伝統ある英国の10吋ユニットで、いい音で音楽を聴きたい・・・・・

音楽好きの、古いオーディオ機器10吋TANNOYを改良して聴くダメオヤジの金ちゃんです。

とっておきのTANNOY10吋のⅢLZ(モニターゴールド)のユニットで限定ジャズピアニスト、ピーターソンで検証した。

2020年12月24日 | JAZZ・ボサノヴァ

TANNOYⅢLZモニターゴールドのユニットの音質は大変良いとY師匠お薦めにより交換し今回はジャズピアノで視聴した第2弾目投稿です。
IIILZを聴き始めたが、以前のHPD295の音質はかなりの違いがある事に驚く、ⅢLZモニターゴールドがどちらかといえば凛とした昔風の音に聴こえる、勿論個人的にも好きな涼やかな音が聴こえた、好みも寄るがこの差は大きい。

世間的には多分このⅢLZモニターゴールドの音色が一般的ないわゆるIIILZの独特の特徴であろう、かなり癖のある、実に頑固な音創りをしているようにも思える。箱により音質の違いは想像出来る代物のようです。
オリジナルのエンクロージャーでの視聴は、このユニットを鳴らすはクインテットまでが一番良く鳴るとはあまりにも「もったいなく」そのように思うは筆者だけか?

確かにHPD295を聴いていた頃、箱にもユニットにも馴染むと3/5aの音質と似た感じに聴こえる、但し弦楽器は若干TANNOYが勝る程度でクリスタルガラスの様な透明度はⅢLZモニターゴールドで聴くほどは感じられなかった。逆に言えば3/5aの音質は相当完成度が高いのだ。このBBCモニタースピーカー3/5aも発売は1980年頃と聞くが40年前の商品だが未だヴィンテージマニアの間でもかなり人気が高いようである。
珠にヤフオク等覗くがヴィンテージ物の価格は高値安定して、小さめのヴィンテージエンクロージャーは人気は高いようである。



但しⅢLZモニターゴールドの音は好き嫌いがはっきりする傾向は強い、というよりこの10吋のTANNOYの音を鳴らすは大変難しいと思う、かなり独特の癖が強く、悪い方向に鳴らせば最悪になると思う。特にこのユニットを収める箱による影響が大きく、むしろHPD295が一般的に聴けるよう思う。

当時から評論家諸氏が口を揃え注意する勧告は、オリジナルのエンクロージャーでの聴き方を勧めている。しかしⅢLZユニットとの組み合わせは1種類の箱しかない事も問題山積であった。一部のユーザーはコーネッタなる特殊な箱に入れワイドレンジな音質を楽しむ方もいるそうです。以前ステレオサウンド誌で紹介記事を夢中で読み漁った事もある。

特にオーディオ的言葉の生々しいと言う言葉がこれほど似合わないユニットも珍しい、それと衝撃音などは極度の弱みあからさまにする、一種独自の作られた音がピタリハマれば楽しくさせてくれることは請け合いであろう。

ここで右側のユニットが接触不良の症状が出る、心配なのでHPD295のアッテネーターに繋ぎ確かめる、音が繋ぎ方により出たり、出なかったりする、TANNOYユニットはアッテネーターからユニットに接続は写真の様に真空管の足のような感じで接続するため、メス部分の清掃は大変不便だある、以前購入した和光テクニカルのオイルとクリーナーを歯茎掃除用のブラシに塗布して良く磨くと汚れが出る、丹念に磨き接続すると問題なく音は鳴った。
丹念に隈なく清掃し綿棒等には汚れは凄く付着したが喃語も繰り返し汚れがつかなくなるまで何度も清掃し最後は接点回復剤を塗布した。



特にヴィンテージ物の製品は使用した経過時間も長く、購入した状態に近づけるメンテナンスは大変重要で、エッジの補強溶剤の塗布等色々メンテナンスして最初の購入時に状態に戻すことは確かに音が蘇る様に思う。

ⅢLZモニターゴールド等のアッテネーターに変えて確かめる、異常なし、心配で右左のユニットも丹念に再度清掃し接続し試聴すると以前より音質が良くなった様に感じた。やはり接続部分は丁重な掃除が大切であることを痛感しました。不良の場合はコンデンサー等の交換で蘇るようである。

確かに節度が増し通電率が上がれば音質は向上する、清掃後はその様な感じに聴こえる、特に絶対音階のピアノ演奏には効果的であった。

皆様もこの接続部分の清掃は大変大事であり音質が変化するので定期的なメンテナンスは重要で大切である。最近知った事にスピーカーエッジのメンテナンスにエッジに墨汁を塗り膠の養分で貼りを再現する方法と、あとは日本の伝統工芸である渋柿の液を塗布する方法に着手、特に番傘に渋柿液を塗り、最後に菜種油で仕上げ水滴を防ぐ紙の補強に使われた渋柿液にも注目である。



音を変化を試みるためにも、大好きなピーターソンを聴く、当然大好きな「ナイト・トレイン」の紙のジャケットのCDを聴く。個人的にはこの紙のジャケット入の物は何故か筆者好みで、何枚も持参する。
 オスカー・ピーターソン(p)
 レイ・ブラウン(b)
 エド・シグペン(ds)
という59年以来不動の黄金メンバーで62年12月にレコーディングされた、オスカー・ピーターソン・トリオのスタジオ録音盤としては最高傑作といえる作品。鍵盤の皇帝"が最高のメンバーと共に人気スタンダードを吹き込んだロングセラー盤である。



曲目
  1.Cジャム・ブルース
  2.ナイト・トレイン
  3.我が心のジョージア
  4.バグス・グルーヴ
  5.モーテン・スウィング
  6.イージー・ダズ・イット
  7.ハニー・ドリッパー
  8.昔はよかったね
  9.アイ・ガット・イット・バッド
  10.バンド・コール
  11.自由への賛歌
<パーソネル> おなじみのトリオメンバーで最も安定度が高い。
 オスカー・ピーターソン(p) 
 レイ・ブラウン(b) 
 エド・シグペン(ds)
1962年12月15、16日、ハリウッドにて録音

ⅢLZモニターゴールドで聴くと、TANNOY独特の少し冷たく感ずる輝く様なピアノの音がピーターソン独特のノリが加わり今までの音質の違いも魅力の一つかも知れなく、染み染みこのユニットはクラシックには欠かせない音だ、特にバッハのピアノ曲などを聴くにはユニットとエンクロージャーのマッチングに改れ驚く次第である。



筆者が感じるこのピーターソンは驚異的なテクニックの持ち主だが、アート・テイタムとの違いはあるようです。テイタムの演奏が優れていると言う人もいますが・・・よく似た演奏が聴ける。

強いて言えば、ヴァーヴ時代の演奏録音はトリオ全体の音撮りがヴァランスよくダイナミックなピーターソンの魅力が聴けるが、MPS移籍後は録音が代わりピアノ演奏の音質がよりシャープに聞こえるように思う、筆者は個人的にはMPS録音の緻密な録音状態の音が好きで、リラックスタイムにイージーリスニングに最適である。現在先日購入の「ガールズ・トーク」を聴くが実に心地よい。

JAZZマニアに話す話ではないが、以下のような事を言ううと笑われる方も多いと思いますがあえて今回話しをします・・・・
確かにJAZZ音楽は一般的に人間の肉声を出そうと「ブルーノート」トーンが生まれはご承知の如くブルーノートは半音の違いだが、その又半分の「クオタートーン」を出そうとした演奏者たちはピアノ以外の楽器では高等技術ではあり、音はでるようですが、その意味でピアノは大変完成度の高い楽器とおもえる楽器であるが、このピアノ演奏家達もピアノで「クオタートーン」を出そうと例えば、ミとファを一緒に弾く感じの演奏を試みたような音が聴ける。

この様な話の日本語解説は難し苦労するが、一種のコテコテの名古屋弁訛りのような感じでの語句でピアノ演奏を試みる、クオタートーンを連続で横を使い演奏したピーターソンとテイタムの二人の演奏はやはり凄い。出ない音を出そうと努力するこの辺りがJAZZピアニストの面白さか・・・?


JAZZを聴くにはⅢLZモニターゴールドと「LUX KIT/A3500」の組み合わせが良い、ピアノのクオタートーンが聴けるシステムは誠に重宝する、やはりヴィンテージタンノイの癖の湯良い音が良いのだ。

鳴らすアンプもJAZZの場合はある程度馬力のあるアンプがJAZZ特有の力強さが伝わりやすい、特にピーターソンの演奏などはMPSに移籍後の演奏が個人的には好きだ。アタック音などの強烈な音はある程度の出力が必要に思う。


それと今日は、現在注目する実力あるピアニスト片倉真由子(かたくら まゆこ)を試聴する、確かにテクニックも凄く録音も良いがこのピアノは3/5aで聴くのが良かった。現代の録音技術では3/5aが音がストレートに鳴る感じが良い。正にオーディオの面白さです。音楽、録音によりこの2種類のエンクロージャーで聴き分けるのがオーディオの楽しさかもしれない。
オールマイティに聴くなら3/5aを残すかもしれない、発売して40年以上も過ぎたが未だこれを超える物は少ないことも疑問である。

宮城県仙台市出身。両親共にプロのジャズミュージシャンであり、幼少よりジャズを聴いて育つ。洗足学園短期大学、バークリー音楽大学、ジュリアード音楽院にてジャズピアノを学ぶ。現在は精力的に国内外において演奏活動を行っており、日本において今後の活躍が最も期待されるピアニストの一人。1980年、宮城県仙台市出身。幼少よりクラシックピアノを始める。
洗足学園短期大学入学と同時にジャズピアノに転向、ピアノを今泉正明氏に師事。同大学を首席で卒業後、2002年、バークリー音楽大学より奨学金を受け、入学する。

在学中より、ボストン市内のライブハウスで、クリスチャンスコット,デイヴサントロらと演奏を重ねる。2004年、piano achievement awardを受理し、卒業する。卒業後は、ディックオーツ,ジェリーバーガンジーらと演奏を重ね、また、2004年8月に行われたLitchfield Jazz Festivalに、デイヴサントロのピアニストとして出演する。



あえてシンプルなスタンダードに挑む。
繰り返し聴いてきたジャズの名曲に新たな息吹が吹き込まれる!


【収録曲】
  1. ウィスパー・ノット
  2. 枯葉
  3. ボディ・アンド・ソウル
  4. 朝日のごとくさわやかに
  5. オーバー・ザ・レインボー
  6. モーニン
  7. アローン・トゥギャザー
  8. サマータイム
  9. サンドゥ
【パーソネル】
  片倉真由子:ピアノ
  粟谷巧:ベース
  田中徳崇:ドラムス



コルトレーン集とともに、楽しめました。なんとも潔い選曲で、こういうアルバムを作るのには、勇気が要ったのではないでしょうか?
異色のアレンジのもとでジョン・コルトレーンの名曲が新たな輝きを放つ『プレイズ・コルトレーン』と、シンプルなスタンダードに新たな息吹を吹き込む『プレイズ・スタンダード』。
久しぶりに新しいピアノトリオの楽しさ、美しさ、スリルを満載したクリエイティヴな唯一無二のサウンドをⅢLZモニターゴールドのユニットで楽しみました。
流石このような最新録音でのピアノ演奏は筆者の持つ今は古いが3/5aで聴くのが良く感じる、特にリード楽器、管楽器等の演奏は3/5aが良い結果が得れる。
確かに録音状態のクオリティは確実に良くなっています、今後のテクノロジーに期待することも楽しみかも知れない。

今後片倉真由子のピアノが楽しみである、ブラボー!


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