伝統ある英国の10吋ユニットで聴く、音楽の父のJ.S.バッハ音楽を知る喜び・・・

音楽好きのIIILZ Monitor Goldユニットの箱を改良して楽しむダメオヤジ金ちゃんです。

マニフイカトMagnificato ニ長調BWV243の演奏をフィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)で聴く

2018年12月05日 | クラシック音楽・オーディオ

拙宅のタンノイ(AXIOM80 TANNOY)に効果があるかお試しで先日注文した品物が届く

近くのDIYより取付け用の端切れの木を購入した、ペーパーで磨き塗装し取り付ける、

TaKe T 音質改善スーパーツィーター BATPURE ペアと一緒に、エーモン平型端子(メス

セット・S) 110型 24Kメッキ 4セット取付早速テストする。

多分TANNOYⅢLZのオリジナル箱に入れた状態で聴く場合はこのスーパーツィーターは

不要だったのかも知れない、AXIOM80(A.R.U.付き)の箱に移植して、よりワイドレン

ジ(低域が響くようになり)にそこで広域が上がれば、より聴くのが楽しくなると思った

からです。

ルージチコヴァー演奏の「ゴルドベルグ変奏曲」聴く、以前より高音部が気持ち澄んだ感

じに聴こえる又分離も少し良くなり、聴きやすい状態になった気もする。数字上は耳には

聴こえない音なんでしょうが、なんとなく良くなった気分の事だけかも知れない。

時期的には今から聴くには良いと思い、マニフイカト(Magnificato )を聴いてみる、

ルカ福音書のマリア賛歌から歌詞をとり、冒頭の語(「たたえ奉る」の意)を題とした聖歌、

および多声楽曲。カトリックでは聖務日課の中心となる感謝の歌で、イギリス国教会・ルター

派教会でも歌われる。多声楽曲としてはデュファイなどによる名曲も多く、特にバッハの作品

は有名。マグニフィカト。

神の使いの大天使ガブリエルによって受胎を告知されたマリアが「私の魂は主をあがめ、私

の霊は救い主なる神を讃えます」と喜びのうちに神を讃美した,という「新約聖書」ルカ伝

第1章第46~55節に記された「マリアの賛歌」に付けられたのがこの曲です。ラテン語の「

マニフィカト」はクリスマス,復活祭,聖霊降臨祭の3大祝日には,多声の音楽として演奏

されるのが普通だったそうです。

というわけで,この曲の初演時にはクリスマスにちなんだ4曲の挿入曲がありました。

その後,第2稿ではこれらの挿入曲は除かれ,クリスマスのみならず,復活祭,聖霊降臨

祭の晩課にも使われるようになりました。今日,一般的に演奏されるのは第2稿の方です。

この2つの版には,挿入曲の有無以外に調性の違いがあります。

第1稿は変ホ長調だったのに対して,第2稿はニ長調になっています。これは使われている

楽器の違いにもよります。

第2稿では,トランペットがD管トランペットという輝かしい響きを持つものに変更されて

います。この楽器を使うためにニ長調に移調されたと考えられています。

その他,リコーダーがフラウトトラヴェルソ(フルート)に変更され,オーボエ・ダモーレ

が加えられています。いずれにしても,この曲は壮麗さと美しさをバランス良く兼ね備えた

見事な作品です。ポリフォニックな合唱曲の間にしみじみとした味わいを持つ声楽ソロのア

リアなどがバランス良く配列されています。

声楽のみだけでなく,先にあげた輝かしいトランペットをはじめとして,フルート,オー

ボエなどオーケストラの各楽器にも見せ場があります。

時間的にも30分ほどにまとまっていますので,「バッハ入門」に最適の曲なのではないか

と思います。

又、バッハの《マニフィカト》は、1723年に変ホ長調で作曲され(BWV.243a)、華やか

にトランペットやテンパニーが活躍する作品である。変ホ長調初稿BWV243aは、バッハが

ライプツィ匕に着任した1723年のクリスマス(12月25日)に、降誕祭用の挿入曲を含んだ

形で初演されました。後の1732~1735年にニ長調に半音低く移調された改訂稿が作られ、

現在では改訂稿の方が演奏機会が多いのは既に述べたとおりです。

最近では、ロ短調ミサ曲の第1部がドレスデンのために用意された1733年を想定する人が多

いようです。

楽器編成は、初稿が弦楽4部と通奏低音の他トランペット3本、ティンパニ、リコーダー

2本、オーボエ2本です。改訂稿ではリコーダーがトラヴェルソに変えられ、オーボエ・

ダモーレが追加されています。どちらも贅沢な編成で、合唱も通常みられる4部ではなく

ソプラノが分かれる5声になっており、大祝日用の作品として配下の合唱団や楽士を総動

員できたことがうかがえます。

改訂に際しては挿入曲が除かれ、調と楽器編成が変わっていますが、華やかな祝祭用作品と

いう性格は引き継がれています。声部の進行に小さな改良があったり、高さが半音変わった

ことによる声部の折り返し位置の変更やオクターブの上げ下げなどの変更はあちこちに見ら

れます。あえて性格付けすれば、全体としては角が取れてバランスとまとまりの良い改訂稿、

荒削りのところはあるものの新鮮な魅力にあふれる初稿ということができます。

フィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)で聴く

落ち着いたテンポ設定で、華やかな管楽器のサウンドもヘレヴェッヘならではのしっとり感

をまとった独特のマニフィカト。いつ聴いても美しいヘレヴェッヘに感嘆!の1枚です。BWV

80も名演です。 

J S バッハ 「マニフィカト」ニ長調 BWV243 ヘレヴェッヘ J.S. Bach : Magnificat in D-dur 

バッハ:

(1)マニフィカト ニ長調 BWV243

(2)カンタータ「われらが神は堅き砦」 BWV80

【演奏】

フィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)

シャペル・ロワイヤル

コレギウム・ヴォカーレ,

バーバラ・シュリック(ソプラノ)

ジェラール・レーヌ(カウンターテナー)

ハワード・クルック(テノール)

ペーター・コーイ(バス)

【録音】

1990年1月

筆者と同じ歳のフィリップ・ヘレヴェッヘはバッハのマニフィカトBWV 243(ニ長調)の初稿

にあたるのが243a(変ホ長調)。改訂稿と比べてやや荒削りの印象のする部分もありますが、

楽器の用法など、捨てがたい魅力に溢れています。

大変に華々しい1枚となっています。それにしてもヘレヴェッヘの指揮にかかると、トラン

ペットなどのファンファーレもなぜかしっとりとした独特の質感を帯びるのが不思議であり、

たまらなく魅力的です。フィリップ・ヘレヴェッヘPhilippe Herreweghe1947年ベルギー

のゲントに生まれ、少年聖歌隊で歌う。大学では医学と精神医学を専攻するが、古楽の魅力

に取りつかれ、ゲント音楽院でオルガンとチェンバロ、合唱を学び、70年に合唱団《コレギ

ウム・ヴォカーレ》を創立。リヨン管弦楽団、コンセルトヘボウ管弦楽団、そしてウィーン・

フィル、ベルリン・フィル等にも客演。97年よりロイヤル・フランダース・フィル、82年か

らは南フランス「サント古楽祭」の音楽監督を務める。97年よりルーヴァン大学教授を務め、

同大学より名誉博士号を授与されている。

補足したスーパーツィーターは結果的にはヴォーガルも含め多少の効果は確かにあった

ように聴こえてが、高音部がどこまでも伸びて聴こえる感じは良しとするべきであろう、

この時期にはマニフイカトBWV243aの少し派手目の華々しい曲を楽しむのもいいでし

ょう。

筆者の耳は歳とともに衰え特に高音の違いが分かりづらくなったのかも知れない?なん

てことを考えながら、最近又聴き出したオットー・クレンペラー指揮/ニュー・フィルハ

ーモニア管弦楽団 //1969録音のバッハの管弦楽組曲を聴く、

鳴り出した瞬間から音が違って聴こえる、管弦楽の美しい音色が聴こえるそこには、モダ

ン楽器による演奏だろうが古楽器によるピリオド奏法だろうと、そんな事は筆者にははど

うでもいい。要はその演奏が筆者の心に深く関わってくるのであればその演奏は「名演」

なのである。久々に良い音楽に巡り合った、これはモノーラルには本領を発揮するのかも

知れない?実に生き生きした演奏を聴き管弦楽を楽しみました。

また10寸のTANNOY IIILZにスーパーツィーターを追加すると効果的になった気がするが、

暫く視聴を続けなければ判断はつかないようです、ブラボー!

追伸

肝心なことを記載漏れでした。筆者の好きな以前にも紹介したフィリップ・ピエルロと

リチェルカーレ・コンソートは、繊細な美しさの中に凛とした美しさが際立った美演を

聴かせてくれます。機会がありましたら是非お聴きください。