アコとセッテさんが仲良しになれたのがよかった

ネトゲ嫁13巻読みましたよ。
今回は、私が去年のアニメランキングでキャラ部門MVPに推した秋山奈々子さんのお当番回で、読む前からwktk（この表現古いな）。
いつも通り、リアルテーマとゲームテーマとが並列してて、それが相互に絡み合ってそれぞれの問題を解決するのがフォーマットですが、今回の場合は、

リアル：生徒会長選に秋山さんが担ぎ出されたでござる
ゲーム：レイドボスに挑むにあたって、セッテさんが指揮官をすることになったでござる

というもの。
以下、けっこうネタバレで語りますよ。

とりあえずレイドボスのほうですが、ほうっておくと各自が勝手な行動を取って、敵の攻撃に対応しきれずはまるので、誰かの指揮のもとで戦わないといけないという結論になり、主人公ギルドから指揮官を出すことになるのですが（残り2つは、お互いをライバル視しているので、相手の下につきたくないと思っている）、

アコ：ひたすらHPアナウンスだけして、指示というものを出さない
シュヴァイン：ギミック解除なんか無視して、ひたすら本体に火力を集中しようとする
アプリコット：指示を出し過ぎて、みんなから指示をスルーされる

という問題点がｗ
ルシアンはタンクだからいないと困るし、猫姫さんはメインヒーラー。助っ人ふたり（妹とその友達）はそもそもそういうのが無理ということで、消去法でセッテさんが指揮官になったと。

しかし、これがわりとはまるわけね。
セッテさんは、他の人が何をできて何をやりたがっているのかよく見てるの。
マジで、野球の監督に向いてるタイプよ。モチベーターじゃなくて、ちゃんと指揮するほうの。
そして、クリアはなかなかできないけど、少しずつ状況が好転しているのを見て、会長は思ったのさ。

「そうだ、セッテくんを次期会長に指名しよう」と。

ところが、当の本人が「どうしていいかわからない」とお悩みの様子。
というのは、すごくやる気のある1年生（後輩だね）が立候補してたから。
ルシアン的には、何とかしてあげたいけど、本人がどうしていいかわかってないから何をしてあげたらいいかわからないと考えていたのですが、妹や後輩から、「おせっかいを焼いてこそお兄ちゃん（先輩）」と言われて、セッテさんと話し合いを持つことになります。
ここで、ようやくセッテさんがお稽古事の類をいろいろこなせるかの謎が解かれるんですけども。

で、結局セッテさんの心理を解き明かすのは、「なんでも器用にできるように見える」セッテさんと自分は正反対だと思っているアコだったと。
アコいわく、セッテさんというのは、

・自分ではやる気がないことでも、頼まれるとできちゃう自分が好き
・一方で、自分がダメな子扱いされる状況も好き

なのだとか。そして、セッテさんもそれに納得したｗ
この部分が今回のキモで、本来自分からすごく遠いところにいると思っていたセッテさんのことを、アコが親友だと認められるようになるわけですね。
こうして、自分に前向きになれたセッテさんは、リアルとゲームの問題を両方とも解決できたのでした。
まあ、リアルのほうは「解決」しただけだけど。

それにしても、この話はどのへんまで続くんでしょうね。
予想では、会長が卒業したところで終わりだと思うんですが、その間には修学旅行があるだろうから、そこをメインイベントとして待っていましょうか。