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後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「民間船の航海士、機関士、船長は帆船日本丸と海王丸で航海訓練をする」

2015年08月20日 | 写真
日本国有の帆船日本丸、海王丸、その他の帆船は航海士、機関士、船長などの養成課程で航海訓練に用いられています。帆船の方が風の力や波の強暴さが実感的に理解出来るからです。
その帆船は独立行政法人 航海訓練所で国費を用いて管理、運航されています。
初代の日本丸は鹿児島商船水産学校の練習船「霧島丸」の遭難を契機として、1930年にイギリスから購入され神戸造船所で建造されました。
この初代日本丸は1984年の 引退までの54年余りにわたって、実習訓練を行って来ました。大戦中は帆げたをはずし海軍の支援艦や終戦時の引揚船として働きました。
そして帆船として復元された昭和27年(1952年)4月1日以降からは162次の航海を行い、6,509名の実習生を育て、約127万kmの航海を完遂しました。
役目を終えた初代日本丸は現在、横浜に昔のままの装備と姿で係留され一般公開されています。
そして二代目の日本丸は1984年に建造されました。同時に同じ姉妹船の海王丸も進水します。二代目の日本丸の帆走性能は初代日本丸をはるかにしのぎ、世界でも有数の高速帆船として海外の帆船の仲間入りをしました。
1984年の最も帆走速力の出した帆船に贈られるボストン・ティーポットを受賞しました。
現在この2隻の帆走練習船は外洋訓練航海の他に日本周航の訓練も行い各地の港に美しい姿を現しています。そして時々一般人へ船内を公開しています。


一番目の写真は2009年に神戸港で撮った二代目の日本丸と海王丸です。
二番目と三番目の写真はこの夏に七尾湾に姿を現した二代目の日本丸です。
四番目と五番目の写真は2008年4月に私自身撮った写真ですが初代日本丸です。横浜に係留されている船に乗船し元船長の大西さんから詳細な説明を聞きました。