毎年、4月になると伊東市にある文学会の同人誌、「岩漿」が送られてきます。今年は遅れて5月になってから、「岩漿」23号受け取りました。この文学会の主催者の木内光夫さんからの丁寧な手紙が添えてあり、遅れた理由が書いてあります。
カトリック教徒の私には失礼になるような人間の「危険」な部分を取りあつかった小説が掲載してあるのでお送りしようか、止めようかと悩みました。しかし宗教と文学を混同する筈はないと思いなおし、お送りすることにしましたという意味の手紙です。その小説は本人の書いた「傾いた鼎・完全版」馬場駿、です。馬場駿とは木内光夫さんのことです。
なるほど「傾いた鼎・完全版」は人間の性欲を見つめた力作で、部分的には赤裸々な描写があります。しかし長年の深い思索にもとずいた作品なので優れた文学になっていると感じました。人々が避けがちなテーマを真面目に取り上げ一個の作品にしています。考えさせる小説です。
この「岩漿」23号の内容は末尾につけた馬場駿、本名、木内光夫のホームページにあります。この同人誌を手にして私は趣味とは何か考え出しました。
木内光夫さんにとって小説を書くのは趣味なのでしょうか?文学会を作りその同人を集め、同人誌の「岩漿」を毎年一巻づつ発行することは趣味なのでしょうか?
文学活動で生計を立てているのなら、それを職業と言うのが普通です。そうでない場合は趣味と言えるかも知れません。
しかし私は木内光夫さんにとって小説を書くことは趣味ではないと昔から考えています。小説を書く、同人会を作る、会誌の「岩漿」を20年以上発行する。これは木内光夫さんの人生そのものです。生計を立てるためにある資格を取りあるホテルで何十年も働きました。それも間違いなく木内さんの人生の一部です。しかしもっと重要な人生は小説を書くことです。それを後世に残すためにも美しく装丁された「岩漿」を毎年発行しています。そして小説の単行本の「夢の海」、「孤往記」、「小説太田道灌」を発売しているのです。
ですから私は小説を書くことは趣味ではなく人生そのものだと信じています。
木内光夫さんとはそんなひたむきな男なのです。彼と会ってお酒を一緒に飲んだ30年以上前のことを忘れません。真面目でひたむきに人生に挑んでいたその純な姿を忘れません。
会った場所は甲斐駒岳の麓の山林の中にある彼の兄の山荘でした。そこには現在、実兄の木内正夫さんが住んでいます。私は毎月のようにこの山林を訪れます。そして木内正夫さんの家にもちょっとだけ寄ります。
小説を書く、同人誌「岩漿」を発行する。これは趣味ではありません。木内光夫の人生そのものなのです。そんなことを想いながら今日の挿絵写真として先月に訪れた木内正夫さんの山荘の近辺の風景写真を示します。光夫さんが懐かしく思ってくれれば嬉しいです。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)
===作家、馬場駿、本名、木内光夫のホームページ===
http://aseigansho.web.fc2.com/
木内光夫のホームページ:「馬場駿と岩漿文学会」
馬場駿/木内光夫の創作
高島京の喫茶店
小説「夢の海」
小説「孤往記」
「小説太田道灌」
「馬場駿」は、当ホームページの主宰者で、「岩漿」の編集をしています。
このホ「ームページでは、馬場駿の著作3冊もご紹介しています。興味がおありの方は上掲の
「太田道灌」、「夢の海」、「孤往記」をそれぞれクリックしてご入場ください。
馬場駿または会員の出版物を入手なさりたい方は、下記の岩漿文学会編集部のメールアドレス
でお便りください。売り切れ、絶版がありましたらご容赦願います。
中には「寄贈」させていただくことも可能という本もございます。
当会に入会をご希望の方は、上記編集部のメールアドレスでご連絡ください。
入会後は他の会員が掌る当会の事務局が「連絡機関」となります。
また当会にご質問などがありましたら、同様の連絡方法でお願いします。
岩漿23号
岩漿23号発行 2015年4月5日 180頁A5判 会員配布4月10日着 合評会・総会予定5月23日土曜 伊東市内で予定、伊東市 サガミヤ書店 でも販売中!
送付先図書館 静岡県立図書館 熱海市立図書館 伊東市立伊東図書館 伊東市立八幡野コミセン 東伊豆町立図書館 下田図書館 伊豆の国市立図書館 国立国会図書館
ご希望の方は ここをクリックしてどうぞ
◆小説 ◆詩
「災難だって?」 椎葉乙虫 「たしかなものを」 えびね蘭坊
「傾いた鼎・完全版」 馬場駿 「うしろめたい気持ちは持たないで」小山修一
「山鳩」 桂川ほたる 「還暦」 小山修一
「いさり」 佐木次郎 「蛇」 小山修一
◆論文 ◆短歌
「穂積忠と労作教育」 桜井祥行 「母…五人の子どもの。」 Chaco
「折口信夫と伊豆」 桜井祥行
◆小説
「ルーツ・小さな遺品」 深水一翠
◆随筆
「青天の霹靂」 瀬戸あゆみ
「母の牡丹」 桂川ほたる
「枯れ木に花」 日吉睦子
◆本の紹介
「リスボンへの夜行列車」 財津公江




カトリック教徒の私には失礼になるような人間の「危険」な部分を取りあつかった小説が掲載してあるのでお送りしようか、止めようかと悩みました。しかし宗教と文学を混同する筈はないと思いなおし、お送りすることにしましたという意味の手紙です。その小説は本人の書いた「傾いた鼎・完全版」馬場駿、です。馬場駿とは木内光夫さんのことです。
なるほど「傾いた鼎・完全版」は人間の性欲を見つめた力作で、部分的には赤裸々な描写があります。しかし長年の深い思索にもとずいた作品なので優れた文学になっていると感じました。人々が避けがちなテーマを真面目に取り上げ一個の作品にしています。考えさせる小説です。
この「岩漿」23号の内容は末尾につけた馬場駿、本名、木内光夫のホームページにあります。この同人誌を手にして私は趣味とは何か考え出しました。
木内光夫さんにとって小説を書くのは趣味なのでしょうか?文学会を作りその同人を集め、同人誌の「岩漿」を毎年一巻づつ発行することは趣味なのでしょうか?
文学活動で生計を立てているのなら、それを職業と言うのが普通です。そうでない場合は趣味と言えるかも知れません。
しかし私は木内光夫さんにとって小説を書くことは趣味ではないと昔から考えています。小説を書く、同人会を作る、会誌の「岩漿」を20年以上発行する。これは木内光夫さんの人生そのものです。生計を立てるためにある資格を取りあるホテルで何十年も働きました。それも間違いなく木内さんの人生の一部です。しかしもっと重要な人生は小説を書くことです。それを後世に残すためにも美しく装丁された「岩漿」を毎年発行しています。そして小説の単行本の「夢の海」、「孤往記」、「小説太田道灌」を発売しているのです。
ですから私は小説を書くことは趣味ではなく人生そのものだと信じています。
木内光夫さんとはそんなひたむきな男なのです。彼と会ってお酒を一緒に飲んだ30年以上前のことを忘れません。真面目でひたむきに人生に挑んでいたその純な姿を忘れません。
会った場所は甲斐駒岳の麓の山林の中にある彼の兄の山荘でした。そこには現在、実兄の木内正夫さんが住んでいます。私は毎月のようにこの山林を訪れます。そして木内正夫さんの家にもちょっとだけ寄ります。
小説を書く、同人誌「岩漿」を発行する。これは趣味ではありません。木内光夫の人生そのものなのです。そんなことを想いながら今日の挿絵写真として先月に訪れた木内正夫さんの山荘の近辺の風景写真を示します。光夫さんが懐かしく思ってくれれば嬉しいです。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)
===作家、馬場駿、本名、木内光夫のホームページ===
http://aseigansho.web.fc2.com/
木内光夫のホームページ:「馬場駿と岩漿文学会」
馬場駿/木内光夫の創作
高島京の喫茶店
小説「夢の海」
小説「孤往記」
「小説太田道灌」
「馬場駿」は、当ホームページの主宰者で、「岩漿」の編集をしています。
このホ「ームページでは、馬場駿の著作3冊もご紹介しています。興味がおありの方は上掲の
「太田道灌」、「夢の海」、「孤往記」をそれぞれクリックしてご入場ください。
馬場駿または会員の出版物を入手なさりたい方は、下記の岩漿文学会編集部のメールアドレス
でお便りください。売り切れ、絶版がありましたらご容赦願います。
中には「寄贈」させていただくことも可能という本もございます。
当会に入会をご希望の方は、上記編集部のメールアドレスでご連絡ください。
入会後は他の会員が掌る当会の事務局が「連絡機関」となります。
また当会にご質問などがありましたら、同様の連絡方法でお願いします。
岩漿23号
岩漿23号発行 2015年4月5日 180頁A5判 会員配布4月10日着 合評会・総会予定5月23日土曜 伊東市内で予定、伊東市 サガミヤ書店 でも販売中!
送付先図書館 静岡県立図書館 熱海市立図書館 伊東市立伊東図書館 伊東市立八幡野コミセン 東伊豆町立図書館 下田図書館 伊豆の国市立図書館 国立国会図書館
ご希望の方は ここをクリックしてどうぞ
◆小説 ◆詩
「災難だって?」 椎葉乙虫 「たしかなものを」 えびね蘭坊
「傾いた鼎・完全版」 馬場駿 「うしろめたい気持ちは持たないで」小山修一
「山鳩」 桂川ほたる 「還暦」 小山修一
「いさり」 佐木次郎 「蛇」 小山修一
◆論文 ◆短歌
「穂積忠と労作教育」 桜井祥行 「母…五人の子どもの。」 Chaco
「折口信夫と伊豆」 桜井祥行
◆小説
「ルーツ・小さな遺品」 深水一翠
◆随筆
「青天の霹靂」 瀬戸あゆみ
「母の牡丹」 桂川ほたる
「枯れ木に花」 日吉睦子
◆本の紹介
「リスボンへの夜行列車」 財津公江




