Baradomo日誌

ジェンベの話、コラの話、サッカーの話やらよしなしごとを。

New Djembeの心地いい音

2007-09-10 | ダトトパ教本(ネット版)
昨日入手したギニアジェンベ。
楽~にトンが出せて気持ちいい!
カンカンに張った状態ではないけれど、しっかりスラップも出せるし。
(上記写真は販売元HPより無断拝借しちゃいました。すいません。)

喜び勇んで、午後開催された岩原ワークに持ち込んだところ、講師岩原氏も「いいですね~」。レッスン中、私がドゥンを叩いている時に、岩原氏がこいつでソロを叩いたら本気で気持ちいい音が出てきた!あ~、こういう音を出したい!!
楽器に対して自分の掌をチューニングしてしまうというか、スウィートスポットを見つけることに長けているというか。当たり前のことなんだけど、そこがプロとアマの差。
己が技量不足が情けないけど、このジェンベはもう俺のだもんね~!俺なりにじっくりポイントを探っていくのさ・・・。

とかなんとか、1時間半くらいのワークだったが、最後の方ではそれなりの音になってきたかな。
岩原氏の音にははるかに及ばないけれど。

ドラムセットを叩く場合もそうなんだけれど、いい音を出す=いかに脱力するか?だし、いいグルーヴを出す=いかに脱力するか?なんだ。俺の場合は。
とはいえ、あまりに脱力してしまうと指が丸まってしまうから、指は指先が引っ張られているような感じで伸ばし、肩甲骨~肩~肘~手首~掌~指の付け根まではぶらぶら~な状態に出来ればベスト。なんか、古武術なんかの考え方にも近いのかもしれないな、これは。
極力普段から心がけてないと、いざ叩く時だけ繕っても無理な話。
ストレッチストレッチ・・・指も手首も柔らかく・・・。

さて。
昨日のお題は「バラクランジャン」。
シンプルな曲だけど、やはりこういうキメがあったんですねぇ~!と、目からうろこがぼろぼろと。

以下覚書+α。

基本パターンは、
①ドンタカッッタンッッタカッッタンの繰り返し
②カ~ンカカットトの繰り返し
だから、オーソドックス。ドゥンのパターンが違えばモリバヤッサみたいだし、また、②のパターンはほんっとによく使われている。

そして、問題のキメのフレーズだが、教わったのは2パターン。
いずれもソロの最後に合図となるフレーズが来て、全員で決まったフレーズをユニゾンしてブレーク、そしてリズムに戻る。
1つめは、ソリストが「トトカトトカトトカッ」とやったら、全員で「タンタンタタッタ・・・・トントン・・・・」でパターンに戻る。
シンプルだから、かえって忘れそう。
ついでに、ソリストがトトカトトカトトカをしっかり叩き分けられないと、なんだかわからない。フレーズ的にも短いし。

次のキメ。
ソリストがショフマンに入って(以下「/」は便宜上入れた区切り)、
トトトカ/カカカカ/カカカカ/カカカカ/トトトカ/カカカカ/カカカカ/カカカカ
トトトカ/カカカカ/カカカカ/カカカカ/トトトカ/カカカカ/カカカカ/カンッッ
ときたら、全員で、
カラカカカ/ットロトト/トットカ/トトカッ/パンッッ/カカカカカカ
最後のカカカカカカってのは普通に6連符。2拍3連×2だな。
頭のカラカカカのカラカってのは、16分とも3連符とも言いがたいが、とにかく音が詰まった感じ。ファムドゥ・コナテの音源でもそっくりそのまんま出てくるフレーズ。あぁ、こうやってんのね!っていう感動を覚えた。

ところで。
2つめのキメに出てきたカラカカカってやつ。
この手の尺が詰まったようなフレーズは、ジェンベのソロではよく出てくる。
しかも、全ての音符が均等な長さ(あるいは西洋音楽的な分数拍)でジャストに叩かれているわけではないため、独特のかっこよさがある。
Soliではカラカカだったけれど、どちらも、もとの尺から考えると1音多いのだ。
いくつかの教則本を見た限りでは、本来の考え方としては、ジャストに4つなり3つなり打っていたものが前のほうに詰まって、後ろに一音足した感じ、らしい。
って言われると、カラカラッカッッとなったり、頭のカラが妙に強いカラカッカッカッとなったりで、このはねてるんだかはねてないんだか、ジャストじゃないんだけど妙にべたっとした、カラカカカ(と、俺には聞こえる)のニュアンスが出ない。
そこで、右利きの手順でこのフレーズを解体するとこんな風にも解釈できる。

手順 a右左右左  ⇒ b右右左右  ⇒ c右右左右  
音   aカカカカ  ⇒  bカカカカ   ⇒ cカカカカ  

aでは単純に4つ打ち。同じテンポで手順を変えたのがb。パラディドルみたいなもんだ。
そして、頭の右手二連発の間に左手を一発入れるとcとなる。
Soliのような3拍子系だとこうなる。

右左右 ⇒ 右右左 ⇒ 右右左
カカカ  ⇒  カカカ  ⇒ カカカ

いずれの場合も「右右左」と正確に叩けるに越したことはないが、単に均等割された音符が並んでいる(つまりジャスト)では味がない。
実は上記の「ラ」(左手)は均等に打っているはずの右二連打の間に無理やり割り込む感じなので、二発目の右(カラカの後の方のカ)が後ろに押されて若干もたつく。つまりこれが一種の「なまり」になってるんじゃないかと思うわけだ。

まぁ、こういう分析をしても、ノリそのものは伝えきれるもんではないのだろうけれどね。
個人練習の目安にはなるだろうか。
このニュアンスを叩けたらかっこいいよなぁ~。


ま、先日葛飾でやったあのユニットが動き出したら、こういうフレーズをうまく入れてメリハリつけて演奏したいね。