月下樹のおと

樹月けい、オタク母のブログ。アニメ・漫画。お絵かき展示等。義母の介護終わり、義父のご飯お手伝い中。

9/24 「文化芸術&社会課題」トークイベント 「学校に行きづらい日は、映画館に行こう!」

2022-09-30 17:02:09 | 参加★舞台 映画 WS等


丸亀市
文化芸術推進サポーター養成講座
「文化芸術&社会課題」
トークイベント
「学校に行きづらい日は、
映画館に行こう!」

■日時:2022 年 9月24日(土)
13:30〜16:30
■会場:マルタス
(丸亀市市民交流活動センター)
■講師:直井 恵 さん
(うえだ子どもシネマクラブ)
(草の根文化芸術コーディネーター)
………………………

参加しました!

「うえだ子どもシネマクラブ」は
学校に行きづらい子の居場所。
気軽に立ち寄れる場所として
様々な工夫をされている。

場所は長野県上田市。
大正時代に建てられた劇場、
上田映劇。
時を経て今は
「うえだシネマクラブ」の
活動の場となっている。

これまでの経緯、
色々な団体と連携する、
その新しい試みに感嘆した。

▼うえだ子どもシネマクラブ(HPより)
https://uedakodomocinema.localinfo.jp/pages/4209181/page_201603171850

▼長野県文化芸術情報発信サイト
CULTURE.NAGANO (記事より)
https://www.culture.nagano.jp/special/5172/
……………

たくさんのお話があった中
いくつかメモ ( 感想も )
↓ ↓ ↓
  
●社会と繋がる機会が大切

長野県にも
困難を抱えた子へのアプローチを
どうするかという課題があるそうだ。

困難が長く続くと
それだけ問題も大きくなる。
早い段階で
社会と繋がる機会が大切だと。

●既存の活動や場を活かす

取り組みの例いくつか。

教育委員会を始め、
民間のたくさんの団体があり、
それが繋がれるとは!
それぞれ小さいからこそ
協力することで成り立っている、
というような話も。

わが町では
果たして可能なのか…と
思ってしまうほど。

見つけること、繋ぐことは
大切だと考えさせられた。

……………

●自分で選ぶ
●取り組みが目に触れるように

月2回の映画上映。
観たい映画を選んで来る。

自分で選ぶこと、大事だと思う。


●映画だけじゃない、カフェもある

カフェ目当てで来る子もいる。
コミュニティとしての存在が大きい。


●好きなタイミングで行ける

申し込んでいて、その日行けないと
ネガティブな気持ちになる。

ならば登録制にして
行けるコンディションの時に
行く、というようにすれば
気が楽ではないか、ということで。

その子のコンディションに
合わせられて良いと思う。


●子どもたちの手伝い

平日2日、
子どもを受け入れている。

ポスター貼り替え
館内の掃除など 
色々やることがある。

やりたい人に手伝ってもらう。
自分にもできることがある!
という気持ちになれそう。


●スクールソーシャルワーカーも関わる

ある事例より。
不登校。
担任も、スクールソーシャルワーカーも会ったことがなかった子。
ソーシャルワーカー、
この映画館で初めてその子に会って
一緒に映画を観た。
シネマクラブと情報共有。

●ポジティブになれる体験を積み上げる

学校へ行けない…
けれど、ここでの活動が
登校扱いとして認められれば。

活動を通して出来ることに
目が向けられる方がいいと思う。


●社会包摂としての機能

様々な団体との連携や協力

困難は見えにくい。
地域の人と出会うきっかけ。
問題は子どもだけに限らない。

いわゆる炊き出し活動など
広く関わりが持てるように。

──────────
後半は…

参加者からの
質問カードに答えつつ
対談

………………

現場の課題の話に頷きつつ
自分が気になったところは…

うえだシネマクラブ
80〜90人近くいる中で、
学校に行きつつ
こちらにも来ている子は
半数近くいるとのこと。

本人が、
学校と繋がる可能性を
残しておきたいなら、
そうしておきつつ
シネマクラブにも来る
というように。
オープンにしている。

………………

これはまさに我が子の問題!

不登校。
学校には友達がいて、
行事は一緒にしたいという
気持ちがある。
しかし、
完全に学校から離れてしまうと
それが出来なくなってしまう。

学校とは別の場所で
活動できるなら
それも良いとは思うけれど、
本人が望むなら
学校との繋がりも残しておきたい。

本人がどうしたいかを
大切にしたいけれど、
何をどう選択すれば良いのか
親は悩んでしまう。

特に当事者であるから、
自分勝手な要望ではないかと
ためらわれることも多い。

それでなくても
イレギュラーな状態に
気が弱っているのだから、
誰かが具体的に支えたり
繋いだり提案したり、
ということがあれば心強い。

そういう人や場が
もっとあればと思った。

………………

最後に。

団体として経営的なことは
自分の苦手分野でもあり
難しそう…と思ったが、

子どもの活動の進め方については
とても自然な流れに見えて
良いなと思った。
自分の日常にも取り入れたいと。

手が足りないところを
手伝ってもらう。
できそうなことや好きなこと、
その子が得意なことを
やってもらう、という流れ。

うえだ子どもシネマクラブの
活動は、
何でもかんでも
好き勝手するというものではなく、
ある程度のものを見据えた活動を
想定しているのだと思う。

けれど、
決まったものに一律に
無理に誘導するのではなく
臨機応変、
実態に応じてやりつつ
振り返り修正もしつつ、
…というところが良いと思った。

こういう活動は、
すぐに結果が目に見える
ものばかりではない。

けれど、
見た目はきちんと揃っている
その内側には
歪みや自己矛盾が
あるかもしれない。

もしかしたら
目に見える歪み以上に
重いものかも。

それぞれの違いに沿って
色々試しながら
いい方向を探れる場は、
貴重だと思う。

うまくいってもいかなくても
隣にいつでも話せる人がいれば
それだけで気持ちが上向き
生きづらさが和らぐのでは
ないだろうか。

どんな人でも
見えないところで
色々抱えがちだから、
そんな場所が必要だと
切実に思った。

そこで、
小さな成功体験を積み重ねながら
エネルギーを貯められたらな、と。

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