FAIRY TAIL 第68話 「たった一人の為のギルド」

　【ジェラール】は沢山の人たちを傷つけた。それでも【ナツ】は「仲間」と言ってくれた。そんなの【エルザ】だってわかっていた、、、これが「運命」だと。もう二度と会えないと・・・。【ジェラール】を認めてくれた。それは彼もわかっていた。捕縛され連行されると・・・。そして【ジェラール】は振り返って言う。おまえの髪の色だ・・・。【エルザ】は一人なって泣いた。あの時を思い出して・・・。涙が流れていた。エルザ・スカーレット。ラストネームをつけてくれたのが【ジェラール】だった。【エルザ】の髪色が綺麗な緋色（スカーレット）だから・・・。朝焼けに染まる中で人知れずに泣いていた。
　ニルヴァーナ破壊後に「化猫の宿」が消滅する。それは【ローバウル】との別れを意味する。その見守って来た役目がやっと終わったのだ。「化猫の宿」は【ウェンディ】の為に作られたギルド。たった一人の為のギルド。別れはつらくて、泣いてしまう【ウェンディ】だが、、、もう偽りの仲間はいらない、、、本当の仲間がいる、、、未来が始まる。七年間、、、【ウェンディ】の為に作られていたギルド。泣き崩れる程に悲しい別れを経験する。その想いは【エルザ】も理解している。愛する者との別れのつらさは仲間が埋めてくれる！とその言葉の重みに心が熱くなる！

　エルザの髪の色は、あたたかく、情熱的に、美しく輝く緋色染まっている。その顔を上げれば、、、その美しい空がどこまでも広がっている。だから、顔を上げて欲しい・・・。