現代視覚文化研究会「げんしけん」

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アンリエッタとウェールズの誓い。 束縛された姫君を皇太子は解き放つ為に、ある秘めた想いを伝える。

2007年07月19日 20時41分57秒 | アニメ・映像全般
 三年前。【アンリエッタ】と【ウェールズ】。水と風の誓いを交わす。美しい虹がかかりますように・・・。許されない恋の間にも、いつかきっと・・・。
 夜。【アンリエッタ】は自室にて「水のルビー」を見ながら泣いていた。想い人は【ウェールズ】。たとえ、現世にいない方だとしても忘れられない。ラグドリアン湖での誓約・・・迷信と言われても信じたい。【アンリエッタ】は水の精霊に誓う。【ウェールズ】を永遠に愛する事を・・・。それは、彼も同じだった。いつか2人で堂々と手を取り歩く事を夢見て・・・。【ウェールズ】がこの世にいない事が、どうしても信じられなかった。あなたがいない世界でどうして生きて行けましょう・・・と嘆いていた。
 今は、その虹はかからない。その時だった。「水のルビー」が輝きを増す。すると【アンリエッタ】の名を呼ぶ声がする。窓の外には【ウェールズ】が立っていた。そして「風のルビー」を輝かせて見せる。風吹く夜に、水の誓いを・・・。【アンリエッタ】は飛び出し、力いっぱいに抱きしめた。【ウェールズ】が迎えに来たのだ。アルビオンへ一緒に来て欲しい・・・ここにいて・・・この国で、私と一緒に・・・。【ウェールズ】は魔法の言葉を口にする・・・愛している。アンリエッタ・・・と言い、口づけをする。あらがう事ができないのだった・・・。
 トリステイン魔法学院。トリステイン銃士隊の隊長【アニエス】より聴いた【アンリエッタ】をさらった賊を追う【ルイズ】と【才人】。先行する【アニエス】たちに追いつく為に【ルイズ】と【才人】はゼロ戦でラグドリアン湖に向かう。その整備不良のゼロ戦でどこまで飛べるか・・・部品が余りすぎですよ。朝からの騒動に【キュルケ】と【タバサ】も出て来る。事件・・・盗まれたアンドバリの指輪・・・偽りの生命を死者に与えるマジックアイテム。死者を操る・・・一体、何の為に。【ルイズ】は【アンリエッタ】を心配していた。
 夢を見ていた。生まれたままの姿で、湖に入り・・・そこには天女がいた。【アンリエッタ】は水の精霊よりも美しい・・・湖面に映る彼女の姿は本当に美しい・・・。目覚めると【ウェールズ】の胸に抱かれながら馬に乗っていた。初めて出逢った2人の場所。ラグドリアン湖・・・【アンリエッタ】よ・・・本当にそれで良いか?レコン・キスタは【アンリエッタ】の心まで利用しようとしていた。そして、銃士隊との交戦が始まった・・・。【ウェールズ】は笑みを浮べた。【アンリエッタ】の銃士隊でも容赦なく風の魔法で攻撃をする。誰にも邪魔されたくない。今は【ウェールズ】を信じるしかなかった。それが、偽りだとしても・・・。
 墜落するゼロ戦。悲鳴をあげる【ルイズ】。煙をあげて落ちて行く・・・そこを救ったのが「シルフィード」に乗る【タバサ】と【キュルケ】だった。2人の助けを受けて、なんとかラグドリアン湖に到着する。【ルイズ】と【才人】が見た光景に映ったのは【アンリエッタ】と一緒にいる【ウェールズ】皇太子。そこには、レコン・キスタの影がちらついていた。【ウェールズ】を止めようと【ルイズ】たちが立ち向かう。自分の意思で・・・ありえない。【ウェールズ】への想いを利用しているのは明らか。【ウェールズ】の瞳が妖しく光り出す。亡霊・・・目を覚ませ【アンリエッタ】。こう着する・・・話しても無駄だと【タバサ】が呪文を詠唱し、氷の刃が【ウェールズ】を貫いた・・・。しかし【ウェールズ】の身体を傷つける事ができなかった。【ウェールズ】は、強力な風の魔法力で【タバサ】と【キュルケ】を退いた。信じたくない・・・認めたくない・・・誰かを本気で愛した事がある・・・全てを捨てて・・・ついて行きたい。それでも【ルイズ】は行かせない。それが、女王の命令であっても聴けない!それは、愛でもなんでもない・・・【才人】も【ルイズ】と同じ気持ちなのだ。【才人】は「デルフリンガー」を抜き【ウェールズ】と対峙する。【アンリエッタ】は水の魔法で【才人】を攻撃する。【アンリエッタ】の悲しき想い・・・それから、解放させたい。水のトライアングルと風のトライアングルの融合。王家の力のヘキサゴンマジックの完成・・・【才人】でもおさえ切れない・・・そのピンチの中で「デルフリンガー」が【ルイズ】に言う。祈祷書を使え・・・何も書かれていない。見えて来た文字・・・ディスペルマジック・・・解除。
 目の前に広がる脅威から主人を守るのが使い魔の役目なのだ。【ルイズ】は呪文を詠唱する・・・間に合ってくれ!「虚無」。呪文が完成し、ひとすじの光が天上まで届き、その雷鳴が【ウェールズ】を射抜いた。その湖に静寂が訪れた・・・。泣き崩れる【アンリエッタ】に【ウェールズ】が声をかける。頬に手を置き・・・泣かないで・・・操られていたとはいえ、僕がした事を許して欲しい・・・そして、誓ってくれ、アンリエッタ・・・僕を忘れると・・・僕を忘れて・・・他の男を愛すると誓ってくれ・・・その言葉が聴きたい・・・このラグドリアンの湖畔で・・水の精霊の前で・・・そんな事は誓えないわ・・・。これが【ウェールズ】からの最後のお願い・・・嘘では誓えない・・・もう時間がないのだから・・・。今の【ウェールズ】では【アンリエッタ】を永遠に愛する事はできない・・・死んだ者が永遠を誓えないのだから・・・三年前は口にできなかった想い・・・決して、結ばれる事ない運命だから・・・。【ウェールズ】は操られていたけど、心までは支配されていなかったと思う・・・もう、目を開ける事はないだろう。三年前に言いたかった、あの秘めた想いを伝える為に・・・【アンリエッタ】に逢いに来たのだろう。湖畔に響く【アンリエッタ】を悲しみ・・・ずっと【ウェールズ】の名を呼び続けて泣いていた。

 そう、2人の水と風の誓いは、永遠なのだから・・・。


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