12345・・・無限大  一粒の砂

「一粒の砂」の、たわごと。
無責任結構・ 中途半端・ちゃらんぽらん・ 出たとこ勝負、で参りましょう!

ケチ

2007年06月01日 05時59分15秒 | Weblog

写経を始めた友人の「筆と紙の用意」についての一文より

新しい筆を買いに行った。
本格的な毛筆を買いたいって気もしたが、ここは一歩控えて「筆ペン」にした。
素人はこれで始めるべきやろ。

近くのコンビニには気に入ったのがなかったので、ちょっと離れた大型スーパーまで行ったがそこにも適当なのがなかった。

結局、昨日の本屋の片隅の文具コーナーで「筆ペン 極細用」というのを1本買った。

ずいぶんガソリンと時間を使ってしまったけれど、弘法大師様だって筆を選ぶんだからこれくらいの努力を怠ってはいけない。

次は用紙だ。
妻が10年も前から書道塾に通っている。だから、家に半紙が在庫されているのは知っていた。

ところが、適当に引っ張り出そうとしたら待ったが掛かってしまった。

「おとうさんっ!何してんの。その上等の和紙は私の清書用やんか。1枚20円もすろのに~、もったいない」

「えーっ、20円ってお前、半紙は普通50銭か1円とちゃうんかいな」

「あほやな、今どきそんなもんがあるかいな。

こっちの練習用だったら5円やから使うてもええわ」

 私からの反論はなーんにもなし。

ハイっ、わっかりました~~。

でも、それでももったいない私は一計を案じた。

「そうや、去年張り替えた障子紙が残ってたはずや。
お習字の練習には障子紙が一番やって聞いことがある。
あれを切って使おう。

ケチとちゃう。自然にやさしいんや」

 障子紙を広げて、「さあ、どう取ったら一番歩留まりがええんやろ」。

こういう事を考えるのは嬉しくてちょっとハイになる。

どう転んでもたいした事じゃないのに、用意したカッターナイフさえ張り切ってるように見える。

結局今日は一字も書かなかった。・・・1月8日

 

そうであろう、始めの一歩を踏み出すのにしなければならないことが、山ほどある。

小生の場合には、
「途中止めは、仏に対して不敬に当たる」という観念に縛られており、
なかなか、始めの一歩が踏み出せないのである。

そろそろ、途中止めでも構わぬ、「始めれば」ともう一人の自分が囁きかけ始めた。