母の四十九日の法事で実家へ帰った
本来なら新年に入ったからなのだが
大学で授業を持つ弟とお寺さんとの日程調整で
早めの法事となった。
主(母)が病院に入って以来、主のいなくなっていた
実家に兄弟家族が集まり滞りなく済ませることができた。
自分が育った古い古い実家の隅々を見渡して見て
どこにも母と過ごした子供のころのなつかしい思い出が
詰まっていて涙がこぼれて仕方がなかった。
弟もそうだったんだろう
引き出しやら箪笥やら子供の頃使っていた机や本箱を
なつかしそうに触っていた。
台所の壁には手紙やら孫の写真などが貼ってあって
ここだけは母がいまにも現われてきそうな錯覚を覚えた。
自分が書いた母親へのはがき通信もちゃんと貼ってあった
もっともっと送ればよかったなあ・・・いまはむなしい。
外に出て家をあちこちからデジカメに収めた
なにの目的があるわけでもないのに撮りたくなった。
ご近所では目立つかなり古い家
ほとんどが子供のころと同じだから文化財?並みの家。
両親が家よりも子供の学問にと
われわれ子供の教育にすべてを賭けたので
家のことには手が回らなかった。
母がいなくなれば実家がなくなったも同然
もう自分が帰るところはない。
母の生死ばかりを考えてきたが
今度は自分の生死と向かい合うときがきた。
本来なら新年に入ったからなのだが
大学で授業を持つ弟とお寺さんとの日程調整で
早めの法事となった。
主(母)が病院に入って以来、主のいなくなっていた
実家に兄弟家族が集まり滞りなく済ませることができた。
自分が育った古い古い実家の隅々を見渡して見て
どこにも母と過ごした子供のころのなつかしい思い出が
詰まっていて涙がこぼれて仕方がなかった。
弟もそうだったんだろう
引き出しやら箪笥やら子供の頃使っていた机や本箱を
なつかしそうに触っていた。
台所の壁には手紙やら孫の写真などが貼ってあって
ここだけは母がいまにも現われてきそうな錯覚を覚えた。
自分が書いた母親へのはがき通信もちゃんと貼ってあった
もっともっと送ればよかったなあ・・・いまはむなしい。
外に出て家をあちこちからデジカメに収めた
なにの目的があるわけでもないのに撮りたくなった。
ご近所では目立つかなり古い家
ほとんどが子供のころと同じだから文化財?並みの家。
両親が家よりも子供の学問にと
われわれ子供の教育にすべてを賭けたので
家のことには手が回らなかった。
母がいなくなれば実家がなくなったも同然
もう自分が帰るところはない。
母の生死ばかりを考えてきたが
今度は自分の生死と向かい合うときがきた。