遠い隣室。【志津子】の名を呼ぶ男性の声。夕方。あれ？誰が被害者で、誰が加害者なの？隣人トラブル。無言電話。身におぼえのない出前の数々。お互いのボタンのかけ違えなのに、話し合いなんて考えない。考えもしなかった。ただ、ノラ猫を拾って飼っただけなのに、何で恨みをかうの・・・。人の気持ちなど分からない。自分さえ良ければ良いのさ。いつ、行ってもいない隣人。徐々に、精神的に追い詰められる日々。これからが本番なのだ。【立花】さんが【志津子】さんの気持ちが分かるまでさ・・・。「ネコ ステロ」。猫が嫌い？むしろ大好き。隣人に向けた手紙・・・壁を大きく叩く。それは恐怖心。【志津子】は「地獄通信」へアクセスをする。帰って来ると部屋の扉が開いていた。猫がいない。必死に捜し回る。公園での遊ぶ【きくり】に聞くと部屋の前に何かがある・・・スーパーの袋・・・何には・・・肉片・・・。奪われた気持ちが分かるかい？地獄に送られて当然。何を言っているの？それは、あなただよ・・・【立花】さん。唯一の友達だった・・・猫を取られたと思った。ただの思い違いだよ。【立花】さんだって猫好きだよ。部屋中に猫の写真がたくさんあったんだ・・・。