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母の四十九日法事を終えて。

2008-12-24 23:51:36 | 家族
母の四十九日の法事で実家へ帰った
本来なら新年に入ったからなのだが
大学で授業を持つ弟とお寺さんとの日程調整で
早めの法事となった。

主(母)が病院に入って以来、主のいなくなっていた
実家に兄弟家族が集まり滞りなく済ませることができた。

自分が育った古い古い実家の隅々を見渡して見て
どこにも母と過ごした子供のころのなつかしい思い出が
詰まっていて涙がこぼれて仕方がなかった。

弟もそうだったんだろう
引き出しやら箪笥やら子供の頃使っていた机や本箱を
なつかしそうに触っていた。

台所の壁には手紙やら孫の写真などが貼ってあって
ここだけは母がいまにも現われてきそうな錯覚を覚えた。

自分が書いた母親へのはがき通信もちゃんと貼ってあった
もっともっと送ればよかったなあ・・・いまはむなしい。

外に出て家をあちこちからデジカメに収めた
なにの目的があるわけでもないのに撮りたくなった。

ご近所では目立つかなり古い家
ほとんどが子供のころと同じだから文化財?並みの家。

両親が家よりも子供の学問にと
われわれ子供の教育にすべてを賭けたので
家のことには手が回らなかった。

母がいなくなれば実家がなくなったも同然
もう自分が帰るところはない。

母の生死ばかりを考えてきたが
今度は自分の生死と向かい合うときがきた。