伝統ある英国の10吋ユニットで、いい音で音楽を聴きたい・・・・・

音楽好きの、古いオーディオ機器10吋TANNOYを改良して聴くダメオヤジの金ちゃんです。

少し古いが・・・ベルギーの指揮者アンドレ・クリュイタンス(André Cluytens)のベートーヴェン: 交響曲全集を聴く。

2020年05月27日 | クラシック音楽・オーディオ


最近聴くのはベートーヴェン: 交響曲全集 が多い、特に緑深まる今の時期の交響曲第6番 ヘ長調 作品68 「田園」が良い、ベートーヴェン: 交響曲全集の指揮者は実に多く特にワルター、ベーム等特に「田園」の演奏はウイーンフル指揮したものなど一般的にも最高かもしれない。


と同時にALTECのモノーラル時代の傑作と言われる流石ザ・ボイスオブ・ザ・シアターシステムのNo.2にたる大型スピーカーシステム。全世界のスクリーン裏で活躍する映画芸術アカデミー標準指定サウンドシステムでした。どのような音が出るか想像出来ない、このサイズでは一般家庭での扱いは無理である。
筆者も昔A7を、とある公会堂で鳴らす事に参加したとこがあり、確かに見事に指揮者が見えた、確かに指揮棒を振る姿が浮かんだ体験がある。

筆者の据え置き型のエンクロージャーは10吋のHPD295、ⅢLZCabinetをGOODMANS AXIOM 80のA.R.U付きの箱、因みにサイズは(510×335×980mm)重量は約30kg強の中型の据え置き型ですが、中々の重低音が響き十分オケも聴けると思う。ブックシェルフでは体験出来ない重量感のある音が聴こえる辺りが大変良くなった。此の重量感の秘密はA.R.U付であろう。オケも良いがオペラの臨場感は今まででは味わえなかった響きが聴ける。


ベートーヴェン: 交響曲など聴くには爆発力のあるシステム等は大変有利であるが家庭では許されないことのようです。そのためボリュームは気を使っている、なるべく夜は聴かないようにしている。住宅地はその辺りが不自由ではある。



筆者の装置は色々補修をして最近落ち着いています、10吋TANNOYのユニットの音ですが、据え置き型に箱の交換で交響曲のフォルテが「らしく」聴ける様になったのは大変ありがたい、ⅢLZオリジナルの音とは違い低域が豊かになった。エンクロージャー内部の吸音材も全て交換し随分音響効果も良くなったと思う、徐々に音質は向上している。

特にユニットのコーンを墨汁で塗り膠で硬め、より響きが良くした効果もあるであろう。ユニットの改良は全く涙ぐましい努力の賜物かも知れない。

オーケストラらしく響かせる事は大変難しく、勿論アンプは相性の良い火屋のアンプを使用している。


SP時代から好きで昔ボレロは良く聴いた。以前紹介はしたがアンドレ・クリュイタンス(André Cluytens)指揮者。1905年ベルギーのアントワープ生まれ。67年没。9歳から同地の音楽院で学び、卒業後王立歌劇場の合唱指揮者に就任。27年『真珠採り』を代役で指揮し成功。そのまま同歌劇場の常任指揮者に昇格した。38年クリップスの代役としてベートーヴェン祭で指揮をとり、コンサート指揮者としても認められる。49年パリ音楽院管の常任指揮者に就任。

仏人指揮者で初めてバイロイトに登場するなど、ドイツ音楽でも高い評価を受けていた。2017年最新リマスター音源による、クリュイタンスのベートーヴェン:交響曲全集から聴こえるベートーヴェンが実に良い。


田園はゆったり目でその美しさは今風に言えば癒しの極致。勿論ベートーヴェンの音楽は好きでヴァイオリン曲、ピアノ曲も好きで良く聴くが、最近は特に交響曲全集が一番に思う。

ベルギー出身として主にフランスで活躍した、日本でも未だに人気が高いアンドレ・クリュイタンスが、ベルリン・フィルと旧EMIレーベルに録音した屈指の名盤。ベルリン・フィル初のベートーヴェン全集としても知られるこの録音は、深みと重量感のあるテンポ設定が格調の高さを実感させられる、カラヤン色に染まる以前のベルリン・フィルならではの音色を生かしきった名演といわれています。



フランス音楽のスペシャリストと見られがちなクリュイタンスがなぜベルリン・フィル初のベートーヴェン全集を任されるという栄誉を担ったのか、それはこの素晴らしい演奏自体が何より雄弁に物語っています。

特に好きな曲にはYouTubeを記入しましたのでお聴きください。



構成数 / 5枚
2015年最新マスタリング音源使用
オリジナル・ジャケット・デザイン使用(各ディスクにも使用。裏ジャケットも解説書にモノクロで掲示。一部を除く)、解説:満津岡信育氏、解説書全38ページ
【曲目】
 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:交響曲全集
<DISC1>
  1. 交響曲第1番 ハ長調 作品21
  2. 交響曲第3番 変ホ長調 作品55 「英雄」
<DISC2>
  3. 交響曲第2番 ニ長調 作品36
  4. 交響曲第4番 変ロ長調 作品60
<DISC3>
  5. 交響曲第5番 ハ短調 作品67 「運命」
  6. 交響曲第7番 イ長調 作品92
<DISC4>
  7. 交響曲第6番 ヘ長調 作品68 「田園」
  8. 交響曲第8番 ヘ長調 作品93
<DISC5>
  9. 交響曲第9番 ニ短調 作品125 「合唱」
【演奏】
 グレ・ブラウエンステイン(ソプラノ)、 ケルスティン・メイエル(コントラルト)、 
 ニコライ・ゲッダ(テノール)、フレデリック・ガスリー(バス)
 聖ヘドヴィヒ教会合唱団
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 アンドレ・クリュイタンス(指揮)
【録音】
1957年12月(8,9)、 1958年3月(5)、 1958年12月(1,2)、1959年4月(3)、 1959年5月(4)、 1960年3月(6,7)
グリューネヴァルト教会、ベルリン
【原盤レーベル】
Warner Classics(旧EMI音源)

この時期のベルリン・フィルには、フルートのニコレ(1959年退団)をはじめ、オーボエのシュタインス、クラリネットのシュテールといったいわゆる伝説の奏者たちが主体となった木管セクションが弦楽器と並んでかつての重厚な響きを堅持しており(ほぼこの時期にコッホやライスターも入団)、後のカラヤン時代とは異なる、前時代の響きを聴くことができますこの辺りも大変魅力的です。


フルトヴェングラー時代の面影を残しつつも、カラヤンのよって変貌を遂げつつあった名門オケの響きが残されているのです。そこに、クリュイタンスという別の響きの概念を持った指揮者が存在することで成り立つこの盤の音色は貴重であり、当時も重要なレパートリーであったベートーヴェンに、新たな一面が生まれ出たことは興味深い事実です。典雅なクリュイタンスと、当時インターナショナルな響きでは無論なかったベルリン・フィルというローカルな響きが融合した音色は、未だにも我々の心に響いてきます。

個々の演奏は曲によって魅力が多少異なります。中でも「英雄」や第5番、第7番は現代においても屈指の名演。「第9」から始まった録音は、ほぼ同時に録音された「第8番」まではステレオ初期の風情を残していますが、以降、収録技術も向上を重ね、後の録音では豊かな響きの上に構築された明るめの音色を基本に、当時としても最高峰のベートーヴェン演奏が繰り広げられます。


ベルリン・フィル初のベートーヴェン《交響曲全集》がクリュイタンス指揮のこちらということですが、演奏を聴くとそれもうなずけます。どっしりとしたテンポで非常に丁寧な音作り。真摯な演奏に感動しました。最近上記の65枚入りのCDに購入を考慮中です。

往年の名演奏が聴けるとは 実に良い時代になったものです。ブラボー!

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