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天候不順のせいで、全体的に作物の出来が良くないような風評ですが、確実なことはともかく、何らかの影響を受けるのは当たり前のことでしょう。
稲の作況予測もころころ変わっていますが、土地によっても、泣き笑いの変化があります。
北海道の函館方面の稲の出来が良くなかったようです。
広い北海道です。いろいろな状況があります。
我が「桶田んぼ」の稲の作況は「実入り二割」「不稔八割」もいかない「凶作」でした。
穂が出て、花が咲いて、大豊作を夢想しましたが、現実はきびしく、花が咲いて受粉する時期の温度が不都合だったため、花は咲いても実にならずの結果でした。
多少の実はついているので、初めての稲作体験はそこそこの出来ということでしょうか。あとは、稲刈りと、はざかけ乾燥、脱穀、籾摺りが残っています。それらすべてが終わるのにはまだしばらくの時間がかかります。
それに比べると、世の農家の方たちの手際のよいこと。プロとは「手際のよいこと 能率が良いこと」という尺尊師山下師の言を思い出します。
さて、南は九州方面では、暦の上での秋早々に米が収穫されてしまいます。米は十
月ころの秋たけなわに、黄金色で輝いている、という常識は今や通じません。
寒い北海道の北のほうの旭川あたりの田んぼでも九月のあたまには「新米」が食卓に上ってくるご時勢です。一応おおいに感激し喜んでおきましょう。
ところで、作物の「うまさ」の旬ですが、「いっしゅん」ではないようです。
出始めのはしり、旬、完熟、・・・それなりに味わいがあります。
はしり、の味は「初々しさでしょうか」青臭さの勢いが魅力なんでしょうね。
ヴィタミンCが多いとか。旬の真ん中のものは、あじが安定して栄養のバランスも口当たりもほどほどで食べやすく「安い」のが魅力です。旬を過ぎ、しっかり熟すと味がくどくなる傾向がありそうです。醗酵するものも出てきます。これはこれで、消化がよかったり、濃厚な味わいであったりします。完熟した果物の甘いこと。腐貴ワインなどは甘すぎるくらい。
で、穀物の本来の価値は「子孫を繁栄させるいのち」的栄養にあると考えると、穀物類は、しっかり自然完熟で自然乾燥したものを頂くべきだろうと思うわけです。
未熟なやわらかいとうもろこしを食べ続けたある民族が、子孫を絶やしてしまったという歴史的事実があるように聞いています。
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