現代視覚文化研究会「げんしけん」

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アニキっていったい誰ですか? ヨーコは泣いていた・・・立ち直れないシモン。

2007年06月04日 09時57分14秒 | アニメ・映像全般
 これは運命と戦う男の物語。【カミナ】を失い、四天王【チミルフ】との激しい戦いの中で【シモン】は何を見たのか・・・。【ニア】は螺旋王に捨てられた姫。失態を重ね、背水の陣である【流麗のアディーネ】。そのイラつきは復帰間近の【ヴィラル】に向けられるのだった。
 【ニア】のマイペースぶりは「大グレン団」のみんなを良い意味で翻弄して行く。彼女に尋問などできるはずがない。悪いのは、どちらなのだろうか・・・人間・・・獣人・・・それとも、螺旋王。その螺旋王が憎いなら【ニア】も憎いのか・・・決して、そうではない。なぜ戦うのですか・・・それは【カミナ】がいたから・・・信じてくれたアニキがいたから・・・【ニア】は無邪気に笑う。「アニキっていったい誰ですか?」と言う。誰も【ニア】を憎んでいない・・・【カミナ】は憎しみでは戦っていなかった。【カミナ】はどんなに大変でもいつも笑っていた。
 2人の絆。【ヨーコ】は【カミナ】の事を聴きたい様子。【シモン】が話す【カミナ】との絆。かつて地上を目指した時に、地震で閉じ込められた時でも【カミナ】は前に進めと励ました。その時、死への恐怖心が自然と消えた・・・【カミナ】の笑顔で手の震えが止まった・・・アニキがいないと何もできない。だから、【シモン】は【カミナ】になるの?なんで、アニキの背中ばかりを追うの?信じられる自分になれって・・・なれる訳ないのに・・・【カミナ】へのこだわり。【ニア】の無邪気さが痛かった・・・いない人を知る事はできません・・・だから、いない人に頼る事もできないはずです・・・【シモン】の気持ち・・・【カミナ】を知らない【ニア】の言葉が【シモン】を苦しめた。【シモン】は一人でも大丈夫と言う。でも【カミナ】を忘れる事ができない。【カミナ】が死んだのは【ニア】のせいなの?それも違うよね。本当に悪いのは誰なの?何もしらないお姫様に【ヨーコ】が詰め寄る・・・【ヨーコ】は泣いていた。そんな簡単に忘れる事はできない・・・【カミナ】を愛した【ヨーコ】だから・・・。
 ダイグレンを襲う大波。その激流が全てをのみ込もうとしていた。そして、甲板に現れた【アディーネ】と「ガンメン・セイルーン」。【アディーネ】は【ニア】に呼びかけをし、話し合いを持ちかける。【シモン】は感じていた。そこに危険がある事を・・・。【ニア】は【アディーネ】のもとへ自ら行く。もしかしたら、この戦いを避ける事ができるかもしれない。緊迫感がある・・・【ニア】の背中は【ヨーコ】のライフルが狙う。【ニア】も分かっているのか、表情が真剣だった。【ニア】は【アディーネ】に問う。人間を殲滅する事・・・虫けら・・・その言葉に信じられない想いでいっぱいだった。螺旋王の考えている事・・・それが、全てなのだ。【アディーネ】は態度を急変し、悪態をし、罵倒した。【ニア】はそれでも一歩も引かない。螺旋王に話す事、会う事も許されない。それは、捨てられたから・・・殺す。【シモン】・・・今、動かないと・・・【シモン】だけでなく【ニア】も失ってしまう。殺せって言ったから殺すだけ・・・憎しみ?関係ない・・・命令されたから殺す・・・ただそれだけ。【チミルフ】を失い・・・【カミナ】を失い・・・そんなの理由にならないよ・・・殺し合いに・・・【ニア】と【アディーネ】の会話が「ダイグレン」の船内に響く。人が死ぬ事は深く・・・傷付き・・・悲しむ・・・お互いに傷付け合う事がおかしいと・・・その瞳は真っすぐと見つめていた。【シモン】は走る。動かぬ「ラガン」を蹴り上げて【ニア】の為に走る。まだ、間に合うよ・・・一人で前に走るんだよ!
 対峙。あなたは、そうです!ムカつきますっです!と【ニア】は言う。【ニア】の言葉は「大グレン団」のみんなの心の中に届いた。【キタン】たちがガンメンに乗り【アディーネ】に立ち向かう。だが【アディーネ】が操縦する「ガンメン・セイルーン」の性能は高い。その戦力差は歴然としていたが・・・そこに「ダイグレン」のビックフットが決まる。「セイルーン」は痛手を受けた・・・踏み潰す寸前で【ヴィラル】と「ガンメン・エンキドゥ」が助けに入る。【ヴィラル】はその中で「グレン」を見つけた・・・【ヴィラル】は知らない【カミナ】が死んだ事を・・・。撤退をする【アディーネ】と【ヴィラル】。その瞬間、大グレン団のみんなは【ニア】を仲間として認めた。
 【ニア】は【シモン】に食事を持って来る。【ニア】が部屋の前で呼びかける。【ニナ】がみんなに受け入れられた・・・そして【シモン】は孤立して行く。【ニア】だけが【シモン】を気遣っていた。【ニア】もみんなに認めて貰い嬉しいが・・・もっと嬉しい事がある。それは、【ニア】が危ない所で誰よりも真っ先に飛び出した【シモン】。その助けに来てくれた事が嬉しかった。素直にお礼を言う【ニア】・・・だが、その言葉はまだ【シモン】には届かない。

 『だめだよ・・・おれは「アニキ」にはなれない・・・』


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