
Unknown (ふぶき)
2011-10-31 17:48:36
>プルメリアさま
に・・人間ボーリング?下着女?誰が海におぼれるんですか?ひょえーー求める部分が違っていたのかなあ。
返信する
Unknown (プルメリア)
2011-10-31 18:09:52
王様が、夜伽の女を選ぶのに女たちをボウリングのピンにみたてるんです。可愛い娘役さんたちが、ボウリングのピンの被り物をして並んだ時には、唖然としました。観ている最中ずーっと、きれいにセットしている娘役さんの髪型が心配で・・・、なんて、変なところに気持ちがいってました。
下着女は、説明するのが難しいのですが。
コロコロのついた下着の椅子(???)に座ってカニのように移動する、いったい何がしたいんだ?というものでした。説明が下手でごめんなさい!!
海に溺れるのは三銃士ですよ。馬の続きで、紗幕の後ろで溺れてました。最近のお笑いのコントでもあまり見ない、笑っていいのかどうなのかわからないシーンでした。
観た当初は、観たことを後悔しましたが、こうやって書いていたら、二度と観られない(DVDにも残らない)駄作を観ることができてラッキーと思えてきました(泣)
返信する
Unknown (ふぶき)
2011-11-01 17:27:40
> プルメリアさま
わかります。そのお気持ち。私もメモカジュリエットを見た時はそう思いましたから。それにしても・・・そういう舞台を作りたいなら別な劇団に行けばいいのにねーー
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