Baradomo日誌

ジェンベの話、コラの話、サッカーの話やらよしなしごとを。

あるふれ~ど~!

2006-11-25 | よしなしごと
読売新聞から引用

フィリップ・ノワレ氏(仏俳優)23日、パリで死去。76歳。
 1930年、仏北部リール生まれ。劇場俳優から56年、映画界に転じ、60年の「地下鉄のザジ」で一躍有名に。50年間で100本以上の作品に出演、仏映画界最高のセザール賞の主演男優賞を2回受賞するなど仏映画界の顔の一人として活躍した。老齢の映写技師を演じた88年の「ニュー・シネマ・パラダイス」は日本をはじめ世界各国で大ヒットした。

ニュー・シネマ・パラダイスの映写技師役しか知らないなぁ~と思っていたら、「地下鉄のザジ」の俳優さんだったんですね。
とにかく合掌。

ところで、先日ニュー・シネマ・パラダイスの完全版ってのがケーブルテレビで放映されていた。
カミサンが「一番好きな映画なんだから、絶対見る!」ってことで、早々に子ども達を布団に追い込み、久々に2人で映画鑑賞。
・・・ところが。

昔見た記憶では、な~んかほんわかした印象というか、主役のトトがとにかくかわいくてかわいくて、お母さんは気丈に働く人で、映画館が焼けちゃって大騒ぎで、失明したアルフレードの代わりにトトが映写技師になって、美しい娘と恋に落ちて、別れもあって、トトは村を出て行って・・・最後はトトが大人になっていて、アルフレードの葬式に参列し、彼が残したフィルムを見たらあのシーンのオンパレードで泣き笑い、っていう映画、だった。

それがなによ、娯楽の少ない村の人々にとって、映画が最高の贈り物だった、ってことには変らないんだけれど、映画見ながら立ったままナニしてるやつはいるし、トトと親友の何某は同じお姉さんに筆おろししてもらっちゃうし、挙句、トトは何某を出し抜いて口説き落とした彼女とラブラブになるんだけれど、彼女の引越しやら進学やらで離れ離れになってしまい、でも彼女のことが忘れられなくて、いろんな女を渡り歩いて、それをお母さんは心配していて、アルフレードの葬式に出るために何十年ぶりで帰郷したトトはその彼女にそっくりな女の子を見つけて追跡し、待ち伏せし、電話番号まで調べ上げて実はその母親であった忘れじの彼女とついに再会、ところが旦那はその親友だった何某で・・・って、お前はストーカーか?不倫か?っていう展開。
しかも、その彼女と音信不通になった原因はアルフレードの策略で、で、で、で、最後はあのシーン。

最初からこんな話だったっけ?
騙されていたんだろうか?
実は子供時代のトトの話(日本での劇場公開版)を見たときの記憶は、もとの映画の半分にも満たない内容だったわけだ。
さすがイッタ~リァ。
青い性は永遠です。

もし、大人時代のトト役の俳優がロバート・レッドフォードだったら、こうはならなかったんだろうな。