goo blog サービス終了のお知らせ 

伝統ある英国のTANNOY IIILZで聴く、音楽の父J.S.バッハ音楽を知る喜び・・・

音楽好きのIIILZ Monitor Goldユニットの箱を改良して楽しむダメオヤジ金ちゃんです。

Bill Evans(エヴァンス)のオランダでのライブ音源の新譜「Behind The Dikes/ Bill Evans」の検証

2021年09月01日 | JAZZ・ボサノヴァ

又々Bill Evans(ビル・エヴァンス)です。筆者にとってのエヴァンスと言えば何といっても名曲「Waltz For Debby 」を思い描く、衝撃的な可愛らしい演奏を最初に聴いたのは1968年20歳代初めの頃と記憶します。

今も好きな曲で良く愛聴しています。



1980年に亡くなり41年も過ぎようとしているが、欧州時代の演奏が見つかり次々発表され話題となっていたがこの海賊版は出ていたと聞く、今回は1969年オランダでの未発表ライブ音源『Behind The Dikes』が公式作品として初登場、これは聴きたくなるのがエヴァンスファンのようです。

特にライブ版を聴く場合は何気に余裕のあるタップリと鳴る据え置き型のエンクロージャーをお勧めします。ブックシェルフではホール感等の臨場感が感じられない音がします、特にエバンス等のジャズ演奏は米国のユニットを使いうより欧州のユニットがより良い音が十分対応できると自負する。
決して大きな音は控え、なるべくボリュームは絞って聴くが、据え置き型のエンクロージャーはライブ演奏では実力を発揮するようである。



早速試聴すると、先ずはメンバー紹介から始まる、トラック1のアナウンスは、録音時(スタジオ・ライヴ)の司会者によるもの。1969年録音、52年前のライブ音源、音質が極めてよいのだ、1969 年 3 月26 日にヒルフェルスムで開催された VARA Studio でのライブ、そして 1969 年 11 月28 日にアムステルダムで開催された RAI アムステルダムでのライブ、そしてラストの 2 曲は 1969 年 3月25日の録音でクラウス・オガーマンのアレンジによる、同トリオにメトロポール・オーケストラが参加しての美しく幻想的な演奏が収録されています。

ミキシングが良いのであろうか?ゴメスのベースが程よく抑えられエヴァンスファンの筆者には大変聴きやすい仕上がりに成っている点もありがたいライブ音源です。新譜「Behind The Dikes/ Bill Evans」です。



内容に付いては下記のような説明があります、参考までに・・・・・
ビル・エヴァンス・エステートとオランダのプロデューサー兼研究者であるフランク・ヨケムセンと共同で制作された本作は、スペインのプロデューサー、ジョルディ・ソレイとレゾナンス・レコードの共同社長であるゼヴ・フェルドマンによって2013年に設立されたエレメンタルミュージックから発売される初めてのビル・エヴァンス発掘プロジェクトです。

本作はビル・エヴァンス(p)、エディ・ゴメス(b)、マーティ・モレル(ds) のトリオが1969年にオランダに残した貴重なライブ音源を集めたもの。非公式の海賊版では流通していたこともあったが、今回の発売は遺族等に正式な権利を交渉した上での初の合法的なアルバム発売となります。

1969年3月26日にヒルフェルスムで開催されたVARA Studio でのライブ、そして1969年11月28日にアムステルダムで開催されたRAIアムステルダムでのライブ、そしてラストの2曲は1969年3月25日の録音でクラウス・オガーマンのアレンジによる、同トリオにメトロポール・オーケストラが参加しての美しく幻想的な演奏が収録されています。

またiTuneでもハイレゾ配信していますので、次にじっくり聴き比べも楽しみでもあります。



本作の共同プロデューサーであるゼヴ・フェルドマンは、「 ビル・エヴァンスの子息であるエヴァン・エヴァンス、ビル・エヴァンス・エステート、エディ・ゴメス、マーティ・モレル等と再び協力して、エヴァンスの壮大な録音遺産の一部として、より多くの音楽を公式に発表できることをとてもうれしく思います。 また、私の共同プロデューサーであるフランク・ヨケムセンと再び力を合わせることもスリルがあります。フランク・ヨケムセンはエレメンタルのエグゼクティブプロデューサーであるカルロス・アグスティンの支援を受けて、オリジナルのオープンリール・テープをラジオ局から見つけることができました。」

LPのマスタリングを担当したのはバーニー・グランドマン。オリジナルアナログテープの状態が非常によく、臨場感あふれる高音質で楽しむことができます。
メインライナーノーツは、有名なオランダのジャズジャーナリストBert Vuijsje。オランダのジャズピアニストJan Huydtsへのインタビュー、発掘王ゼヴ・フェルドマンのエッセイ、また エディ・ゴメス、マーティ・モレルによる貴重な証言が収録されている。




Behind The Dikes/ Bill Evans ビハインド・ザ・ダイクス/ ビル・エヴァンス

(Disk 1)
 1. Announcement By Michiel De Ruyter 2: 14
 2. You're Gonna Hear From Me (André Previn-Dory Previn) 3: 25
 3. Emily (Johnny Mandel-Johnny Mercer) 4: 51
 4. Stella By Starlight (Ned Washington-Victor Young) 5: 39
 5. Turn Out The Stars (Bill Evans) 5: 03
 6. Waltz For Debby (Bill Evans) 6: 12
 7. `Round Midnight (Thelonious Monk) 6: 31
 8. I Let A Song Go Out Of My Heart (Duke Ellington-Henry Nemo-John Redmond) 3: 33
 9. Alfie (Burt Bacharach-Hal David) 4: 57
 10. Beautiful Love (Haven Gillespie-Wayne King-Egbert Vanalstyne-Victor Young) 6: 11
 11. My Funny Valentine (Richard Rodgers-Lorenz Hart) 6: 27
 12. Spartacus' Love Theme (Alex North) 4: 35


(Disk 2)
 1. One For Helen (Bill Evans) 4: 41
 2. Quiet Now (Bill Evans) 5: 35
 3. Someday My Prince Will Come (Frank Churchill-Larry Morey) 6: 02
 4. Announcement By Aad Bos 0: 49
 5. Very Early (Bill Evans) 5: 13
 6. A Sleepin' Bee (Harold Arlen-Truman Capote) 4: 57
 7. Turn Out The Stars #2 (Bill Evans) 5: 06
 8. Autumn Leaves (Joseph Kosma-Johnny Mercer-Jacques Prévert) 4: 22
 9. Quiet Now #2 (Bill Evans) 5: 34
 10. Nardis (Miles Davis) 6: 02
 11. Granadas (Enrique Granados) 4: 40
 12. Pavane (Gabriel Fauré) 4: 46

メンバー: Bill Evans (piano), Eddie Gomez (bass), Marty Morell (drums)
Disk 1 (1-12) Disk 2 (1-3): Recorded live at VARA Studio, Hilversum, Holland, March 26,1969.
Disk 2 (5-10): RAI-building, Amsterdam, Holland, November 28,1969.
Disk 2 (11-12): Same personnel but add the Metropole Orkest under the direction of Dolf van der Linden.
Arrangements by Claus Ogersman. NRU Studio, Hilversum, Holland, March 25,1969.



エヴァンスの傑作が出るときは必ずいいピアノに当たった時かもしれない、ここでのピアノも凄く澄んでいい音がしてます。録音も素晴らしいのですが、やはりヨーロッパはピアノに関しては管理も含めて凄く質が高いように思われます。アメリカとは違った環境(温度、湿度)の違いが音に影響するのかもしれない。筆者もこれと似たような体験を感じた、昔からカメラ好きでアメリカ訪問でラスベガスに行った時に何時も同じフイルムでカラー写真を撮って帰国後に現像プリントをしたが明らかにラスベガスでの写真の仕上がりは透明度が凄くよく写っていた、風景が全く違ったので驚いたが、湿度等の違いと後日解明された。音も同様でジムラン、アルテック等の米国製のエンクロージャーは米国でしか体験出来ない音があるのかも知れない、環境による違いは大きいようである。

それとエヴァンスのジャズが欧州の雰囲気を匂わせる感じが強いようにも感じます。アメリカのジャズと違った感じも面白い。此の様なピアノジャズを聴くに妙に、相応しく思えるはTANNOYの10吋のⅢLZのユニットかも知れない。
これは長年ⅢLZと関わらなければ理解できない涼やかな音質とも感じている。



あとはなかなか他のアルバムでは聴かれない1枚目の11番目のマイ・ファニー・バレンタインは絶品に思う。トリオとしてはこの演奏が一番良いのではないでしょうか。自己との対話でお馴染みの溜め息が出るほど美しい曲ですが、なんとこの曲のトリオ・バージョンが聴けます。
最近エヴァンスの欧州録音の未発売がこれで4セット発売したが全て購入した、今回がベストの様に思う、やはりエヴァンスの演奏は独特の深みがあるようである。

このアルバムしか聴けない曲があった事に感謝です。ブラボー!

最新の画像もっと見る