伝統ある英国の10吋ユニットで聴く、音楽の父のJ.S.バッハ音楽を知る喜び・・・

音楽好きのIIILZ Monitor Goldユニットの箱を改良して楽しむダメオヤジ金ちゃんです。

今まで何度も繰り返し掲載したが、J.S.バッハ:(平均律クラヴィーア曲集第1巻)良音律鍵盤楽器曲集を再度考察する。

2023年08月19日 | J.S.バッハ制作音楽


一般的にJ.S.バッハと聞けば、重厚な近寄り難い音楽家と思われる方が多いと思うが、この様な音楽を基本から楽しむ意味でも広く知れ渡った作曲家もいないのでは無いかと思う。しかしバッハを知る上で肝心なことはあの大作曲家バッハはおよそ100年忘れられた音楽家でした、有名な話はメンデルスゾーンが、なによりも「マタイ受難曲」を上演することによって、それまで忘れ去られていたヨハン・セバスティアン・バッハを再発見させてくれたという功績を忘れることはできません。確かにバッハの音楽は同曲を何度も聴く事により音楽の美しさ等が体験できる面白さを味わう事ができる音がではある。

例えばカンタータのBWV147のメロディを聴けばそれに続くメロディはすぐに続く様に皆知った曲などもその他の曲も聴いたことのある曲が多いのです。曲を聴いた後にこれもバッハ作曲と知り驚くことが多い。逆に言えば1.000曲以上の多くの曲を作ったことがわかると思う。

前回に続きJ.S.バッハの音楽を聴く。今回は鍵盤楽器の演奏です。
 BA1. BWV 1-231 カンタータ、モテット
 BA2. BWV 232-243 ミサ
 BA3. BWV 244-249 オラトリオ
 BA4. BWV 250-524 コラール、歌曲
 BA5. BWV 525-771 オルガン曲
 BA6. BWV 772-994 オルガン以外の鍵盤楽器(チェンバロ、クラヴィコード)の曲
 BA7. BWV 995-1000 リュート曲
 BA8. BWV 1001-1040 室内楽
 BA9. BWV 1041-1065 協奏曲
 BA10. BWV 1066-1071 管弦楽曲

今回はBA6です、一般的には平均律クラヴィーア曲集第1巻と呼ばれているすべてを聴くには若干時間は長いがこれぞ鍵盤楽器の旧制約聖書と言われる鍵盤奏者用の教育曲目でもあり演奏を聴くことでも楽しめる曲である。



タイトルにはバッハによる「平均律クラヴィーア曲集」第1巻の直筆の表紙。音楽を学ぶ生徒の教材として、また高い演奏スキルをもつ者の気晴らしに良い、と記してある。

誠に残念な事にバッハ作曲の曲名は、専門的要素の強いタイトルが誠に多く、確かにバッハは教育者としての立場での曲にタイトルを名付けた様にも思われる。例えば「J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻」と日本語に翻訳されているが、バッハの名付けたタイトルは(Das Wohltemperierte Klavier (The Well-tempered Keyboard )直訳すれば「良音律鍵盤楽器曲集」という事になるそうである。簡単に言えば平均律とは、1オクターブを12の半音に均等に分ける調律法で、19世紀後半からポピュラーになってきたものです。しかし1オクターブを12の半音に均等に分けると大変汚ない音楽人ってしまうと言われる。平均律、というのは、本来そのような「音律の1方法」なのですが、クラシックの中で「平均律」と呼ばれている曲集があります。
調律方法と区別するために、日本では「平均律クラヴィーア(鍵盤楽器)曲集」と呼ばれることが習慣になっていますが、ドイツ語の原題を忠実に訳すと、「良く調律された鍵盤楽器のための曲集」という意味になります。前奏曲とフーガという2曲1組で、すべての長調と短調、合計24の調で書かれ、第1巻と第2巻があるので、合計48組の前奏曲とフーガからなっている、大きな長い曲集です。指揮者にしてピアニストだったハンス・フォン・ビューローという音楽家は「音楽の旧約聖書」と呼んだぐらい、重要な古典となっています。
この平均律のように、宗教的でなく、声楽も登場しない純粋器楽においても、この曲集のような大傑作を残しています。「平均律クラヴィーア曲集は、「その後のすべての音楽家に影響した」と形容しても言い過ぎでないぐらい、見事な作品群なのです。



バッハの死後しばらくは忘れ去られていましたが、バッハが再評価されるとともに、演奏機会も増え、かのショパンは、「毎朝平均律クラヴィーア曲集から必ずピアノを弾き始める」と言い残し、彼自身「24の前奏曲」という曲集を残していますし、近代ソ連の作曲家ショスタコーヴィチなども「24の前奏曲とフーガ」というバッハを意識した曲を残しています。



最近音楽は良く聴いているが、現在の装置で好きな曲を聴くにはさして不満もなく、貧困老人としても経済的に余裕も無くこれ以上のグレートアップは出来ないが一番肝心な事は、誰の演奏する音楽を聴くことが良いのであろうかを判別も大切に思う様になった。確かに「良く調律された鍵盤楽器のための曲集」は誰の演奏が筆者には合っているのかを探すことも新しい試みとなっていることも確かである。



筆者の古いオーディオ機材も色々のメンテナンスでピアノおんが良く鳴る様になったアコースティック・レジスタンス・ユニット入りのGOODMANS AXIOM 80の箱に10吋IIILZ Monitor Goldを組み込んだスピーカーの音は確かにグランドピアノらしい響きも再現出来る、一人黙って干渉すれば適度なペタルを踏む効果もある様になった、これにはメインで使用するSUNVALLEY SV-501SE 300Bの球をZAIKA5300に交換し細部は濃やかなリアル感のあるニュアンスが得られる様になったとも思う。
真空管もこのガラスも滑らかな薄さも肝心な金めでもあり、善い音を出す大切なパーツになっていてガラス技術も大変な特徴と言える。ZAIKA5300のガラス部分も相当に綺麗である。



確かにWE300Bの本物も一度は聴きたいとも思うが、今やプレミアム価格で貧困老人には高嶺の花である。オーディオ機材も真空管だけでも考えられない価格である。オーディオも再起動して10年の月日が流れたが、考えれば多少は聴ける様に構築された様子でもある。

バッハの音楽には数々の入り口がある。最初に「平均律クラヴィーア曲集」からバッハの音楽に入ったという人は、どのくらいいるだろう。わりと少ないかもしれない。というのも、「平均律」という日本語タイトルにあるこの言葉が、なんとなく謎めいているというか、近づきがたい印象を持たれるように思うからだ。
また、多くのジャズ・ミュージシャンもバッハの作品をジャズにアレンジして演奏しているため、そこからバッハを知ったという人も少なくないはずだ。
ピアニストにとってのバイブルであり、西洋音楽の金字塔《平均律クラヴィーア曲集》は、J.S. バッハ作品の中でも最高傑作の一つであり、見事な対位法と想像力を駆使して作り上げられた24の調すべてによる前奏曲とフーガで構成された大作で一度聴けば納得すると思う。
ピアノ学習者にとっては、定番の教材ともいえるバッハの「平均律クラヴィーア曲集」。もちろん楽曲としての完成度も非常に高く、深い森に分け入っていくような魅力のある大作の鍵盤曲集でもある。

この様にオーディオ趣味を再発し10年の月日が過ぎ去り、試行錯誤しながらGOODMANS AXIOM 80の箱に10吋IIILZ Monitor Goldを組み込んだ原稿のスピーカーに変化したが確かにピアノの音と女性ヴォーガルはタンノイ独自の魅力ある音が鳴る様に変化し、特にAXIOM 80の箱の独特のホール感は流石である。



話は戻るが今回は「良く調律された鍵盤楽器のための曲集」第一集の曲は演奏者は誰の曲が良いのであろう、先ずは一般的にはGlenn Gould(P)次に音の綺麗なIrina Mejoueva (Pf)等は最有力候補であろうが、今回はティル・フェルナー(Till FELLNER)piano1972年ウィーン生まれを上げました。
ヘレーネ・セド=シュタドラー、アルフレート・ブレンデル、マイラ・ファルカス、オレグ・マイセンベルク、クラウス=クリスティアン・シュスターらに師事。93年クララ・ハスキル国際コンクールにてオーストリア人として初めて優勝。98年ウィーン・モーツァルト協会からモーツァルト解釈賞を授与された。ピアノ作品の中でも特に重要なJ.S.バッハ《平均律クラヴィーア曲集》とベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲の演奏に力を入れ、後者は2008年から10年にかけてトッパンホール、ウィーン、ロンドン、ニューヨーク、パリを中心に世界的に展開した。またバートウィスル、ラルヒャー、スタンコフスキらの作品を世界初演するなど、現代曲にも積極的で、16年1月には、パドモアとハンス・ツェンダーの新作を世界初演、トッパンホールで日本初演を行った。
93年のクララ・ハスキル国際コンクールの優勝者として注目された。アタック(音の立ち上がり)が全体的に柔らかで、残響も豊かな録音。モダンピアノで聴く理想的な音色の幅は豊かで装飾音の羽の生えたような軽やかさは絶品と言われる。 兎に角実に優しい演奏は見事である。



J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻
構成数 | 2枚
合計収録時間 | 01:54:48
【曲目】
J.S.バッハ: 平均律クラヴィーア曲集 第1巻
 CD1
  第1番 ハ長調 BWV846/第2番 ハ短調 BWV847/第3番 嬰ハ長調 BWV848/
  第4番 嬰ハ短調 BWV849/第5番 ニ長調 BWV850/第6番 ニ短調 BWV851/
  第7番 変ホ長調 BWV852/第8番 変ホ短調(嬰ニ短調) BWV853/第9番 ホ長調 BWV854/
  第10番 ホ短調 BWV855/第11番 ヘ長調 BWV856/第12番 ヘ短調 BWV857
 CD2
  第13番 嬰ヘ長調 BWV858/第14番 嬰ヘ短調 BWV859/第15番 ト長調 BWV860/
  第16番ト短調 BWV861/第17番 変イ長調/第18番 嬰ト短調 BWV863/第19番 イ長調 BWV864/
  第20番 イ短調 BWV865/第21番 変ロ長調 BWV866/第22番 変ロ短調 BWV867/
  第23番 ロ長調 BWV868/第24番ロ短調 BWV869
【演奏】
ティル・フェルナー(ピアノ)
【録音】
2002年9月 ウィーン
ウィーン生まれのピアニスト、ティル・フェルナーによる初のバッハ・アルバム。実に優しく演奏する演奏に酔いしれる様である。



さて次に挙げるは最近新譜発表したアンドレアス・シュタイアー (チェンバロ)(Harmonia Mundi)は以前にも紹介はしたが、最初に「第二集」を発表している、筆者が思うに実に切のある重厚な演奏も実にバッハの演奏の仕方の様に思う。
アンドレアス・シュタイアー(チェンバロ、フォルテピアノ)ドイツのゲッティンゲン生まれ。ハノーヴァーとアムステルダムでピアノとチェンバロを学び、1983年よりムジカ・アンティクァ・ケルンのチェンバロ奏者として活動し、以降フォルテピアノとチェンバロのスペシャリストとして国際的に活躍している。
80年代初頭のデビュー当時は、チェンバロとフォルテピアノを弾くにもかかわらず、「バックハウスやケンプ以来の、ドイツ音楽を代弁するピアニスト」と賞され、彼の大いなる才能が注目された。その後も真摯に自らの芸術を極め、今や「巨匠」への道を着実に歩む数少ない実力者として広く認められるところとなった。チェンバロ、フォルテピアノ、モダンピアノと、作品の時代に合わせた鍵盤楽器を巧みに弾きわけ、オーケストラのソリストとして、コンチェルト・ケルン、フライブルク・バロック管弦楽団、ベルリン古楽アカデミー、シャンゼリゼ管弦楽団など、欧米各地で活躍している。



バッハ 平均律クラヴィーア曲集 第1巻第1番 BWV846~869全曲
 第1番ハ長調 BWV.846
 第2番ハ短調 BWV.847
 第3番嬰ハ長調 BWV.848
 第4番嬰ハ短調 BWV.849
 第 5 番ニ長調 BWV.850
 第 6 番ニ短調 BWV.851
 第 7 番変ホ長調 BWV.852
 第 8 番変ホ長調 BWV.853
 第 9 番ホ長調 BWV.854
 第 10番ホ短調 BWV.855
 第11番ヘ長調 BWV.856
 第12番ヘ短調 BWV.857
 第13番嬰ヘ長調 BWV.858
 第14番嬰ヘ短調 BWV.859
 第15番ト長調 BWV.860
 第16番ト短調 BWV.861
 第 17 番変イ長調 BWV.862
 第 18 番変イ短調 BWV.863
 第 19 番イ長調 BWV.864
 第 20 番イ短調 BWV.865
 第 21 番変ロ長調 BWV.866
 第 22 番変ロ短調 BWV.867
 第23番ロ長調 BWV.868
 第24番ロ短調 BWV.869

 アンドレアス・シュタイアー(チェンバロ)
 使用楽器:1734年製ヒエロニムス・アルブレヒト・ハスのコピー、2004年アンソニー・サイディ&フレデリック・バル(パリ)による
 録音時期:2021年4月、6月録音場所:テルデックス・スタジオ・音声
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

確かにアンドレアス・シュタイアーの演奏を10吋IIILZ Monitor Goldを組み込んだスピーカーの音で試聴は迫力十分のチェンバロが聴こえる、録音の良さは勿論、やはり据え置き型のスピーカーから鳴る音は満足感を覚える。
勿論他の小さなブックシェルフスピーカーの試聴も良いか、アンドレアス・シュタイアー演奏は若干重くも感じるが迫力ある演奏は10吋ユニット意外では味わえない響きでもある。



解説では以下の様に掲げてありました。
平均律クラヴィーア曲集第1巻には、バッハによる序文があり、「・・・音楽を学ぶ意欲のある若者たちの役に立つように、また、この勉強にすでに熟達した人たちには、格別の時のすさび(遊び、なぐさみ)になるように・・・」という部分がありますが、まさにシュタイアーはこのバッハの言葉の後者にあたり、シュタイアー本人が楽しんで歌うように演奏しているのが伝わってきます。楽曲ごとの音色の選択の巧みさと、音色の種類の多さにも驚かされます。
素朴な第1番のプレリュード、怒涛の迫力第2番のプレリュードと、曲集が進むにつれ様々な新しい世界が展開されております。シュタイアーが、バッハが構築した偉大な建造物の中を実にたのしく案内してくれるようで、新しい発見に満ちています。



自然な演奏で、くつろいだ雰囲気すら感じられます。シュタイアーがさらなる境地に至っていることを感じる、堂々の第1巻です!
確かにこの曲を聴いて思うは、これこそ辛口のドイツのエンクロージャーで聴きたくなる」曲でもある。
現在筆者のエンクロージャーは4種類ありますが、メーカーは違えど全て英国製ですので次はドイツスピーカーで聴きたい音楽もある様です。ブラボー!