伝統ある英国の10吋ユニットで、いい音で音楽を聴きたい・・・・・

音楽好きの、古いオーディオ機器10吋TANNOYを改良して聴くダメオヤジの金ちゃんです。

「ある老人の1日のスタイル」をお伝えする・・・意外と変化の無い定期的な行動でもある。

2023年12月23日 | バロック音楽・オーディオ一般

今年も色々あったが後一週間程で新年を迎える、筆者の義母が亡くなり今年は初詣は行かない予定でもある。

最近は仕事も控え暇にしている時間が増え、自宅で過ごす日々が増えている、愛犬モジャ君との朝夕の散歩に費やす時間は、毎日粗2時間程度であり、現在日の出は朝6時以降なので毎日6時30分位は散歩に連れ出す、帰宅しシャワーを浴び、急いで身支度しモジャ君の毛繕いをドライヤーを乾かし、肉球に蜜蝋を塗布する、あとはブラシで解かす、そして少量の餌を与える順序である。

その後本人の朝食である、珈琲を淹れながら自分の部屋の暖房を入れ、アンプにも火を入れる。食事が終わり薬を飲み8時30分頃は部屋に入り、PCを点灯しネットでニュースをチェックする、と同時にメールもチェックする。何時も大紀元ニュース 香港は欠かさずチェックするが支那の情勢は徐々に悪くなっている、しかも今は支那人から習近平の不幸なことが起きることを望んでいる様である、その為何処でテロ騒ぎが起きても不思議でないと吐露するが、現在邪悪な疫病再来で火葬場が混雑し、若い人の突然死が増えていることを伝えている。

これが毎日のルーティーンであり以前と変わらないが、前の犬、麿君(Mダックス)は散歩嫌いで大変飼いやすかったが、モジャ君(Mシュナウザー)は排泄は自宅ではなく外でするので散歩は雨の日も必修なのである。ある程度の散歩は健康にはと自分に言い聞かせはいるが・・・と思っているのだが・・・?


メールボックスに仕事がなければ、その後自由時間となるが、朝の一時はゆっくり淹れたての珈琲を飲みながら、暮れも近づき机の前も写真の如し本が積まれ部屋も随分乱れているので、或程度片付けようとは思うのだが・・・以前購入したステレオサウンド誌2019年11月18日別冊ステレオサウンド菅野沖彦著作集この本は半世紀に渡りオーディオ評論家として活躍された故・菅野沖彦氏が季刊「ステレオサウンド」で執筆した記事を厳選し集大成の特にタンノイ研究(1)〜(6)は彼独自の思入れも含め参考になる詳細であろう。

菅野沖彦は1932年9月27日、東京生まれ。幼い頃から音楽が大好きで、卓上型の蓄音器でSPレコードによる音楽を聴くのが楽しみだったという。長じて、録音制作の仕事に就きたいとの希望から『朝日ソノラマ』を出版する朝日ソノプレス社に入社し、録音、編集、マスタリングなどの仕事に長年従事する。
その後、フリーの録音制作家を経て、オーディオ・ラボを設立。1971年から「オーディオ・ラボ」レーベルにて、今なお名演奏・名録音として名高い数多くのジャズレコードなどを制作・発売された様である。



この本にも掲載されているリュート奏者ジュリアン・ブリーム Julian Bream(g)演奏のロドリーゴ:アランフェス協奏曲、ブリテン:グロリアーナ、ヴィヴァルディ:リュートと弦楽のための協奏曲が良いとも公表している。iTunesにて配信されているため早速資料する。実は筆者の悪い癖ではあるが、この様な興味深い本はネットで衝動買いをするが、到着すると机の前に積んで置くのだ、当茶すれば表題を見直す程度で本文は気分が乗らなければその本は埋もれて行く、暮れも近づき積み重なった本の整理でもと、今回見直し事になって本記事を見直している状態でもある。

勿論ジュリアン・ブリーム(87)イギリスのギタリストとは知っているが、世界でも最も有名なギタリストの一人とも言われる、英国というか世界を代表するギタリストの一人、ジュリアン・ブリーム(Julian Bream 1933-2020)イギリスのウィルトシャーのご自宅にて。英国のメディアも次々と報道していますが、安らかな死だったそうです。87歳没。



9歳の時、ジャンゴ・ラインハルトの演奏を聞いてギターを始める。
その後セゴビアに出会いクラシックギターへ。ロイヤル・カレッジではピアノとチェロを専攻(ギターを教えられる教師がいなかったから)。ギターを学校に持ち込まないようにと何度か警告を受け退学。クラシックギターで生計をたてられた人間はほとんどいなかったが、1951年にウィグモアホールにデビューし、やがて世界に名前を轟かすようになった。1984年に交通事故で右肘を骨折し再起が危ぶまれたがリハビリを経て復帰。2002年に引退。

この作品は良く聴く馴染みある作品が多く、実に聴きやすい、また相当前の作品ではあるが、録音状態も大変よく小編成の美しい演奏に心和ませれる。


菅野沖彦がお勧めの勿論BGM程度の少量の音でこのCDを流しながら読み出す。YouTubeでも配信があります。
Concerto in D Major for Lute and Strings, RV 93: I. Allegro

ジュリアン・ブリーム:ロドリゴ、ヴィヴァルディ、ブリテン


演奏内容
 ホアキン・ロドリゴ:アランフェス協奏曲、01-アレグロ・コン・スピリット
 ホアキン・ロドリゴ:アランフェス協奏曲、02-アダージョ
 ホアキン・ロドリゴ:アランフェス協奏曲、03-アレグロ異邦人
 ベンジャミン・ブリテン:グロリアーナ~宮廷舞曲:行進曲
 ベンジャミン・ブリテン:グロリアーナ~宮廷舞曲:コランテ
 ベンジャミン・ブリテン:グロリアーナ~宮廷舞曲:パヴァン
 ベンジャミン・ブリテン: グロリアーナ - 宮廷舞曲: モリス・ダンス
 ベンジャミン・ブリテン: グロリアーナ - 宮廷舞曲: ガリアード
 ベンジャミン・ブリテン:グロリアーナ~宮廷舞曲:ラ・ヴォルタ
 ベンジャミン・ブリテン:グロリアーナ~宮廷舞曲:行進曲:フィナーレ
 アントニオ・ヴィヴァルディ:リュートと弦楽のための協奏曲ニ長調 RV 93:アレグロ
 アントニオ・ヴィヴァルディ:リュートと弦楽のための協奏曲ニ長調 RV 93:ラルゴ
 アントニオ・ヴィヴァルディ:リュートと弦楽のための協奏曲ニ長調 RV 93:アレグロ

 録音: 1963年10月22日、24~26日
 場所: ウォルサムストータウンホール、ロンドン、
 プロデューサー:ジェームス・バーネット録音
 エンジニア: アラン・スマイルレーベル: RCA Victor Red Seal
 発売: 1964年5月

本当にどの録音も水準が高く、バッハの前奏曲 ハ短調 BWV 999 (ニ短調で演奏)組曲 ホ短調 BWV 996: [3] サラバンド [4] ブーレ 1:35 From: リュートのためのパルティータ ハ短調 BWV 997 (イ短調で演奏)等も良いが特に今回紹介の
ロドリゴ、ヴィヴァルディ、ブリテン良い演奏です。
ブリームは後世への影響力を理解していて演奏家として高い意識があったのではと伺えます。あれだけ情熱的でありながら、クラシック音楽の演奏であるという芯が全くぶれて無いところは流石です。ギターの音の高貴さ・清潔さは失われていないのです。リュートの甘みのある音色はなぜかリラックス出来る音色で小音量での囁きに浸る事は実に良い気分でもある。



その後突然IIILZ Monitor Goldの右チャンネルの音量が突然消えそうな音になる、取り敢えずSPENDOR SP-3/1に繋ぎかえる、このユニットは久しく聴いてないが、ご機嫌は如何であろうか・・・?

取り敢えずアンプ系統は異常ではなくTANNOYに原因がありそうである、このユニットの欠点とも言えるIIILZ/8ネットワークのケーブルからユニットに接続部品の連結部分が甘く、何度も手直ししている、補修は簡単だが接点回復剤を塗布すれば簡単に治るであろう。


箱のネット部分を取る作業が厄介である、暫くSPENDOR SP-3/1でも聴こうと思い、ロドリゴ、ヴィヴァルディ、ブリテンの曲を再び聴き直すが暫くして音を止めた。
暫くTANNOYで聴き馴染んだ筆者の駄耳でもこのかわり様は我慢できない、あれだけ良く聴こえたジュリアン・ブリームのビターの音が消えたのである。艶のあるほど酔う香り深い音が消えたのである。

タンノイの補修を考える、昼食も簡単に近くの丸亀製麺千葉ニュータウン白井で簡単に済ませ、思いエンクロージャーを移動させ、インパクトでビスを外しワークのケーブルからユニットに接続部品に十分接点復活剤を塗布し静電気除去のレプトンパワーコンダクターグリースをよく練り込み接続し確かめる、以前と同様に音質は回復する。年に一度程はメンテナンスは必要なのであろう。
後は接点回復剤にレプトンパワーチップスを貼り付けておくと寄り効能を発揮すると言われ実施しているがこれも自己満足かも知れない。取り敢えず回復剤を塗布し接続すれば効果は発揮させられ以前の音質が再現させたのである。


最近好く聴くヴァイオリニストにスペイン・イビサ島出身のヴァイオリニストリナ・トゥール・ボネである。音楽家アントニオ・トゥールは父。3歳より父から音楽の手ほどきを受け、フライブルク大学とウィーン大学でヴァイオリンを学ぶ。2010年のプロムジカ・ムルシアなど多くの賞を受賞。古楽器から現代まで幅広いレパートリーを持ち、欧州のオーケストラのリーダーやソリストとして活躍。グラーツ音楽祭ほか各地の音楽祭やフェスや、ドイツ・グラモフォンほかの録音にも参加。2014年の『ヴィヴァルディ さまざまな新発見作品~協奏曲、あるいはソナタ~』で国際的な名声を得る一歩となる。



バッハとヘンデル 空想の出会い
 J.S.バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第4番 ハ短調 BWV1017
 ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 HWV371
 J.S.バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第5番 ヘ短調 BWV1018
 ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 HWV359a
 J.S.バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第6番 ト長調 BWV1019

 リナ・トゥール・ボネ(ヴァイオリン)
 ダニ・エスパーサ(チェンバロ)
 録音:2019年4月29日~5月1日/スペイン

最近作と思うが、バッハとヘンデル、架空の出会いが興味深い、1685年生まれで対照的な人生を歩いたバッハとヘンデル。二人は生涯会うことはありませんでした。 このアルバムはバッハヘンとデルのヴァイオリン・ソナタを交流して演奏し、その作品の風の違いを聴きながら、二人の歴史的な音楽家をじっくり味わいながら時を過ごす事も面白い味わい方でもある。何れも筆者の好きなヴァイオリンソナタでもあり二人同時に聴く機会は少なく良い刺激になりました。

所謂ヴィンテージと言われるオーディオ機器も現在の製品と比べ接続部分には弱点がある様であり、定期的に補修が必要でもあろう、勿論箱にも蜜蝋を塗布し乾いた布でよく磨き上げ様子を見る事にした、まるで楽器の様でもある。
このタンノイの鳴り方の良さはフリュート、オーボエ等の唇から伝わる音の質感が実に目の前での演奏のような表情は圧倒的にリアルな感じを受ける様子は圧巻する部分だが、電気的な直接音はどうも苦手でもある。
これは筆者の体験だが、TANNOYでバッハの曲を名指揮者カール・ミュンヒンガーで聴き続けると現在のバロック音楽の古楽器の演奏の違いに驚く、当時のモダン楽器演奏に耳慣れると、バッハの音楽のゆったりかつ、重厚に聴こえるオーケストラが耳障りが良く意外とTANNOYの音質の相性は良好で、最新の演奏も良いが、昔から馴染んだ独自の厚みのある音も愛着が湧いてくるのである。

菅野沖彦がTANNOYに付いて色々評価しているが、SRMシリーズが掲載、基本的にはモニターゴールドの系統を受け継ぐともと紹介されている。但し菅野沖彦GA視聴する機材は圧倒的に真空管アンプが多く石のアンプはオンキョー、アキュフェイズ、ビクターの掲示があった。他は真空管アンプでラックス、ウエスギ、マイケルソン&オーステンと掲載されていた。
他にはコメントはTANNOY15吋の大型エンクロージャーメモリー他の記事が多い。10吋についてはSRM10Bのモニター記事が掲載されている、他にはコンパクトな割には大音量の音にも10番耐えると表記があった。
新しいTANNOYについても接続アンプは真空管が多く掲載されている、今は亡き評論家でもあった上杉研究所製作のアンプを掲載されている、あとはラックス、その他にマッキントッシュも上がっている。



筆者使用のアンプとは随分違い安価なアンプではあるが、そこそこの音は確保される様に思う、特に300Bの国産品を仕入れ音質はかなり改善されたと自負している。確かにIIILZ Monitor Goldユニットの音質は僅かな飴色の深みのある音を聴けば虜になる、この体験を重ねるとSPENDOR SP-3/1は単調の音に感じがする、ある程度の編成の音は凄くリアル感を感じるのである。

今までデジタルアンプ、石のアンプは随分試したが、三極管と比べ鳴り方が違って感じる、極端な言い方をすれば一番肝心な事は立体感があるのである。


上記の写真は新しいTANNOYである、風貌から感じる家具調も見た目に良い10吋ユニットの箱(397mm×850mm×368mm)にしてはかなりの手の込んだ作りになっている。1961年に登場したTANNOY III LZへの精神的回帰となるStirling(スターリング)/GRのスペシャルエディションモデルは2024年1月から販売するそうである、1967年発表のIILZ Monitor Goldは当時一台¥87,500で販売された様ですが今回のStirling III LZ Special Editionは一台¥990,000と表記されている、1961年当時に登場したモニターレッド期の銘機の最終的な「III LZ」であろうか、機会があれば是非試して見たい。



今更ながらこの様な新しいTANNOYで 1963年当時のグラモフォンレコードのダヴィッド・オイストラフ & ハンス・ピシュナーのバッハの6つのヴァイオリンソナタが再現出来るのであろうか些か疑問が湧くのでもある。

60年以上にわたる10インチ・デュアルコンセントリックの輝かしい歴史。この血統に連なる、コンパクトな美しいスピーカーシステム。最上位機譲りの大型アルニコマグネットとコンプレッションホーン興味尽きないが如何にも法外な価格でもある。これに見合ったアンプ探しから考えると気が遠くなる始末でもある。
その様な事で一日も足早く過ぎて行く毎日でもある。ブラボー!

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