「遺族外来」 ラジオの深夜放送で初めて聴いた言葉である。
外国ではどのようなのか不明であるが、国内では、1年ほど前から関東の大学病院で始めたとのこと。
治療といえば、患者中心に考えていたが、実際のところは、周りの家族も大変な苦労を強いられているのである。
不幸にして、身近な人が旅立ち、残された遺族は悲嘆にくれ、大なり小なり精神や肉体に不調をきたすのが通例である。
心療内科の一教授を核として、新しい診療科をスタートし、さまざまな不調に苦しめられている遺族のために貢献しているようである。
多くの遺族は、大きな悲嘆が引き金で、うつ状態に陥り、精神と更には肉体まで変調をきたしていることが多いのである。
今までは、見向きもされなかったこの種の患者に、ようやく陽がさしたのである。
今後の、更なる発展を願うものである。