イギリスに端を発する活動でグリーンコンシューマー10原則というものがある。文字通りに「緑の消費者」とでも訳すのであろうか。地球環境に優しい買い物をしようではないかとアピールしている。次がその10原則。
1.必要なものを必要な量だけ買う。
2.使い捨て商品ではなく、長く使えるものを選ぶ。
3.包装はないものを最優先し、次に最小限のもの、容器は再使用できるものを選ぶ。
4.作るとき、使うとき、捨てるとき、資源とエネルギー消費の少ないものを選ぶ。
5.化学物質による環境汚染と健康への影響の少ないものを選ぶ。
6.自然と生物多様性を損なわないものを選ぶ。
7.近くで生産・製造されたものを選ぶ。
8.作る人に公正な分配が保証されるものを選ぶ。
9.リサイクルされたもの、リサイクルシステムのあるものを選ぶ。
10.環境問題に熱心に取り組み、環境情報を公開しているメーカーや店を選ぶ。
10は近頃、テレビのコマーシャルなどで企業や大型小売店が宣伝しているが、その数はまだ少ない。5や6や8に基づいて買い物をする情報・知識の普及度が低い。こういった問題点があるものの、多くの人が普段の買い物で10原則に配慮すれば、地球環境保全に貢献できる。
一つ例を挙げる。かつて安上がりの立食パーティに参加したとき、取り皿がアルミ製だった。アルミ製品は2や4に反する。ところが、別の立食パーティでの取り皿はジャガイモのデンプン製だった。これなら捨てても害にならない。なんなら食べることも出来る。
日本での最大の問題は7だと思う。地産地消。これが実行できていない。例えば奈良県はスイカや果実の名産地なんだが、地元のスーパーマーケットで奈良県産のスイカを入手できない。熊本産とか鳥取産とか遠方からのスイカを買わざるを得ない。何故だろう。奈良県産は大阪などで高く消費されるからではないか。地産地消を目ざすべきだ。
とにかく10原則を目安にして買い物をすれば、地球に優しい消費者になれる。
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