Hirakata turezure 四季のなにわ

あるとき、ときどき、いろんな思いをふっと向ける事柄があります。

岸和田だんじりまつり

2012年09月15日 | 日記
岸和田だんじりまつり


自動車が右折する時、前輪の左右のタイヤは、ハンドル⇒ギヤボックス⇒リレーロッド⇒タイロットエンド⇒ナックルアームと連動し、前輪タイヤが右旋回し始める。後輪タイヤはデフレンシャル(差動器)で内側の右タイヤの回転速度を抑え、逆に左タイヤの回転数を高めることによってスムーズに自動車は右旋回することとなる。
さて、日本の祭りにおいてよく使われるだんじり、山車、山鉾等はコーナーいわゆる辻を回る時にはこの自動車のようなややこしい機構はもってなくそれぞれの方法、個性的な旋回方法を取っている。
 日本三大祭の一つ、7月に行われる京都の祇園まつりにおける山鉾は竹の円滑な表面の上を車輪をすべらせて旋回するそうだ。極めて、極めてゆっくりと旋回している。

岸和田のだんじりの見せ場はだんじりの屋根の上で先導、誘導する大工方(だいくかた)が花形ではあるが、辻での回転を担うのは前梃子(まえてこ)役二人と後梃子(うしろてこ)役数十人である。

前車輪の回転をこのてこを用いて制御し、同時に後梃子のグループが回転させやすいように外側に綱(どんす)をひっぱることによって、高速、かつ、急スピンを一気にやってしまう、まさに迫力満点の超見せ場となる。
テレビ放映される画像は、ほとんどがこの「やりまわし」といわれる辻の旋回場所のアングルがほとんどであり、かつ、大工方のみのパーホーマンスが放映されることになる。前てこや後ろてこ衆 の作業の状況はほとんど写らない。(私が取った動画もであるが)
もし明日、だんじりを見学に行かれる方は、安全なつじ付近で、どのような人がどんなことをして4トンあまりあるだんじりを進入速度のままで、コーナを回しているか、じっくりと足元をみて頂きたいと思う。

ところで最近の自動車には、横滑り防止装置なるものが義務つけられ、旋回時のスピン防止が義務付けられて道路運送車両の保安基準も改正されたやに伺っている。

かってだんじりはカーブ時の横滑りが頻繁にあり、辻付近の家屋の屋根や電柱がひんぱんに損傷していたし怪我人も多く出た。しかし、今は自動車に負けないようなやり回しがどの町内のだんじりも出来ている。


『四辻をまわる囃子とだんじりに 夏の日差しが まだそそぎおり』(柳子)

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1 コメント

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Unknown (watari)
2012-09-18 12:50:39
私もはじめて岸和田だんじり祭り見に行ってました!
同じ日だったんですね~

すごい人でしたが、迫力もすごかったです
やっぱり『大工方』はカッコよく見えました

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