現代視覚文化研究会「げんしけん」

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地獄少女 二籠 『うたかた』

2006年10月16日 20時11分47秒 | アニメ・映像全般
 『地獄少女 二籠』第二話を観させて頂きました。【坂入 多恵】と家族の悲しみと怒り、憎しみ、その痛みは癒える事はない。妹【スミレ】の訴えるメッセージ。暗く、深く、冷たい水の底。決して浮ぶ事のない無念な想い。

 行方不明の妹を捜す為にチラシを配る家族たち。家族の悲痛な想いを察する事ができない都会の雑音。踏まれて行くチラシに残る足跡。その最悪の結末を探して・・・。聞える。姉【多恵】には聞える。気泡の音が、水の音が・・・。どこからだろうか?妹の部屋から聞える。呼んでいるのかもしれない。入ると部屋は月夜に照らされて、ぶきみなほどに静かだった。深夜零時を告げる時計。机の上にあるノートPCが起動する。
 あい。水面に落ちてしまったボールを取ろうと手を伸ばしていた。なかなか取る事ができずに落ちてしまう。【あい】のため息。濡れたスカートを絞る。そこへ【一目連】が「仕事」だと来る。【あい】は少し驚き『あっ・・・見てた・・何でもない』と人間らしさが垣間見える。
 妹の怨みがアクセスさせた。【多恵】の身体を借りたのかもしれない。本人には自覚がない恐怖感。【あい】は本人からの依頼ではないと帰ってしまう。【骨女】は残念そうに見えた。【一目連】が気になっていた。まるで自分に照らし合わせるかのように。
 今の【多恵】では「地獄通信」にアクセスはできない。レストランで注がれる水の音。妹の声。『姉さん・・・ここつめたいよ・・・くらいよ・・・』と聞えた。【多恵】は妹の想いに応えてあげられるだろうか・・・。雨が無情にも降り続く。両親に死んでいると教える事が正しい事なのだろうか?全ては妹が消えた場所にある。そこに「怨み」がある。その証言者は「一匹の犬」。【あい】ならば、あの日に帰れる。【あい】のスカートのすそをかんでいる犬。
 【多恵】は妹とちょっとした喧嘩をした雪の日。一台の車。鏡に映る男性の影。最後まで・・・その結末を見る。【多恵】は自責の念でいっぱいなのだ。だが、それではアクセスを許さない。その想いを見つめる【一目連】。そして、知る。妹は湖の底だと・・・。『つめたい・・・くらい・・・ここから出して・・・』【多恵】の脳裏には聞える水の音が・・・。無数に散らばるチラシ。母に言う。『あのね・・・スミレ、捜しても無駄かも・・・』分かっていた。みんな分かっている。言わなかった。それでも諦めない。諦めたくないのだ。果たして、怨みをはらす事と忘れる事のどちらが幸せなのだろうか。水の音は解放してくれたのか。
 公園の噴水。水面が語りかける。【多恵】に語りかける。妹が見た光景が【多恵】に流れ込む。暴行。赤い靴。全身にはしる痛み。トランク。深き深き冷たい水の底へ。やっとアクセスをする事ができた。【多恵】の前に【あい】と【一目連】が現れる。【一目連】が「黒藁人形」になる。【多恵】は呟く。『だから、私なのね。スミレ・・・』と赤い糸を引く。
 罪人。車で獲物を捜しているのか・・・。目の前には「赤い靴」を片方しか履いていない女の子。犯した罪。その女の子の格好さえも分からない罪人。その女の子は【あい】。無視をされたと思い、車で轢こうとする短絡さ。裁かれるしかない。車は水の奥深くへ。【骨女】が『後ろの正面だあれ、お姉さんじゃ、いや?』。【輪入道】が罪人をまきこむ水車。能の舞台が用意される。演者が舞台を歩く。決して認めない罪人。着ていた衣服さえも忘れてしまう位に・・・。
 地獄流し。罪人の身体中からたくさんの水が噴出している。まだまだ膨らむようだ。その罪はそれだけ深い。
 罪人は流された。だが、何も変わる事のない日常。チラシを配る両親と【多恵】。変わったとすれば、胸元の「刻印」だけだろうか・・・。


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3 コメント

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Unknown (まほろば)
2006-10-16 22:43:44
冥土喫茶も逝きたい所ですね。
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コメント、ありがとうございます! (斑目 晴信)
2006-10-17 12:28:01
 まほらぼさん、いつもありがとうございます!

冥土喫茶。私も行きたいですね。初日に行こうかと

思っておりました。なかなか日程が合わないです。

初日は「能登さん」も来られたそうですね。

うーん、期間も延長され『地獄少女』も人気ありますね。
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Unknown (Unknown)
2008-06-21 22:13:55
動画みせろーーーーーーーーーーー
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