伝統ある英国の10吋ユニットで、いい音で音楽を聴きたい・・・・・

音楽好きの、古いオーディオ機器10吋TANNOYを改良して聴くダメオヤジの金ちゃんです。

天才ピアニストが奏でる、哀愁ある『アート・テイタム~ベン・ウェブスター・クァルテット』のJAZZを考察!

2019年05月08日 | JAZZ・ボサノヴァ

連休も終わり何時も通りの生活に戻る、5月は比較的フリーの時間が多くゆったり出来るようだ、午前中に仕事を片付け、昼食後は好きな音楽でもと、愛機SV-501SEパワーアンプに火を入れる。

暫くして、突然雑音が?SV-501SEの初段管松下製「6BM8」の色が変化しいる、慌ててメインスイッチを切り先日予備に購入したOEM品の松下製に両方のMT管を取替えると、音は戻ったようです、松下管は白く濁り音は出なくなった、寿命であろう。


松下製のMT管も1セットご臨終でした。
まるで真空管って人間臭いですネ!予備球の必要性を感じるが。まあこのMT管の在庫は沢山あるので全く心配ありませんが新しく購入のOEM品の松下製の音質も気になり試聴も含め聴いてみたがエージングもしてないがあまり変わらない。

300Bの真空管アンプに変えて断然ピアノの音は良くなった、弦も良いがピアノの音が良くなるというより、いかにもグランドピアノらしい奥深い音が塩梅よく響く感じに聴こえる、石のアンプでは感じない音がする。
個人的にも松下管の独特の繊細な部分も気に入っているが、MT管の双璧の日立製も松下製を上回る所もあり好きな銘柄でもある。但し日立製は数が少なく見つけるのに時間がかかってしまったが現在予備管も入手した。

300Bは昔は有名な英国製のGOLD LIONと言うメーカーもあったが、現在は支那製品の300Bが残っているが音質は良いという方もいるようです。いずれにしよ現在入手できる球は支那製、ロシア製、チェコ製と共産圏が多い。

先日購入したOEM品松下製AIWAも海外で販売していたようだ。ちなみに当時から日本製は安価でしかも安定度が優れ真面目な音で定評はあったようだ。

Millard社も当時はかなり松下に下請けしていたようです、ご承知のように英国らしくそのあたりの商売は実に上手い国です。今は大手メーカーでは作ってなく、真空管ショップ等でも日本製品は以外と高額で販売しているようです。

ただ気になるのはSV-501SEに相性の良いと言われるTELEFUNKEN製の音、それとなく海外のMT管を見渡すとTELEFUNKEN製「6BM8 2本 PCL82」を見つけ購入する、販売サイトに製品はイギリスにあり到着まで3週間程かかるが、以前より欲しかったMT管なので早速発注した、世界の物が手軽に入手出来る郵送費も意外と安価だ。

インターネットは便利で到着がたのしみです。後日到着してある程度のエージングが済次第、待望の初段管TELEFUNKEN製プリ管の事をブログアップします。

最後に気になる事は以前ハーモナイザー等で12AU7/ECC82のMT管探しをしたがMULLARD製との縁がなくリイシュー( Reissue)のMULLARD製しか聴いて無いので機会があればPCL82のMT管は是非比べて見たいと思う。

最近(購入)集めた300BとMT管はElectro Harmonix300B 1セット、PSVANE 300B Hifi 1セット、東芝製6BM8 1セット、松下製6BM8 1セット、AWA社ブランドで販売されたOEM品の松下製6BM8 2セット、AMPELEX : ECC88/BugleBoy (made in U.S.A)物 2セット、RCA6BM8 1セット、SIEMENSの6BM8 1セット、ELECTRO-HARMONIXの6BM8 1セットと今回購入のTELEFUNKEN 1セット製と増えてしまった。

これだけでもまとめれば相当の金額になった。TELEFUNKENとの相性は良いとされているが果たして本当なのか?国産品も相当良いと思うが?

と同時にメインの300Bとの相性も或るかも知れない?現在使用のPSVANE 300B Hifi 真空管との相性はたまた以前のElectro Harmonix300Bが良いのか試聴しなければ判断はつかない、以前購入のSIEMENS製の様な事もあるので注意です。

ただしPSVANE 300B Hifiを聴くと解るがEH300Bと比べるとPSVANEが可也リアルな音に聴こえ完成度は相当高いと思う。WEの本物は欲しいが最低1本25万以上との掲載、貧困老人には無理だある。

ついでに管球王国のバックナンバーvol. 63特集記事「タンノイIIILZと現代英国ミドルスピーカーを管球式インテグレーテッドアンプで鳴らす300B/2A3/6BQ5/6L6GC/KT66/EL34/KT88アンプ14モデル試聴 テスター=高津修/和田博巳 ヴィンテージと現代のUKブランド・ミドルクラススピーカーを、大掛かりになり過ぎない管球式インテグレーテッドがいかに鳴らすか。

様々な出力管種、回路設計のアンプで新たな“黄金の組合せ”を探ります。」バックナンバーを注文した。どちらかと言えば昔から追求する事は好きなのでこの際タンノイIIILZの追求を深く静かに行っています。でも最近恐ろしい同居人「山の神」からネットでの支払いが多いと厳重注意を受けた!

確かに此処1年でのオーディオ関係の支払いが多く、月末の支払いにドキドキしている。歳とともに好き嫌いが特に激しくなった感がする、意外と必要以上にMT管の購入したようだ、その影響か最近特にJAZZ系統も1960年代の演奏者が多く聴く様になっている。


現在筆者の奏でる音で甘く切ない音が聴けます、当にIIILZ音には驚ます。勿論現在以前セーム革のエッジに交換して聴いていたが、アタックが弱い感じが拭えなかったので、ウレタンエッジに交換後しばらくしてダンパー部分の動きが悪く、補修し再度エッジ交換し本来の姿に戻る、勿論HPD295、ⅢLZCabinetをGOODMANS AXIOM 80のA.R.U付きの箱に移植した、音を聴くが、癖のあるHPD295が戻ってきた。

このユニットを鳴らすのはやはり真空管が一番のようで、改めて古いユニットと思うが、嬉しい事はこのユニットでピアノの音が実にグランドピアノの様に聴こえることで、特にベートーヴェンのピアノ曲などは良く解かる事が特徴のようです。

タンノイ社は1974年、音質の「要」ともいえるコーン紙工場で火災が発生し全焼してしまい再起不能の危機を迎えます。しかし今まで使っていた物よりも更に薄い他社製の物を使用できるように再設計し、タンノイ社は「老舗」と言われるまでの成長を遂げたのですが昔ながらのタンノイファンは以前のIIILZ Monitor Goldが優れていると言われる。
ただしJAZZ音楽を聴くにはレンジが広くなったHPD295が良いという方もおられる様です、元々10吋のTANNOY、HPD295でJAZZを聴いてみたい衝動でオーディオ再開に至るが、バッハ等のカンタータを聴くと、いわゆる「クラシック・ジャズ」なる分野をかってに決め1950〜60年台に楽しませて頂いた、演奏者の紹介をするようになった。

勿論サブで使用の少し渋めに鳴るLS3/5aでも聴くが、やはり自然に聴こえるGOODMANS AXIOM 80のA.R.U付きの箱に移植したHPD295が良い。いわゆる大人の音が鳴るのだ。
当然今回紹介のアート・テイタムのピアノの音は打って付けの音のようです。
ピアノの巨匠が亡くなる2ヵ月前にスウィング・テナーの重鎮と吹き込んだ珠玉のスタンダード集。

アート・テイタム ~ベン・ウェブスター・クァルテット +3

以前もこの偉大なピアニストは紹介しているが今回は是非聴き残したい一枚です。

心温まるアート・テイタムのピアノと滋味あふれるベン・ウェブスターのテナーが織りなす、珠玉のスタンダード集。ピアノの神様とテナーの重鎮が出会い、当時のヒット曲を心のおもむくままに演奏した名盤。豊かでのびやかな演奏は、珠玉の輝きを放つ。

<パーソネル>

  アート・テイタム(p)

  ベン・ウェブスター(ts)

  レッド・カレンダー(b)

  ビル・ダグラス(ds)

★1956年9月11日、ロサンゼルスにて録音

 Tatum Group Masterpieces #8

  1. Gone With The Wind

  2. All The Things You Are You

  3. Have You Met Miss Jones?

  4. My One Only Love

  5. Night And Day

  6. My Ideal

  7. Where Or When

  8. Gone With The Wind (alt take)

  9. Gone With The Wind (alt take)

  10. Have You Met Miss Jones? (alt take)

 Recorded 1956

My One And Only Love Art Tatum & Ben Webster 

アート・テイタム(p)1910年10月13日オハイオ州トレド生まれ。ジャズ・ピアノのヴァーチュオーゾ。生まれつき弱視で片目は失明状態。13才でピアノに転向、トレドのラジオ局でプロ入り。32年ニューヨーク進出。38年ロンドンで公演。

40年代中期よりスラム・スチュアート、タイニー・グライムスのトリオで人気を博す。40年代を通して人気投票のベスト3の常連。1956年11月5日ロスで死去。

ジャズ・ピアノのヴァーチュオーゾ。かのホロヴィッツもアート・テイタムのピアノを絶賛したほどである。

菊池雅章もその昔スイング・ジャーナルのアンケートか何かでアート・テイタムを一番好きなピアニストに推していた。しかしテクニシャンという評判が先行した故かまたソロピアノが多かったためか「すごいんだけどねえ~」で終わってしまっている。


筆者もどちらかというと敬して遠ざけてしまっているミュージシャンの一人かもしれない、今回アート・テイタムをしっかり聴き直し、これは再度じっくり聞き直す価値を発見したのかも知れないと思った。

モダンジャズのテクニシャンといえばまずオスカー・ピーターソン、フィニアス・ニューボーンなどが挙げられる。アート・テイタムはもちろんスイング時代のピアニストであるからリズムのノリはあくまで4ビート、しかしオスカー達に比べるとピアニスティックな音の響かせ方やものすごいフレージングをさりげなく弾いている点など彼らを上回る。

また実にエレガントなのだ。だから本来はソロ・ピアノで聴くべき人なのだろう。ある時オスカー・ピーターソンが映像無しで音だけでアート・テイタムを聴きつぶやく!これは一人の音じゃなく二人で演奏している、あのピーターソンがそう呟いと言われるアート・テイタムそれはゴットハンドの音楽だと言われた

ART TATUM LIVE [EXTREMELY RARE FOOTAGE] 

だけどモダン・ファンとしてはどうしてもベース・ドラムとのトリオを好む。70年代に一時モダンピアニストのソロ・ピアノがブームになったことはあったがそれもすぐに終わった。

やはりドライブするスイング感が欲しいのだ、・・・・・ファンとは贅沢です。

アート・テイタムにドライブ感やスイング感が無いと言ってるわけではないがソロピアノにはどうしても限界がある。猛烈なスピード感や素晴らしいフレージングなどほんとにすごいと思う。だけどずっと聴いているとちょっとね、あきるです。

というわけで今回紹介するのは当時のレギュラートリオにゲストでベン・ウエブスターが加わったカルテットです。ヴァーヴでは「ART TATUM-BEN WEBSTER QUARTET」というタイトルでリリースされました。

リリースは1956年9月11日とあるが筆者がまだ小学生時代に販売したレコードなんです、このアルバムを買ったのは学生時代に、実はこういった一聴甘い演奏は高校生の僕にピンと来なかった。

まあ当たり前ですね、やっぱ20年早かったかな・・・・・・?

今この演奏を聴くとなんと素晴らしいアルバムかと思います。全ジャズアルバムの中でもトップにランクされる素晴らしい演奏だと確信しています。演奏される曲目はすべて人口に膾炙したスタンダード、それもスロー・バラードです。

アート・テイタムも幾分控えめに弾いています。それでもソロやベン・ウエブスターのバックに付けるオブリガートなど実にエレガントです。

アート・テイタム~ベン・ウェブスター・クァルテット 『アート・テイタム~ベン・ウェブスター・クァルテット』Art Tatum – Ben Webster “The Tatum Group Masterpieces” 045驚くほどにニュアンスに富むピアノ。

アート・テイタムは視力がほとんどなかったそうですが、聴力をたよりに鍛えた驚異的なテクニックは、多くの音楽家から注目され賞賛を得ていたようです。鍵盤からよどみなく流れ出す旋律と音色。

この流麗な繊細さと低く太く振動するベン・ウェブスターの男性的な響きとのコントラストが、心に深い印象を残します。

“Gone With The Wind” 「風と共に去りぬ」、

 “My One Only Love” 「マイ・ワン・オンリー・ラブ」、

 “Night AndDay” 「夜も昼も」、

 “My Ideal” 「マイ・アイディアル」など親しみのあるスタンダードをはじめ、選曲も抜群。

静かにゆさぶられる狂おしさ、胸の内に溢れんばかりの余韻の疼き、ジャズとは一体何なのでしょう。

今聴いても納得する名盤、最高のクァルテットかも知れない?ブラボー!



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