今日も涼しくて気持ちが良いので、小金井の商店街へ散策に行きました。南側の商店通りはすっかり小奇麗になってしまって昔の面影がありません。
そこで一歩裏通りへ入って、古い感じのお店を探して写真を撮りました。
始めの写真は昔からある質屋さんです。その下は古いクリーニング屋さんです。主人が汗を流しながらワイシャツにアイロンをかけていました。
最後の写真は小金井の町中の湧水の汲み場の御地蔵さんです。湧水は黄金水と称して有料です。近所の人が空のペットボトルを沢山持って来て汲んでいました。何故、そんなにお汲みになるのですかと聞きました。ご飯炊き、味噌汁、煮もの、全てこの湧水を用いると美味しくなりますよと教えてくれました。
昼時になったので家内と一緒にシタールというインド料理店でカレーを食べて帰ってきました。詰まらない写真ですが、下にお送り致します。(終り)
男女の間に恋愛感情が生まれ結婚に至る事もあります。あるいはいろいろな事情でまず結婚してから、その後で恋愛感情が生まれる場合もあります。育った場所も、家庭環境も全く違う2人が結婚して、仲良く暮らす場合が多い のです。不思議な事です。神秘的な事です。カトリックでは結婚は神の奇蹟と言い、離婚は厳禁です。
しかし長い結婚生活にはいろいろな事があります。離婚したほうが幸せになる場合もあります。この離婚の問題は常に人間生活にとって重要な問題です。
その一方で「離婚」はいろいろな時代や国々の社会的な背景で左右されることもあります。そこで社会の事情と離婚の関係を少しだけ考えて見たいとおもいます。
その前に下の図面をご覧下さい。世界の各国の離婚率を棒グラフにして比較した図面です。人口1000人あたり何件の離婚が2010年に起きたかという統計です。
ロシアが4.8件、アメリカが3.6件、スウェーデン、イギリス、フランス、ドイツ、日本などが2.4から2.0、そしてイタリアが非常に低くて0.8です。
上の図面を見てやっぱりアメリカは男女平等で自由の国だからとよく言われます。
それではロシアは何故離婚が多いのでしょうか?共産主義の国だったので宗教の束縛が無かったので離婚が多いのでしょうか?
イタリアが非常に少ないのはローマ法王のお膝元からなのでしょうか?
こういう議論は一見もっともらしいようです。しかし私は馬鹿馬鹿しい理論だと思います。結婚や離婚は人間の理性や知識ではどうしようもない神秘の領域なのです。
もし多くのイタリア人が結婚しないで独身で一生を終えるとしたら、ローマ法王とは関係はありませんね。結婚しないのですから離婚も起きません。日本でも独身者が増大しましたから上のような統計資料は無意味になります。
昔の経験ですが、ある時、スウエーデンで、若いカップルの家の夕食に招待された事があります。仲の良い夫婦ですねと言いました所、彼等は「同棲中」ですと誇らしげに答えました。聞くとスウェーデンの多くの若者は、数年間、同棲してから結婚をするそうです。決心がつけば結婚し、決心がつかなかったら別れると言うのです。
そして同棲して相手の性格を見極めてから結婚するのでスウェーデンでは離婚率が非常に少ないと主張します。これが一番合理的な結婚の方法ですと自慢するのです。しかしこれにはスウェーデンの税制も関係しているようです。
それにしても上の図面でみるとスウェーデンの離婚率は2.3でドイツと変わりません。日本は2.0ですから日本の方が少ないのです。
これは離婚に対する理解が間違っている事を示しています。
この詰まらない記事の結論を2つ書きます。
(1)同棲や結婚や離婚はまったく個人的な大事件であり、どんなに正確な統計を示されても何の役にも立たない。統計は問題解決にとって全く無意味であり、無力であす。
(2)一旦結婚した以上は、我慢できるのなら離婚しない方が良いし、得なのです。いずれ年を取ってどちらかが先に死にます。自然に死に別れるのが一番良いのです。勿論、我慢できなければさっさと離婚して新しい人生を切り開きのも良い場合もあります。
勿論、結婚などという面倒な事をせずに一生独身を通す人々が増えている事を考えると「離婚」はそんなに重大な事件では無いのかも知れません。
それはそれとして、
今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。藤山杜人