Hirakata turezure 四季のなにわ

あるとき、ときどき、いろんな思いをふっと向ける事柄があります。

天神祭

2015年07月19日 | 日記
天神祭


 長時間、大雨の中に関西地方を閉じ込めた台風11号が日本海に出て熱低になり梅雨前線も吹き飛ばし、あっという間に各地に梅雨明け宣言をもたらした。台風11号の所業をかけばこのとおりとなる。甚大な被害をもたらしたが、ともかく暑さはこれから本番となるのである。

 三大祭の二つが関西ではこの時期二つ続き、これが来ないと夏本番とならないのが関西の慣わしでもある。一つは京都「祇園まつり」。7月24日に後祭となりフィナーレになる。

 もう一つ、これを引き継ぐのが7月24日、25日の大阪の「天神まつり」である。

 ご存じ京都祇園ばやしは「コンコンチキチン・コンチキチン」であり、天神祭りは「チキジン・チキジン・ちきじんじん」である。お囃子のリズムを書いただけでもまるで違う。が、どちらも歴史、伝統を守り続け、夏の風物詩ともなっている祭なのである。

 京都石清水八幡宮で7才で元服、源氏の棟梁と言われた八幡太郎義家の人形が今年の船渡御のお迎え人形となっていると人形の前の添え書きにあった。動画のこの人形、大川沿いにあるホテルのロビーに展示されていたものを撮影させて頂いた。


 源頼朝はこの八幡太郎義家の孫のまたその孫に当たるとネットにあった。苦労人であったようであるが武士を形成した人ともある。文楽人形に似たこの義家像、どこか凛々しく、派手ないでたちである。いかにも関西風であり天神祭りにふさわしいのかも知れない。

「飾り武士 波かき分ける 祭かな」(柳子)

「雑踏も、囃子も消えし 君の手や」(柳子)