ひよりみっ!

ディープインパクトが三冠馬になった年からやってる日記

ここにきて桃葉活躍

2007-03-13 00:32:16 | アニメ
仕事がくそ忙しくて放置されていた「まなびストレート!」の第9話感想でございます。
一度はじめると、途中で抜け番作るのがくやしいので(笑)。

アバンタイトルは2005年の春、かつての学園長が櫻園寮にやってきたシーン。
入りたての彼女に声をかけて荷物を運んでくれたのは、当時の寮長でした。
そんなことを思い出しつつ、今の学園長は誰も住んでいない寮を見つめています。

Aパート。
生徒会一同は署名を働きかけていますが、誰も目を留めてくれません。
それどころか、みかんちゃんにぶつかって署名用紙をばらまいておいてもスルーとか。
これには、イライラが募っていたむつきが切れて、無理やり署名を迫っていました。さすがにそれはやりすぎですわな。

さて、報道部の桃葉は学園祭復活をあおる記事を書こうとしますが、
「盛り上がる反対運動」という見出しを作りつつも、
「……嘘は書けねっすよ、嘘は」
と言ってうなだれます。
実際、生徒の興味は新しい制服とかにいっちゃってます。
愛校心もへったくれもないです。

そのころ、下嶋先生はまだ寮の前にいた学園長を見つけます。
学園長は、自分が過ごした寮での思い出を下嶋先生に語ります。
昔は本当ににぎやかなところだったけど、自分たちの代で寮が廃止になったこと。
寮ではいろいろな体験をしてきたから、寮がなくなることが悔しかったことなど。

ちょうどそのとき、寮の時計の針がカチリと動き、
学園長の思い出が同時に動き出します。
寮のみんなで1週間たてこもって、学園と戦ったころの光景がそこに映し出されます。超演出ですね(笑)。
1週間というのは、今回まなびたちが与えられた時間と同じですが、
学園長のときは、結局運動に失敗したのでした。
そのころのことを回顧し、今でもだめなリーダーだと学園長は自分を責めますが、
下嶋先生は「学園を変えようとして失敗したことのすべてがムダだったのか」と学園長に問いかけます。

これは、間接的にまなびたちにも送られている言葉です。
報われない努力に意味はあるのか。
人はこの疑問にぶつかったとき、すべてを投げ出してしまいそうになります。
どうせ失敗するなら、ムダになってしまう努力なんかやめてしまえ、と。
こういうとき、安西先生なら「諦めたらそこで試合終了だよ」とでも言うのでしょうが、下嶋先生もようは同じことが言いたいのでしょう。

で、生徒会のメンバーはというと一応前向きにがんばってはいます。
このときも、学園祭復活のための妙案をひねりだしている最中でした。
もっとも、まなびの意見は「イルカを呼ぼう!」というドリーミーなものでしたし、
芽生の意見はねずみ講でした(笑)。
結局、一同は画期的な打開策もないまま、愚直に署名を呼びかけるしかできず、
当然のように上がらない成果に、士気はじょじょに下がっていきました。
ついにむつきは「もう学園祭をあきらめたほうがいいんじゃないか」と口にしてしまいますが、
まなびはそれはダメだと言います。
「学園祭をあきらめるってことは、ここが私たちの学園だってことを放棄するのと同じだよ!」と。

それでも次の日。むつきと芽生は生徒会室に来ませんでした。
先ほど述べた「自分たちのやってることはムダなんじゃないか?」というところに思い至りそうになっていたのです。
この日は、まなびとみかんちゃんのふたりきり。
まなびは「前に戻ったみたいだね」とつぶやきました。
その日の帰りしな、みかんちゃんはまなびを待たせて、
誰もいない生徒会室に戻り、
「学園祭、もう終わっちゃったのかな……」と涙をこぼします。
玄関では、ひとりまなびがみかんちゃんを待っていて、
そのようすを、窓から桃葉が見つめていました。
桃葉には、何か思うところがあるようです。

Bパート。
鏡子さんが聖桜の学園長と打ち合わせの電話をしています。
そして、鏡子さんはまなびのようすはどうかとたずねます。
まなびは、相も変わらずくじけずに署名運動を続けていました。
それは、寮を守るために最後まで戦ったかつての学園長の姿と同じなのでしょう。

その日の昼休み。
先ほど打ち合わせされていた内容が放送されることになりました。
新しい校歌のお披露目だそうです。
テーマは未来で、タイトルは「FLY TO FUTURE」。
曲調は……J-POPなのかな?
このとき、生徒の中にヒロさんその他にそっくりな方々がいたのには受けました。細かいネタだ(笑)。

そんなプロモーション映像を、まなびもみかんちゃんもむつきも芽生も見ていたのですが、突然映像が乱れます。
映像が復活したと思ったら、いきなりエセ外人っぽいしゃべり方をする謎のスーツ人間が登場。
つーか、まなびがおたふくかぜ引いたときに、桃葉が着ていたスーツです(笑)。
本人はすぐにはばれないと思っていたようですが、
触覚がはみだしているのでバレバレです。
先生も、すぐさま報道部部室にやってきて、たてこもる桃葉を止めようとしています。
そこで、桃葉は急いで自分の用意した映像を流します。





放送されたのは、学園祭の準備をしているみんなの姿。
桃葉が、これまでずっと撮りためたものを全力で編集したのでしょう。
BGMは今の聖桜の校歌です。
内容は仕事のことだけではなくて、みんなで楽しく遊んだ思い出なども含まれていました。
そして、先生の闖入に耐えて、最後に流されたのはみかんちゃんの自己紹介。

「稲森光香です。生徒会の役職は書記です。
好きな言葉は……好きな言葉は……友達です!」





こうして、とうとう桃葉は先生に取り押さえられてしまいましたが、
彼女が伝えたメッセージがみかんちゃんの心を打ちました。

「やだよ……。このまま……このまま、何もできないまま、みんなと離れ離れで終わっちゃうなんて、イヤだよ!」

そして、教室にいた芽生とむつきにも。

「私たち、ここにいていいのかな!?」

そんな芽生の問いかけに応えて、むつきは芽生とともに生徒会まで一目散にかけつけます。
桃葉はふたりの姿を見て、先生にとっつかまったまま微笑みます。

こうして、心をひとつにして再び生徒会に集結した4人。
ここで、学園祭をやろうと声をあげたのは、なんとみかんちゃんでした。

「やろう……学園祭、やろう!
私、みんなといっしょに、大切なみんなと何かしたいよ。
だから、学園祭やろう! 今、このときに、私たちにしかできないことをやろうよ!」

この言葉で、みんなは自分たちがしたいと思っていること、
そして学園のみんなに伝えたい思いを取り戻したのです。
4人は、「まっすぐGO!」の掛け声とともに、
もう二度とくじけない気持ちで署名活動を再開しました。

その姿を見て、学園長は自分たちがやってきたことがムダではなかったと下嶋先生に笑顔で告げました。

「私ね、あのとき一緒に学生寮にたてこもった仲間の顔と名前、全部思い出せます」

それにね、と続ける学園長の視線の先には、やはり署名活動に苦戦しているみんなの姿。
でも、ついに現れたのです。署名に協力したいという生徒が……。
残り時間は、あと46時間です。



作品の前半は「まっすぐGO!」な勢いだけで壁を乗り越えてきたところがありましたが、
ここにきてかなり現実的な問題をまなびたちにぶつけることによって、
「今ここで、自分たちにしかできないことをやろう」
という決意をはっきりと定着させてくれました。
むつきも言ってましたが、それをみかんちゃんが言い出したことに重大な意義があります。
彼女って、基本的にはまわりに流される子だったわけですが、
今回はまなびをも凌駕して生徒会の主導権を握っていました。
今のみかんちゃんなら、かりにまなびがいなかったとしても、
自分の思いを最後まで突き通すことができるでしょう。
まあ、友達であり、仲間でもあるまなびがいない学園祭を彼女が望んでいるわけはありませんが。

で、結局今回も桃葉の妹は出てこなかったんですが、まさか設定だけじゃないですよね?(笑)

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