自 遊 想

ジャンルを特定しないで、その日その日に思ったことを徒然なるままに記しています。

大和の秋

2014年09月27日 | Weblog

 収穫の秋がすぐそこまで来ているような、そんな空気を感じます。
 大和の秋は富有柿の実りの秋です。柿日和という言葉があるぐらいです。柿の大木の鈴なりの富有柿は、それは見事なんです。美しいんです。賑やかなんです。そんな季節が間もなく到来します。
 富有柿の実が少なくなった頃、秋は深まります。

  ゆく秋の大和の国の薬師寺の
       塔の上なるひとひらの雲   佐々木信綱

 僕んちから少し歩けばこんな光景が見られます。大きな景色から、しだいに視野を絞っていき、最後は「ひとひらの雲」を大きな構図にきっちりと定着させている詩だと思います。

 いよいよ本格的な秋。そして初冬。僕の一番好きな初冬が毎年のことながらやってきます。