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後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

インド料理店、シタール(SITAR)をご紹介致します

2011年07月23日 | うんちく・小ネタ

このお店は小金井市の南側に開店してから10年近くなります。時々行きますが味は常に変わらず、いろいろな香料が効かせてあって本物のインド料理の味です。

バングラデッシュ出身の御主人が何時も店を清潔にし、鉢植えの草花へ丁寧に水をやっています。料理人は3人です。ナンも石釜の内壁に張り付けて、焼いています。

メニューはカレー6種類、ナン5種類、インド料理5種類の他に、カレーディナー、ベジタリアンセット、タンドリーディナーセット、タリーセットなどのコース料理もあります。

例えばカレーにはチキン、マトンのほかエッグスペシャルカレー、ダールカレー、バターチキンカレー、キーママタールカレー、バラクパニールカレー、そしてマトンサグワラなどがあり、辛さは注文に応じ自由に変えて供されます。

インド料理はタンドリーチキンの他に、チキンティッカやシークカブ、ベジタブルサモサ、そして茄子パコラ・アールパコラなどがあります。

ナンの5種類とはサダーナン、ロティ、プーリー、バトーラ、ガーリックナンです。

食後の冷たいヨーグルトドリンクのラッシーは絶品です。勿論、生ビールもインドビール、タイのビールもあります。インドのチャイもあります。

いろいろな料理を毎回試して見るのも楽しいものです。

この店の場所は以下のように行きます。JR中央線の小金井駅の南口を出て、南商店街を100m程、南方向へ歩くと農工大通りとの信号のある交差点へ行きます。そこを左へ、すなはち東京農工大学方向へ曲がるとすぐ右側にあります。小金井市本町1-8-13の健生ビルの一階です。電話は042-388-9955です。なおこの店には国分寺店もあります。国分寺市日吉町4-17-15で電話は042-325-9955です。こちらには駐車場もあります。

遠く異国に来て、地元に馴染んで、頑張っている人々を是非助けてあげて下さい。

下に主人の写真などを示します。

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大英博物館、「古代ギリシャ展」に感動する人、しない人

2011年07月23日 | 日記・エッセイ・コラム

この展覧会は7月5日から9月25日まで上野の国立西洋美術館で開催されています。大英博物館のギリシャの10万点の美術品から彫刻と陶器を厳選し、完成度の高いものだけ135点を上野で展示しているのです。展示は下の4部に分類されています。

1、神々、英雄、別世界の者たち

2、人の形

3、オリンピアとアスリート

4、人々の暮らし

昔、ヨーロッパやアメリカの幾つかの美術館で、出来の悪いギリシャの彫刻を沢山見た事があります。それを思い出しながら今回上野で展示されている全ての彫刻の出来の良さにまず感動します。流石大英博物館のコレクションです。そして、人間の姿をこんなにも正確に写実した技術に感動します。全ての藝術はまず摸写することから始まるとしたらギリシャの彫刻や陶器に描かれた絵画は全ての人類の藝術の出発点になります。イエス様の生まれる500年以上も前にこのような技術が完成していた事実に感動します。

土曜日なのでたいへん混んでいました。皆熱心に説明文を読み、イヤホンガイドの声に聴き入りじっと作品の前に立っています。会場をひととおり見て回りました。しかし写実に徹した彫刻は美しいのですが、芸術的感動を与えてくれません。要するに考える問題を提示しないのです。見れば成程よく写実されているという感想だけです。完成されているのですが、なにか物足りないのです。

彫刻のモデルになった人間の苦悩や喜びなどが表現されて居ないのです。

はっきり言えばつまらないのです。作品が好きか嫌いか、つまらいと思うか否か、感動するか否かは、すべて個人の自由です。ギリシャの彫刻をつまらないと書いた私を叱っても仕方がありません。ですから叱らないで下さい。

見事な作品を135点も見て感心しました。しかし、ああ、感動の無い展覧会だったと思いながら建物の外に出ました。するとそこにはロダン、ブールデル達の近代彫刻が幾つかありました。藝術的作品です。人間の内面、精神性が感じられます。ああ、ギリシャの彫刻がルネサンスのミケランジェロなどを経て、ロダンに至って完成したのだと思いながら帰ってきました。ですから「ギリシャは西洋文化の源流」という言い方は正しいと思います。

何時も絵画展などでは会場を行きつ戻りつしてゆっくり見る家内が、今日はスイスイ歩いて行くので、あまり感動してないと分かりました。

そこで、後で家内へ上の感想を述べました。彼女も同感ですと言います。

それでも会場は満員でした。ギリシャの美術作品はどのようなものかという知識欲に飢えた人々は是非お出掛け下さい。イギリスまで行かなくても大英博物館の逸品を沢山見る事が出来ます。下に会場の外側の写真をお送り致します。

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「日本人はなぜ世界から尊敬され続けるのか」

2011年07月23日 | 日記・エッセイ・コラム

「日本人はなぜ世界から尊敬され続けるのか」は黄文雄さんという台湾出身の人が最近出した単行本の題目です。5月31日に徳間書店から初版が出されました。

題目からして日本人が恥ずかしくなるような本です。昨日、本屋で見つけました。手にとって立ち読みをしました。内容がしっかりした文明評論になっています。キリシタン禁教の日本に38年間も踏みとどまり、布教の努力をしたイエズス会士のルイス・フロリス(1532-1597年)が日本人をどのように見て居たかも書いてあります。

この記述を見て、この本を買うことにしました。立ち読みは良い事ではありませんが、20秒位はしています。手にとって目次を見て、ページをパラパラすると買うべき本かどうかが直ぐに分かります。

著者の黄文雄さんは本気で日本人を尊敬しています。そうです。日本の植民地時代のことを知っている台湾の人々は本当に日本人を尊敬しているのです。

何故、台湾の人々は日本人をそんなに尊敬しているのでしょうか?

それは最近、読売新聞の「時代の証言者」で連載されている邱 永漢さんの話を読むと分かります。

邱 永漢さんも台湾出身の直木賞受賞の作家であり、事業家です。

1949年、北京で中国共産党が新しい中国の独立を宣言した時、国民党の蒋介石一派が台湾へ逃れ、そこに中華民国の政府を作ったのです。その中華民国政府の台湾統治があまりにも劣悪、言語道断だったのです。日本の統治に較べあまりにも非道なものだったのです。その反作用で日本人を心から尊敬する人々が出来てしまったのです。別に日本人が特に偉かったわけではありません。

ところで、「日本人はなぜ世界から尊敬され続けるのか」という本にはいろいろな視点から日本人を褒めています。褒め言葉は社交辞令として割り引いても、その視点が興味深いのです。

1976年に毛沢東が亡くなる直前に唐山大地震が起き、死者が数十万人出ました。しかし、唐山大地震の事は報道規制が厳しく、詳細は現在でも不明です。地震で崩壊した村や町を周辺の農民が集団で襲い、略奪を繰り返していたのです。北京の共産党中央は軍隊を送り込み集団化した略奪者たちを鎮圧したのです。

今回の日本の大災害で周辺の農民が集団で被災地を襲って、略奪する現象は起きませんでした。ですからこそ中国政府は日本人を本気で褒めたのです。と、いうような事がこの本には書いてあります。

他人をけなしたり悪口を言うより褒めるほうが良いのです。良い理由は、褒めて居る本人が一番幸せを感じるのです。この本を書きながら楽しい時間を持つことが出来た黄文雄さんが一番幸福だったのです。

それはそれとして、

今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。藤山杜人