先日の音フールでやってたパターンが結構面白かったので、そこからどう広げられるか、ちょっと考えてみた。
ジェンベの音を、高音 Slap = S、中音 Ton = T、低音 Bass = B と表記すると、その時のパターンは下記のような按配になる(・=休符)。
(1) BTTBTTBTTBTTBTT・
(2) S・TS・TS・TS・TS・T・
(3) S・・SS・TTS・・SS・TT
手順は「右左右左右左右左右左右左右左右左」。
遅れて参加したら叩いていたパターンなので、その意図については全く聞かなかったけれど、多分、打面上における掌の平行移動の感覚を憶えるためのパターン(1)、スラップと中音の叩き分け(2)、そして恐らくマリンケ族に非常にオーソドックスなパターン(3)。
ウォーミングアップ用として、いい教材だ。
さて。
上記(1)を、例えば子どもに教える場合、どう説明するのがわかりやすいのだろう?
このパターンはベース音がアクセントになっているため、「ダトトダトトダトトダトトダトトン」と聴こえる。
最初のBTTは「右左右」、次は「左右左」と交互に繰り返し、BTTを5回やったら一つ抜く。
手順的にはこれがわかりやすい説明だろうと思う。
機械的に「右⇒左⇒右⇒」と腕を伸ばせばよいのだから。
しかし。
「いきなりこんなアヤトリみたいな動きはできません!」と言って引いてしまう場合もあるだろう。難しいと思うことで、その先の楽しい空間を垣間見ることが出来ないのは淋しい。
あるいは、ただ機械的に動くことに終始し、特に音楽的な感動を覚えないかも。
ならば。
せっかくだからグルーヴの面白さをほんのちょっとでも感じることができれば、どんな子でもすぐ「リズムの虜」になるだろう、なんて勝手なことを思ったりもする。
そこで。
頭のBだけにして叩いてみると、下記のようになる。
アタマのB: B・・B・・B・・B・・B・・・
これだと、「右~左~右~左~右~~」となって、リズムだけはわかりやすい。
あとはこの「~」をなんとなく惰性でもイイからTで埋めれば、出来上がりだ。
そしてグルーヴ。
基本はリズムキープ。
そこで、カウベル等で「1,2,3,4、」と頭打ちのリズムを刻んであわせてみる。要するにカウント。
1・・・2・・・ 3・・・ 4・・・
B・・B・・B・・B・・B・・・
すると、このBの音は、カウントより少しずつ前にずれていき、カウント4までの間に5回出てくる。シンクロするポイントはカウント1及び4。
アクセントが前のめりになって、ジャストに戻る、あるいは弛緩と緊張の繰り返し。
あるいは、④から①にかけての時間は安息のひと時、次の安息の時間までは不安な時間と受け取ってもいい。
①・・・2・・・3・・・④・・・①・・・2・・・3・・・④
B・・b・・b・・ b・・B・・・ B・・b・・b・・ b・・B
つまり、これがこのパターンの肝。不安なベース音は「b」にしてみた。
これを感じながら、少なくとも「ドン2~3~ドンドン2~3~」というふうに、①と④を叩くことができれば「あ・・・気持ちいい」となるのではないか?
この「ドンドン」だけやる子と、カウントを取る子と、「ダトトダトト・・・」とやる子の3つに分けるといいんだろうな。
んじゃ、次は、みんなが「ダトトダトト・・・」とやっているところで「1~2~3~ドン1~2~3~ドン1~2~」というふうに④だけ入れてみるってのはどうだろう?
って、多分、ここまでは比較的わかりやすいだろうな、子どもにも。
問題は次。
2と3だけ入れるのはどうだろう?
これをパターン化するとこうなる。
1・・・ ②・・・③・・・ 4・・・ 1・・・②・・・③・・・ 4・・・
B・・B・・ B・・B・・ B・・・ B・・B・・B・・ B・・ B・・・
BTTBTTBTTBTTBTT・ BTTBTTBTTBTTBTT・
カウントは②と③だけカウベルで入れる。
こうなると、カウントではなく、立派なフレーズだ。むしろ、2段目のアタマのBだけ叩いてるのがダサダサになるから、何か変えたくなる。
似たようなパターンでは下記。
1・・・2・・・ 3・・・4・・・
B・・B・・B・・・B・B・・・
言わずと知れたIKO-IKOのリズム。Bo-beatだ。
これがもっとセカンドライン臭くなると、
1・・・2・・・ 3・・・4・・・
B・・B・・B・ B・・B・・B・
となる。これを上記にはめると、立派に行進できそう。
んじゃ、次はカウベルにシンコペ入れようか?・・・な~んて、まだまだ広げられそうだな。
ここから先は、面白すぎるから週末にでも子どもたちに考えさせようっと。
次回「パターン(2)S・TS・TS・TS・TS・T・」に続く予定。
ジェンベの音を、高音 Slap = S、中音 Ton = T、低音 Bass = B と表記すると、その時のパターンは下記のような按配になる(・=休符)。
(1) BTTBTTBTTBTTBTT・
(2) S・TS・TS・TS・TS・T・
(3) S・・SS・TTS・・SS・TT
手順は「右左右左右左右左右左右左右左右左」。
遅れて参加したら叩いていたパターンなので、その意図については全く聞かなかったけれど、多分、打面上における掌の平行移動の感覚を憶えるためのパターン(1)、スラップと中音の叩き分け(2)、そして恐らくマリンケ族に非常にオーソドックスなパターン(3)。
ウォーミングアップ用として、いい教材だ。
さて。
上記(1)を、例えば子どもに教える場合、どう説明するのがわかりやすいのだろう?
このパターンはベース音がアクセントになっているため、「ダトトダトトダトトダトトダトトン」と聴こえる。
最初のBTTは「右左右」、次は「左右左」と交互に繰り返し、BTTを5回やったら一つ抜く。
手順的にはこれがわかりやすい説明だろうと思う。
機械的に「右⇒左⇒右⇒」と腕を伸ばせばよいのだから。
しかし。
「いきなりこんなアヤトリみたいな動きはできません!」と言って引いてしまう場合もあるだろう。難しいと思うことで、その先の楽しい空間を垣間見ることが出来ないのは淋しい。
あるいは、ただ機械的に動くことに終始し、特に音楽的な感動を覚えないかも。
ならば。
せっかくだからグルーヴの面白さをほんのちょっとでも感じることができれば、どんな子でもすぐ「リズムの虜」になるだろう、なんて勝手なことを思ったりもする。
そこで。
頭のBだけにして叩いてみると、下記のようになる。
アタマのB: B・・B・・B・・B・・B・・・
これだと、「右~左~右~左~右~~」となって、リズムだけはわかりやすい。
あとはこの「~」をなんとなく惰性でもイイからTで埋めれば、出来上がりだ。
そしてグルーヴ。
基本はリズムキープ。
そこで、カウベル等で「1,2,3,4、」と頭打ちのリズムを刻んであわせてみる。要するにカウント。
1・・・2・・・ 3・・・ 4・・・
B・・B・・B・・B・・B・・・
すると、このBの音は、カウントより少しずつ前にずれていき、カウント4までの間に5回出てくる。シンクロするポイントはカウント1及び4。
アクセントが前のめりになって、ジャストに戻る、あるいは弛緩と緊張の繰り返し。
あるいは、④から①にかけての時間は安息のひと時、次の安息の時間までは不安な時間と受け取ってもいい。
①・・・2・・・3・・・④・・・①・・・2・・・3・・・④
B・・b・・b・・ b・・B・・・ B・・b・・b・・ b・・B
つまり、これがこのパターンの肝。不安なベース音は「b」にしてみた。
これを感じながら、少なくとも「ドン2~3~ドンドン2~3~」というふうに、①と④を叩くことができれば「あ・・・気持ちいい」となるのではないか?
この「ドンドン」だけやる子と、カウントを取る子と、「ダトトダトト・・・」とやる子の3つに分けるといいんだろうな。
んじゃ、次は、みんなが「ダトトダトト・・・」とやっているところで「1~2~3~ドン1~2~3~ドン1~2~」というふうに④だけ入れてみるってのはどうだろう?
って、多分、ここまでは比較的わかりやすいだろうな、子どもにも。
問題は次。
2と3だけ入れるのはどうだろう?
これをパターン化するとこうなる。
1・・・ ②・・・③・・・ 4・・・ 1・・・②・・・③・・・ 4・・・
B・・B・・ B・・B・・ B・・・ B・・B・・B・・ B・・ B・・・
BTTBTTBTTBTTBTT・ BTTBTTBTTBTTBTT・
カウントは②と③だけカウベルで入れる。
こうなると、カウントではなく、立派なフレーズだ。むしろ、2段目のアタマのBだけ叩いてるのがダサダサになるから、何か変えたくなる。
似たようなパターンでは下記。
1・・・2・・・ 3・・・4・・・
B・・B・・B・・・B・B・・・
言わずと知れたIKO-IKOのリズム。Bo-beatだ。
これがもっとセカンドライン臭くなると、
1・・・2・・・ 3・・・4・・・
B・・B・・B・ B・・B・・B・
となる。これを上記にはめると、立派に行進できそう。
んじゃ、次はカウベルにシンコペ入れようか?・・・な~んて、まだまだ広げられそうだな。
ここから先は、面白すぎるから週末にでも子どもたちに考えさせようっと。
次回「パターン(2)S・TS・TS・TS・TS・T・」に続く予定。