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後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

西伊豆の土肥での見どころ・・・巨大な花時計、静かな海、そして金山の今昔

2012年05月18日 | 日記・エッセイ・コラム

観光地は人それぞれ、どのように楽しもうが自由です。しかし土肥に行くと江戸時代の金山の坑道だけを見て帰ってしまう人が多く、少し残念な感じがします。

入場料を払って金山に入ると坑道に働いている人達の人形があります。また、砂金を自分で採れる場所があって、お土産に少しばかりの砂金を手にして嬉しそうにバスに乗って帰って行きます。

海岸の静かさや巨大な花時計を見に行く人がいないのです。

そこで今回は金山をパスして静かな海と花時計を見て来ました。

写真でご紹介致します。まず金山のテーマ館入口とその塀です。

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観光バスはこの金山の前の広場に駐車します。私共は金山とは反対側の海辺へ200m位歩いて出ました。そこには下のような静かな海が広がっています。

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そして海辺の公園にはギネスブックに認定されたという世界一大きな花時計が午後1時24分と正確な時を刻んでいました。

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次の2枚は明治維新後の日本の技術発展の歴史の上で重要なことを示している写真です。

西洋の先進的な鉱業技術を用いると、江戸時代に掘り終えた金山からも金が沢山採れて、大きな利潤を上げたのです。そのカギはほんの少ししか金を含んでいない鉱石を粉末にして近代的な化学的処理(これを選鉱処理という)をすると金だけが容易に濃縮され、金が容易に採れるのです。

江戸時代に枯渇したとして廃鉱になった土肥を、大正時代に生き返らせたのが長谷川さんといいう実業家だったのです。昭和時代も戦後まで土肥は金鉱山のお陰で潤ったのです。これは佐渡の金山でも同様でした。そして全国の銅の鉱山も明治維新後の近代西洋の選鉱処理技術で生き返り、戦後まで永きにわたり日本の産業を支えたのです。下にその写真を示します。

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下は昭和15年頃の土肥の金山の鉱石の選鉱処理工場の写真です。

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このように観光地で少しだけ歴史的な視点に立って見物するといろいろ興味深いものを発見します。

土肥の観光案内をしました。(終り)


あなたへ10本の薔薇の花をおおくりいたします

2012年05月18日 | 写真

近所に薔薇の栽培の上手な方がいらっしゃいます。

写真を撮らせて頂いたので、あなたへ10本の薔薇の花をお贈りいたします

写真だけですが、実際に花を手にしたと想像しながら、お楽しみ下さい。

いつもこのブログをご覧頂いて有難う御座います。

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大飯原発再稼働に賛成の人々と反対する人々の本音を比べる(続き)

2012年05月18日 | 日記・エッセイ・コラム

大飯原発再稼働の決定は、近いうちに野田首相が発表すると予想されます。

そして、定期検査中のすべての原発の再稼働は予定よりも遅れながらも実行されるでしょう。

このような情勢の時に原発賛成派と反対派の本音の比較をしても仕方が無いと思う人もいると思います。

しかし反対派の本音を知れば、再稼働する原発の安全対策がよりきめ細かくなります。緊急時の対応訓練も実施される筈です。

全電源喪失にそなえて24時間体制の人員配置も実行されるでしょう。

完全な予備電源装置を設置してもその運転要員が24時間体制で貼りついていなければ、また水素爆発が起きます。

ですからこそ、反対派の本音を電力会社の人々が深く理解しておく必要があります。

そこで昨日の、「大飯原発再稼働に賛成の人々の本音と反対する人々の本音を比べてみる」の続編としてこの記事を書きたいと思います。

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(5)反対派;「私は赤ちゃんを育てている主婦ですが、危険な放射能を飛散させる原発には絶対反対です。爆発しない正常な原発は放射能で汚染された大量の海水を放出しています。放射能をもった蒸気洩れも時々起きています。とにかく原発は、原爆・核兵器同様に絶対反対です!」

賛成派;「こういう論理的でない感情的な反対は無視すべきです。多量の放射能を持った海水が放出しているというのは全く根拠の無い風評なのです。風評を拡大生産して反対運動するのは無知な女性のやり方です。無視すべきです!」

(6)反対派;「私は共産主義の同情者です。共産主義によると核兵器につながる原発は世界の平和を乱す原因になるので絶対反対です。日本がアメリカの軍事力の奴隷になっている状態を解消すべきと信じています。その為には中国やロシアの共産党とも協力しあうべきと信じています。とにかく資本者階級だけを一層金持ちにする原発には共産主義と言うイデオロギーからも絶対に反対です!」

賛成派;「共産主義者は昔から非国民でした。ロシアや中国に協力する国賊なのです。その上、感情的に原発反対をする女性層を自分の政治運度に取り込むような卑しい考えを持っているのです。無視すべきです!」

(7)反対派;「私はキリスト教の信者です。私の属している宗派が原発反対運動の署名集めをしています。水素爆発の可能性があり、使用済核燃料が狭い日本に溜まる一方です。将来の子供達の健康と安全のために原発には反対なのです」

賛成派;「再稼働する原発の安全対策は完璧なのです。子供達の将来も心配ありません。使用済核燃料は安全に化学処理をしてセメントで固めて、使用済核燃料は奥い坑道の底に埋め込みます。現にフィンランドにはそのような深い坑道が出来ているのです。そしてついでに余計なことを言えば、宗教が政治や社会問題に口を出さないほうが良いのではありませんか?無視します!」

さて昨日から(1)から(7)まで7項目の賛成派、反対派の本音を比較して来ました。以上でほぼ充分と思いますので一応完結とします。

望むらくは再稼働賛成派と電力会社の人々が反対派の本音に寄り添って、安全対策を完全にし、再び水素爆発が起きないように万全を期すことを祈っています。

反対派の人々も根拠のない風評に踊らされ感情的な騒ぎをしないように期待します。そして反対派は再稼働した原発の完璧な安全装置と安全要員の配置へ対して具体的な提言や意見発表を根気良く続けることが非常に重要と信じています。

私自身は福島原発の事故が起きる以前から原発廃止論者へ変わっていました。

そのことはこのブログの2009年2月24日と25日に掲載した記事で説明した通りです。2009年2月24日の記事:原子力発電へ反対することにしました2009年2月25日の記事:原子力発電に反対し、現実的な解決法を提案します です。

この考えは変わっていませんが、原発が再稼働する事態にあたって、より建設的な反対運動になるようにと祈りつつこの2つの記事の終わりとします。

それはそれとして、今日も皆さまのご健康と平和をお祈り申し上げます。

後藤和弘(藤山杜人)