世なおし倶楽部

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密約

2009-10-03 20:11:28 | 哲学/ヨガ/芸術/宗教/政治経済



国家機密はない方がよいのか、あるべきなのか、ほどほどに管理するのがよいのか、某旧国営放送の深夜早朝番組を聴いていて、考えさせられました。

結論は、人面猿的人間社会のことだから、極端な規制は現実的ではないということで、国家機密やそれに準ずる他国との密約は、認めざるを得ないと言うことです。というよりももっと積極的に密約は「必要に応じて善用する」ことが現実の世情と、人間の精神レベルにあっているようです。

アメリカでは、50年後に公文書は公開する「情報公開法」的法律で、国家機密でも公開するようです。

具体的な話で、日本政府は、日本の領土内には絶対「核兵器を持ち込ませない」という、国内向けの嘘約束のうらで、文書でアメリカ政府との間で「核兵器の持ち込みは内緒で黙認します。公表しませんが、政府として保証します」旨の密約をかわしていたのです。

軍事行動の情報は「秘密」です。公開する訳がありません。当然アメリカの戦艦に核兵器が装備されているかないかの詮議はナンセンスなのです。ということは、人間の営みの中に軍事行動があるかぎり、密約を否定することは絶対に出来ないということなのです。軍事行動だけでなく、経済活動にしても、現在の人間の価値観、哲学レベル、生活技術では、他人との競争、足の引っ張り合い、ピンチはチャンス、相手の不幸につけ込む類のことは日常茶飯のことで、秘密の存在を否定することはできないのでしょう。

ただ、アメリカの情報公開の制度は、「おとなとしての人間のたしなみ」を感じます。今後、日本でも情報公開の現実的な法制化の実行されることを期待します。

ところで、情報公開のアメリカで、例の「月面着陸はフィクション映像だった疑惑」が起きていますが、そろそろ公開迫る50年を前にして、その月面着陸の関連資料のほとんどが「紛失」しているらしいのです。
怪訝に疑わしく思いながらも、笑っちゃいたくなる状況ではあります。笑っている場合ではないのですが。
世界を湧かせた、月面着陸が、ロシアとの国家国威のメンツ争いのための「大芝居」の可能性があり、それを大まじめにパフォーマンスするアメリカという国、アメリカ人の心根には何があるのか?
アメリカ人気質は「ハリウッド映画の虚飾の商売根性」だけとは思いたくないものですが・・・

白人の優勢誇示の象徴「ホワイト ハウス」に、今回黒人の大統領が居座っています。なんか違和感を感じますが、考えすぎでしょうか。ブラック~では問題があるようですので「ハウス」と言い換えてみようと試みましたが、反ってえげつなくなってしまいました。ようするに、中傷、誹謗になるような世情風刺は結構気をつかうということです。
他人の欠点はよく気がつきますが、批判、批評は愛をもって行うのが基本であることを再認識します。

男女間、夫婦間、恋人間、大人と子供間、国と国の間、売り手と買い手の間、神と人との間などいろいろな間に秘密は存在するものです。相手のことを考えての嘘、秘密は基本的にゆるされるものなのでしょう。

たとえば、「学識のない蜂の、自然素材による巣の形が六角形に見える」のはなぜか?というなぞなぞの答えは、決して教えてはならない秘密です。50年経っても教えてはいけないのです。それは、考える人の人間としての知的刺激の楽しみを奪わない「深い愛情」によるのです。

Dasoku:

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