最近深夜BS放映で黒澤映画が放映されています。筆者の様な暇な貧困老人には朗報であります。
全くの深夜なのビデオに獲って楽しんでます。ノーカット放映が実に良い。途中の休憩の文字が懐かしい。

当時はモノクロ時代なのですが、 今じっくり見ても十分堪能出来ます。
未だ3作しか放映されて無いので興味ある方は録画されては?
筆者個人的に好きな黒澤映画を選んで見ました。
黒澤映画は全て実に面白い全てが、

筆者は特に「野良犬」が良かった。
ストリーは巨匠・黒澤明監督が初めて本格的な犯罪サスペンスに挑んだ意欲作。暑い夏の日の午後。
若い刑事村上は射撃練習を終え、満員のバスに乗り込み帰路につく。
しかし、車内でコルト銃を盗まれたことに気づき、慌てて犯人らしき男を追うが結局路地裏で見失う。
コルトには実弾が7発。村上の必死の捜索もむなしく、やがてそのコルトを使った強盗事件が起きてしまう。
窮地に追い込まれた村上は老練な刑事佐藤の助けを借り、コルトの行方を…
出演者は三船敏郎・志村 喬・淡路恵子・木村 功・三好栄子・千石規子・本間文子・河村黎吉・岸 輝子
・ 飯田蝶子・東野英治郎・永田 靖・松本克平・千秋 実・菅井一郎・清水 元・山本礼三郎・伊豆 肇
・ 清水将夫・高堂国典・伊藤雄之助・柳谷 寛・松尾文人・生方 功・田中栄三・堺左千夫・宇野晃司
・ 三条利喜江・登山晴子・辻伊万里・山川朔太郎・本橋和子と並ぶ
筆者は 三船、志村 喬コンビが最高と思うが・・・・

そして放映済の「生きる」
市役所の市民課長・渡辺は30年間無欠勤、事なかれ主義の模範的役人。
ある日、渡辺は自分が胃癌で余命幾ばくもないと知る。
絶望に陥った渡辺は、歓楽街をさまよい飲み慣れない酒を飲む。
伊藤雄之助のとぼけた小説家がウケた!

自分の人生とは一体何だったのか……。渡辺は人間が本当に生きるということの意味を考え始め、
そして、初めて真剣に役所の申請書類に目を通す。そこで彼の目に留まったのが市民から出されていた
下水溜まりの埋め立てと小公園建設に関する陳情書だった。
この作品は非人間的な官僚主義を痛烈に批判するとともに、人間が生きることについての哲学をも示した名作である。

現在では考えられない時代背景ですが「酔いどれ天使」
三船のデビュー作 戦後の日本映画のひとつのジャンルになったアクション映画の元祖のようなものだ。
三船のあのギラギラした目が印象的な感じでした。
暴力、犯罪、怒りといったものがアクション映画の基本的要素であるが、
この映画にはそれらがまんべんなく盛り込まれている。しかも、その盛り込み方が中途半端ではない。
戦後の混乱期。ヤミ市を舞台に飲んべえの医者と結核を患う若いやくざとの交流を描いた作品。
新人・三船敏郎は痩せこけた頬にギラギラとした眼光を放ち出色の演技を見せ、
この1本でスターダムにのし上がった。 映像とかけ離れた音楽を配する演出手法は、この作品以降多用されている。
戦後の混沌としたエネルギッシュな雰囲気が見事に描かれた本作は、
黒澤=三船の黄金コンビ誕生の記念すべき作品である。

黒澤映画の時代劇、実に痛快で誰かの言葉通り 映画って本当に面白いですね の世界です
放映済「七人の侍」 特に雨のシーンに墨汁を混ぜた雨にしてのシズル感がモノクロ映像が見事の極み。
数多くの傑出した黒澤監督作品の中でも、特に観客のみならず世界中の映画人に多大な影響を与えた代表作。
七人の侍 俳優名鑑
これ以降「荒野の七人」「宇宙の七人」など、この映画を手本とした作品が多く作られたのは周知の事実。
時は戦国時代のとある貧しい農村。農民たちは野盗と化した野武士たちの襲撃を恐れ、おののいていた。
そこで村を守るために用心棒を雇うことを決意、食うに窮する七人の侍を探し出し、
彼らとともに野武士に対抗すべく立ち上がる……。
複数のカメラワークによる迫力ある立ち回りのシーンは見事。

そして言わずと知れた放映済「隠し砦の三悪人」黒澤監督初のシネスコープ作品。
戦国時代、敗軍の大将真壁六郎太が、世継ぎの雪姫と隠し置いた黄金200貫とともに敵陣を突破し、
同盟軍の陣内へ逃亡するまでの脱出劇。難関につぐ難関、
次々とと襲い来る絶体絶命の危機を間一髪で切り抜けるアイデアの数々は、
黒澤ほか三人の脚本家により練り上げられたもの。
また、六郎太一行に付き添う狂言回しのごとき百姓コンビが、藤原 鎌足・千秋 実
黒澤明 1981年対談 千秋実 藤原鎌足 上原美佐
後に「スターウォーズ」の『C-3PO』、『R2-D2』 の原案になった逸話はあまりにも有名。
スリルとサスペンスとユーモアにあふれた、痛快娯楽時代劇の傑作巨編。
夜中の放映でビデオで楽しむのが最適です、やはり世界の黒澤です、この機会に楽しむつもりです。

