【周瑜 公瑾】は【孫策 伯符】の意志を受け継ぐのだった。

　幼い記憶。【公瑾】はいつも泣かされていた。いつも【伯符】に守ってもらっていた。「男だろっ！しっかりしろ」と言いながらも、お菓子をくれる優しい女の子。だから、今度こそ守ってあげる・・・。
　許昌学院の関東制圧。闘士狩り。【諸葛亮孔明】の策の真意。【夏侯惇元譲】の死。全てが【司馬懿仲達】の思惑通りに進むのか・・・。現在によみがえる戦乱の世。【劉備玄徳】のリーダーとして、闘士としての覚醒。【関羽雲長】は会わない・・・。その自覚を信じて・・・天命を越える。永き過去の鎖を断ち切る為に・・・違った形の未来がある。【玄徳】の望みは、天下はいらない、大好きな人たちが傷付かない。争いのない普通の生き方を・・・【孔明】もそれを目指す。しかし、その前に流れる血は避けられない・・・その覚悟があると【玄徳】。赤壁の戦いに吹き荒れた熱き風・・・【孔明】が吹かせるか・・・。【伯符】は生きていた・・・だが、心は闇に閉ざされていた。その【伯符】は【陸遜伯言】と【干吉】に託された。
　成都学園。【公瑾】の前に【関羽】が立ちはだかる。そして【伯符】が【曹操孟徳】に討たれた事を知る。【関羽】は許昌であった事を語り【公瑾】を諭す。そこには【伯符】の願いがある。【孫策】を好きなのだな・・・と【公瑾】に言う。【関羽】も素直に言う。『私は、玄徳が好きだ・・・』。共に生きる事。同じ時代に生まれて出逢えた事を喜びに思う・・・たとえ、それが遠い過去にさだめられた運命でだったとしても・・・。【公瑾】は気づく。【伯符】は勝っても、負けても、相手をうらまない・・・相手が強ければ燃えてしまう女の子だと・・・。【公瑾】のやるべき事は【伯符】の意志を継ぐ事なのだから・・・。しなければならない事を見つけた。闘士たちのそれぞれの想いをのせて・・・お互いの背中が語っていた。【公瑾】は【関羽】にお礼を言うのだった。南陽学院と成都学園の連合・・・【孔明】の瞳はどこまで先を見ているのだろうか・・・。