伝統ある英国の10吋ユニットで、いい音で音楽を聴きたい・・・・・

音楽好きの、古いオーディオ機器10吋TANNOYを改良して聴くダメオヤジの金ちゃんです。

ベースをフロントに出したニールス・ペデルセン 聴いたことのない音 まるでベースがスイングしてるように聴こえるだケニー・ドリューとのDuoを聴く。

2020年12月06日 | JAZZ・ボサノヴァ

最近JAZZを聴いていない、正確に言うと聴いてはいるが以前紹介した1960年代の物が多く、どうやら筆者のJAZZ音楽の認知はすこぶる浅く偏った事と判明する、かなりの偏ったJAZZファンなのであろう・・・最もこれは趣味の世界で有るので他人の意見などは全く無視しているが・・・。
未だにスイングジャズを聴き首振り族になる楽しさは実に気分が良い。

オーディオについても同様の事が言えそうで筆者は決して熱烈なオーディオファンではないのであろう、特にJAZZを聴くには現在は独特の「フェルトツイーターバリア」のついた個性的な20年前の眠りから冷めた「ho's systemのLS3/5a」のデットスックス品に繋いだ半世紀前の「LUX KIT/A3500」のそれなりに、よく整備したパワーアンプでJAZZを聴く。
子供の玩具の様なこの小さな箱とは思えないくらい低音もしっかり再現するスピーカー、筆者の聴くClassicJAZZサウンドには丁度いい塩梅に聴こえる、流石BBCお墨付きも決して伊達ではなさそうである、勿論好きなバロック音楽、クラシック音楽を聴くにも大変良い音が楽しめる。



スイングするウッドベースの十分聴ける状態の音がする、プリは所有せずに代わりにオーディオインターフェイスを使っているが、久しぶりの筆者好みのJAZZを聴く、音質が良い、演奏が良い、など制約は有るがむしろ音質より演奏重視で聴く、以前と比べ随分JAZZも聴けるシステムに近づいた、真空管のパワーアンプとの相性も良くまずまずのJAZZが聴ける。
勿論ケーブル類も相性の良いものを使っている、ケーブルはWE使用が多い。

この半世紀前のアンプは筆者のような素人でも配線等わかる範囲で補修しメインの真空管もすべて新しい物に交換しやっと落ち着いて試聴出来るようになった。300Bのアンプも所有するがLS3/5aにはA3500が相性は良く筆者の居間で聴くにはアタック音にも十分対応するようである。能率の低いスピーカーにはやはり適度なパワーも必要である、すべてバランスが大切である。



A3500の実測値は6CA7は3結で、実測最大出力:25W(8Ω、1kHz、5%THD)でそこそこの力は有るようです。

話は変わるが、音質的には問題ないと思っていた、RME ( アールエムイー ) / Fireface UCX オーディオインターフェイスが最高と思っていたが、日本製のKORG Nu1が独自の真空管装備の音質という、より音楽が楽しめるDAC発売して2年経過するがこれは音楽が楽しめるシステムかも知れない。

RMEも最近はRME AD/DAコンバーター ADI-2 Pro FSを販売しているがFireface UCXと比べあまり変わりないと思うが比べてことは無く詳細不明です。
一度じっくりオーディオ店舗で視聴デモしたいものです。



RMEはデザイン的にも、いかにも録音機材の匂いが強く、リスニングルームに装備するにはいくばくかの抵抗を示すがKORGはシンプルなデザインでプリアンプと言っても過言では無さそうである。音質は不明な部分も残すが実に興味あるDACであるようです。

勿論RMEと比べ、コルグ(KORG)Nu1の価格はRMEの倍以上の価格はするが、一度その辺りを音質を調べて見る必要は有る。実にまた新しい疑問ですが、利点はレコード入力もMC、MMと整っている事とKORGが開発した真空管を使用している点が注目することのようです。



原音の再現」にこだわり続けてきたコルグが、注目は以前にも紹介した、ノリタケ伊勢電子(株)と共に共同開発した新世代真空管「Nutube」や、オノセイゲン氏がプロデュースしたオーディオ・ドライバー「S.O.N.I.C.リマスタリング・テクノロジー」などを搭載し、同社のオーディオ・カテゴリー製品で初めて「コルグだけが出せる音」に挑戦したUSB-DAC / ADC + プリアンプと言った具合である。話題は尽きないが発売して2年も過ぎようとしている。

この全く新しい分野の音は更に改良され生の音に近づく可能性がある、利点は古き良き機材とも並行して利用でき、兎に角スピーカーが発明されて以降構造は全く変化していない、変化はイヤホンだけのようです。

本日の紹介は、本名は少し長いがニールス・ヘニング・エルステッド・ペデルセン(Niels-Henning Ørsted Pedersenn)デンマークの音楽界が輩出した英雄でジャズ・ベーシストです。



ペデルセンは1946年5月27日デンマーク・オスティッドの生まれ。バド・パウエル、デクスター・ゴードン、ケニー・ドリュー、オスカー・ピーターソンらと共演し人気を高めてきた。とくにケニー・ドリューの「テクニックが目立つうちは一流とはいえない。さりげないプレイの中にテクニックを隠してこそ一流だ」という言葉がジャズの何たるかを教えてくれたのだという。
勿論ケニー・ドリューもペデルセンとの出会いで彼の後半を変えコペンハーゲンで花開いたようである。

前回紹介のペデルセン(Niels-Henning Ørsted Pedersenn)で述べたように、ケニー・ドリュー(Kenny Drew)を素晴らしいピアニストであると初めて認識したのは「Dark Beauty」においてでした。それ以前は、ジョン・コルトレーン( John William Coltrane)の「Blue Train」のピアニストであるというくらいにしか記憶にはありませんでした。
しかし、「Dark Beauty」での彼は別人のように活き活きとしており、タッチも力強く華麗で素晴らしいピアニストであることを証明してくれたのです。ケニー・ドリューはスティープルチェイスの第二弾をペデルセンとのデュオアルバムで飾っています。今でこそこういうデュオはちょくちょく見ますが、当時としては珍しく「際物(キワモノ)」と言われても仕方のない状況でした。



それを敢えて採用した(それも第二弾のリリースとして)スティープルチェイスも思い切ったことをしたものです。それだけ、ケニー・ドリューとペデルセンの絆に信頼を置いていたんだなと思われます。

1973年4月2日の録音ですから、もう40年以上前の録音になりました。音楽の質の図抜けた高さゆえ、ずっと愛され続けているのが名盤の誉れを証明していることでしょう。静謐な雰囲気の中に密度の濃い音楽の対話があるからなのではと思っています。
リラックスしながら演奏しているのが分かりますが、時折室内楽のような緊張感が感じられるからこそ評価されてきたのでしょう。

ピアノとベースの二人だけで音楽を構築する難しさは想像できますが、純粋に音楽をわかりあえる者同士の強い絆がストレートに感じられるのが魅力でもあります。どの曲もそうですが、お互いの気持ちを探るかのようにテーマを投げかけ、それに対しての応答がまた次のフレーズへと伝播していく様が目の前に浮かぶようです。


1曲目とラストに収録してある「I Skovens Dybe Stille Ro」での愛らしいメロディの美しさは格別です。北欧に行って終生を共にするような良いパートナーと巡り合ったのがケニー・ドリューの再評価につながったわけです。

ケニー・ドリューの抒情的な面を最大に発揮した2曲目の「Come Summer」は実に素敵です。いきなりリスナーの心をつかむ演奏を披露しているのが愛される理由かもしれません。ピアノ・ソロなのですが、メロディを発展させながら、ダイナミックな演奏の展開で変化をつけるという試みで音楽の素晴らしさ、美しさを表現している名演奏です。全く飽きることなく聞ける音楽はそうはありません。質の高さは一聴すれば明白ですから。

ケニー・ドリューは1961年にヨーロッパに渡り、北欧のジャズの都・コペンハーゲンをジャズの活動場所として選びました。そこでの活躍ぶりを見ますと、渡欧が彼の人生の良い転機になりましたし、彼のジャズを確立したと思います。その地で彼の魅力が理解され、才能が開花したわけですから。


特に筆者の好きな、8曲目の「Wawe」はカルロス・ジョビンの名曲です。ペデルセンがメロディを奏でていますが、その音程の不安定さは当初気になりましたが聴き継いでいくうちに味わいの一つとして受け取っています。音程に正確だからといってよい演奏だとは言えません。

ケニー・ドリューもエレピアノとアコースティック・ピアノの多重録音で変化をつけています。ボサ・ノヴァの曲ですし、1970年代前半のエレピ全盛時代の音作りを結構好んでいるので受け入れています。一期一会のスリリングさと楽しさの両方を感じさせてくれる点にもあるのでしょう。

「Duo-Trip」では、息があい、心から演奏を楽しんでいる雰囲気が伝わってきます。テクニカルな面での二人の評価はこの曲で決まるでしょう。爆発したかのような感情の激しさと熱気に満ちていました。


1975年の発売当時、かなりのファンが購入したピアノとベースだけの「DUO」。ケニー・ドリューはいいとして、ニールス・ペデルセンとだけ覚えていたベーシスト。フルネームが「ニールス・ヘニング・エルステッド・ペデルセン」だというのが、このアルバムを購入して分かりました。笑い話です。きっと穏やかで豊かなひと時を演出してくれると思います。

パーソネル
 KENNY DREW Piano & Electric Piano
 NIELS-HENNING ØRSTED PEDERSEN Bass
演目
 1.I SKOVENS DYBE STILLE RO イン・ザ・スティル・オブ・ザ・ウッズ
 2.COME SUMMER カム・サマー
 3.LULLABY ララバイ
 4.KRISTINE クリスティン
 5.SERENITY セレニティ
 6.DET VAR EN LØRDAG AFTEN ワンス・ア・サタデー・ナイト
 7.DO YOU KNOW WHAT IT MEANS TO MISS NEW ORLEANS ドゥ・ユー・ノウ・ホワット・イット・ミーンズ・トゥ・ミス・ニュー・オリンズ
 8.WAVE ウェイヴ
 9.DUO TRIP デュオ・トリップ
 10.HUSH-A-BYE イン・ザ・スティル・オブ・ザ・ウッズ take 1

1970年代のブルーノート"と称されたデンマークの名門ジャズ・レーベル、スティープルチェイスの設立40周年を記念して、豊富なカタログの中から選りすぐりの名盤10枚をリイシュー。本作はケニー・ドリュー(P)とN.H.O.ペデルセン(b)のコンビネーションが生み出した、高い美意識に貫かれたピアノ・デュオの傑作。

DUO 2も有名ではあるが、筆者は圧倒的に最初の演奏が好きだ。

これはジャズと同じくらい陽気で、話しているような音楽を聴くのが好きなら、ケニー・ドリューとニールス・ヘニング・オルステド・ペダーセンは理想的な仲間に近いです。1973年4月から1974年の真冬までのこれらのセッションでの関係を考えると、これは理にかなっています。まず、底なしの着信音のある低音に気づきます。オープニングの「ISkovensDybe Stille Ro」では、それは明るさのパラゴンであり、楽器が可能な限り明るく浮力があり、軽快でもあります。



1940年代末にニューヨークでデビューを飾ったケニー・ドリューは、バト・パウエルの流れを汲むピアニストの一人として、1953年にブルー・ノート・レコードへ吹き込んだ「ケニー・ドリュー・トリオ」が初リーダー・アルバムとなっています。
その後もハード・バップ・スタイルを持ち味として、ニューヨークを中心に活動を続けていました。1963年に劇伴奏のピアニストとしてパリ公演を行った際に、人種差別がなくジャズも盛んで、自由な空気のパリが気に入ったようです。
その後、一旦は米国に戻りましたが、60年代後半にコペンハーゲンに居を構え、そこのジャズ・クラブ「カフェ・モンマルトル」と契約を結び、70年代後半までハウス・ピアニストとして活動を続けています。

一方、デンマーク出身で、ヨーロッパで最高のジャズ・ベーシスト言われたのがニールス・ヘニング・オルステッド・ペデルセンで、彼もまたカフェ・モンマルトル・クラブのハウス・ベーシストとして数々のミュージシャン達と共演していました。

1946年生まれのペデルセンは、2005年4月21日、58歳の若さで亡くなっています。

60年代から共演を続けてきた黄金コンビの、一つのピークを示す一枚。北欧のフォーク・ソング、スタンダード・ナンバー、自作を織り交ぜながら、息の合ったコンビネーションで魅了する。

演奏:ケニー・ドリュー(p)、ニールス=ヘニング・エルステッド・ペデルセン(b)

ソングリスト
 1.Jeg Gik Mig Over So Og Land
 2.Largo
 3.My Little Suede Shoes
 4.Trubbel5Bluesology
 5.That's All
 6.You Don't Know What Love Is
 7.Viking's Blues
 8.A Child Is Born
 9.It Might As Well Be Spring
 10.My Shining Hour



ブルーノート盤『アンダーカレント』以来、13年ぶりとなるドリューのリーダー作。新天地ヨーロッパでの盟友、ニールス・ペデルセンをパートナーに迎え、リリカルでインティメイトな対話を繰り広げる。
1974年録音デュオ第2弾の本作は、よりペデルセンが前に出て弾いているという点でシリーズ中一番だろう。両者がメロディ周辺を行き交いつつ展開される、一部の隙も無い絡みが正しく名人芸と呼ぶにふさわしい1曲目。譜割の細かいテーマを弾き倒すお得意パーカーチューンM-3の素晴らしさは前作と同一路線と言えるが、4、6、9曲目で聴かれる滑らかかつ柔らかなテーマを慈しむようなプレイに一段と磨きがかかっている。

また名スタンダード「YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS」の3拍子で奏でられるテーマ部分のラインが秀逸!!コード進行が細かくベーシストにとっては弾きにくいキーのためなかなか常套句的ラインから抜け出せない曲だが、ここで聴かれるペデルセンのメロディアスかつハーモニーも響かせたラインは素晴らしい!
ソロに入ると4ビート、最後のテーマでまた3拍子に戻るアレンジもスムーズに展開されておりこの作品随一の聴き所である。ブラボー!

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