伝統ある英国の10吋ユニットで、いい音で音楽を聴きたい・・・・・

音楽好きの、古いオーディオ機器10吋TANNOYを改良して聴くダメオヤジの金ちゃんです。

リヒャルト・ワーグナー:舞台神聖祝典劇《パルジファル》を聴く

2018年02月06日 | クラシック音楽・オーディオ

此の処ワーグナーを聴くとこが多い、仕事も余り忙しくなく比較的に余裕がある又此の寒さでは、釣りに行くのも躊躇する、ある程度の時間の余裕は音楽鑑賞には良い淹れたての珈琲を飲みながら、デスクワークしながらワーグナー聴いていると、

あまりの美しさに引き込まれ音楽に夢中になってしまう!全く仕事は進まない・・・・今日はそんなワーグナーが最後に作曲したパルジファルについて聴きました。

 

ワーグナーはその生涯のうちに、『さまよえるオランダ人』ら計10作のオペラを残しています。

10作といっても、そのどれもが傑作であり、後世に名を残す作曲家となったではないでしょうか、それも一作一作が長く制作は大変であっただろう。

ワーグナーの最後の作品がこの『パルジファル』です。このオペラは、他のオペラに比べて極めて難解な作品で、同時に素晴らしい作品でもある。

もし、クラシック音楽に興味があって、ワーグナーにまで辿り着いたのなら、絶対にこの『パルジファル』を聴くことをお薦めします、実に美しい曲です。

 

筆者も最近まで『パルジファル』は余り聴かなかったのですが、ハンス・クナッパーツブッシュ指揮のCD盤が出回り、購入して聴いたが音質は確かに現代の物と比べると難はあるが実に素晴らしい演奏です。

 『神聖にして近寄りがたい音楽』というような事も言われているが聴けば此の素晴らしさは言葉には表せない。

当然、イエスが十字架に架けられた金曜日は、人々に救いと恵みが与えられた神聖な日である。それは19世紀以降、俗に「13日の金曜日」と呼ばれるようになった日で、受難の日であり、悲劇の日でもあるが、ワーグナーはやや偏執的なまでに「神聖な日」としての側面を強調する。

台本としては、純粋無垢の青年パルジファルが魔導士クリングゾルに奪われた聖槍を取り返すというだけの話ですが、その登場人物はそれぞれ複雑な背景を持っていて、それらが物語られます。

音楽面では、前奏曲の中にすでに「聖餐の動機」「聖杯の動機」「信仰の動機」など、極めて重要なライト・モティーフが現れ、オペラの核心に触れることができます。

その音楽は神聖にして近寄りがたいものかもしれませんが、じっくりと耳を傾けるうちに、このワーグナーのサウンドから逃れることができなくなるでしょう。

まずは前奏曲からじっくりと聴いてみてください。

ちなみにドビュッシーも、この『パルジファル』の音楽をべた誉めしていたそうです。

 ワーグナー《パルジファル》第1幕(全曲)クナッパーツブッシュ指揮(1962)

 

リヒャルト・ワーグナーの『パルジファル』は死の前年、1882年1月13日に完成され、726日にバイロイト音楽祭で初演された作品である。

当初はバイロイト音楽祭のみで上演され、それ以外の場所での上演は禁じられていたが、19131231日深夜に解禁され、世界各地で上演されるようになった。

 戦後のバイロイト音楽祭を語るうえでも重要なディスクである1962年ステレオ録音盤をSA-CD~SHM化。今回はSA-CDの大容量を生かして、初めて第1幕を1枚のディスクに収録中身は3枚組で音質も良いが、価格が高めであるのが難点か?

 

ワーグナーがバイロイト以外での上演を望まなかったのは、理想的に構想された作品が不道徳な劇場や聴衆の手に委ねられている現状に不満を抱き、「せめて最も神聖なこの最後の作品だけでも、世のオペラが辿りがちな運命から守った方がよいのではないか」(1880年9月28日付 ルートヴィヒ2世宛書簡)と考えたからである。

このように作品の聖性を保つために門外不出とする姿勢は、聖金曜日に輝く聖杯かつてグレゴリオ・アレグリの『ミゼレーレ』を複写厳禁とした教会の命令を思い起こさる。

 

物語の舞台は中世。聖杯と聖槍を守護するモンサルヴァート城は、今危機にさらされている。

偉大な王ティトゥレルに追放された魔法使いクリングゾールの策略により、ティトゥレルの息子アンフォルタスが魔性の女の誘惑に陥り、聖槍を奪われた挙げ句、槍で脇腹を刺され重傷を負ったのである。

ワーグナー《パルジファル》第3幕(全曲)クナッパーツブッシュ指揮(1962) 

特に第三幕は美しい、ティトゥレル王の領内にある野原と、モンサルヴァート城内が舞台。

第二幕からだいぶ時間が経過している。隠者となった老騎士グルネマンツが、春の花咲く美しい野で、倒れているクンドリを見つける。そこへ聖槍を持った騎士が現れる。

クンドリに呪いをかけられ、各地をさまよい続けたパルジファルは、グルネマンツと出会ったことで、自分がようやく来るべき場所に来たことを知る。

グルネマンツはその聖槍を見て、奇蹟が起こったことを知り、パルジファルこそが救世主であることを悟る。聖金曜日の奇蹟により、辺りの草花はいっそう美しく見える。

かつてパルジファルから肉体的に拒まれ、彼を呪ったクンドリの様子も穏やかである。

 

モンサルヴァート城内は暗く重々しい。ティトゥレル王が亡くなったのだ。

息子アンフォルタスはひたすら己の死を願っている。

聖杯の覆いを取って儀式を進めることもできない。グルネマンツとクンドリに伴われて城内に入ったパルジファルは、聖槍の先でアンフォルタスの脇腹にふれ、傷を癒す。

そして、「聖杯はもはや隠されているときではない」と言い、厨子を開かせる。

クンドリはパルジファルを見つめながら、ゆっくりと倒れて息を引き取る。

彼女の長く苦しい彷徨はこうして終わりを告げた。

パルジファルは祈る者たちの上に輝く聖杯をかざし、幕が閉じられる。

 

最初から最後まで美しい音楽が波打ち、時に高潮することはあっても、過剰な表現はとらない。

メンデルスゾーンの「宗教改革」でもお馴染みの「ドレスデン・アーメン」が効果的に使われ、神聖な雰囲気を作り出している。

第一幕の聖餐式で反復されるコーラスは壮行会で歌われる唱歌のようで異質な印象を受けるが、第三幕の「聖金曜日の音楽」は身も心も永遠にその中に埋没させてしまいたくなるほどの美しさだ。

現在このCD盤では1951年1962年を聴きましたがどちらも実に素晴らしい演奏ですが、第三幕については1962年が筆者は比類な美しさに感動を覚えた。

此れがバイロイト祝祭劇場の空撮です、森に囲まれ一度は訪ねたい音楽好きの聖地なんですね。

最近Y氏よりAXIOM 80 ARU付きの箱を送って頂いたが某運送会社で輸送途中で破損した先日1本は運送会社が持ち帰り検討すると言ったがその後返事がない?

 筆者のサブシステムKEF Q300の片方をAXIOM 80の上に乗せ聴いている。

ご承知の通り低域は何処で鳴らしてもある程度の臨場感は味わえる!

 

現在片方の箱の上に乗せて聴いているが、今まで鳴らなかったフォルテの重低域は全体で鳴った!IIILZ in Cabinetをこのエンクロージャーに組み込み音出しすれば・・・かなり期待は高まるが、現在Q300にインシュレーターを付け乗せて聴いたいるだけでも中低域が違って音楽がしまり、美しく聴こえる。

このAXIOM 80 ARU付きの箱の影響か?すこぶる《パルジファル》が良く聴こえる。

《パルジファル》ってこんなに美しい曲だったのか?改めて聴き直す。

確かにワーグナーの音楽はスケールの大きい、という表現のあてはまる芸術家だ、今まで低域不足でした、低域が鳴るとスケール感がさらに凄く、オケの臨場感が良く聴こえる。

このある程度自然に聴こえる低域のお陰かヴォーカルが断然良く、実に美しく聴こえる。低域の大切さを思い知らさされる。早く運送会社からの返事が待ちどうしい、楽しみは後日に・・・・

想像以上に聴こえるかもしれない?此の組み合わせが直ればハンス・クナッパーツブッシュが指揮する会場で聴く感じを味わえるのかもしれない?AXIOM 80 ARU付きの箱のお陰で、我が家で聴くワーグナーがよくなった。

確かにAXIOM 80の箱に換え試聴は確かに今まで体験できない様な低音が出たが、何か音が籠り暫く聴き気になりだすのである、スッキリした音が出ない、これはどの様に対応すれば良いのであろうか今後の解決事項である、ブラボー!


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