Hirakata turezure 四季のなにわ

あるとき、ときどき、いろんな思いをふっと向ける事柄があります。

通天閣とアベノハルカス and 真田幸村

2014年12月17日 | 日記
通天閣とアベノハルカス


前号で12月22日の冬至について触れさせて頂いた。今回はもう一つの12月22日の話題に触れる。
1614年の12月22日は大阪冬の陣の講和の日である。
今年でちょうど400年前の話となる。
今、大阪市内の至るところに「大阪の陣400年天下一祭」のイベントが開催されており、旗指物(はたさしもの)がそこらじゅうで強風にはためいている。

 さて、天王寺七坂といわれる坂が谷町台地の西側にある。その最南端にある坂が逢坂(おうさか、国道25号線)であり谷町筋の四天王寺前に接続している。
谷町筋側から西側に緩やかな坂を通天閣に向かって下っていくと「一心寺」、そして料亭「天王殿」に差しかかり、やがて松屋町筋との交差点、人形浄瑠璃で有名な「合邦(が)辻」に至る。
その料亭、天王殿の向いに「安居神社」の側門があり道路に面して由緒書きが立っている。

この神社、「真田幸村」の夏の陣での終焉の地とされており、境内にはその石碑と像が立っている。
機会がありその側門から境内に入り参拝させて頂いた。
市街地から奥まったところにあることからどこかの時空にタイムスリップしたような静かさである。
菅原道真が筑紫に左遷のおりに風待ちで休息し(⇒やすい)、道明寺の叔母を訪ねたところとされており歴史を更にさかのぼる由緒のある神社でもある。開運、商売繁盛、仕事等いろんな方面でごりやくがあるとされている。(大丸創始者もこの神社と由縁があるがその件、次の機会に触れたい。)

参拝の帰りはすっかり夕暮れとなっていた。暮れなずむ街にライトアップされた通天閣がそびえる。そしてアベノミクスがサイドバックスを務めている。