①5月3日9時の天気図 気象庁HPより引用
②5月3日9時の全国レーダーアメダス解析雨量図 気象庁HPより引用
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③5月3日12時の全国レーダーアメダス解析雨量図 気象庁HPより引用
昨日の記事の続きになりますが、進行方向前側に暖湿流が大量に流れ込んで、発達した雨雲を伴なった低気圧は、その後、2日夜以降、紀伊半島沖から東海沖を北東へ進んで、3日9時には引用図①より、関東南岸まで進んできました。
このため、暖湿流が東~南東風となって長時間吹きつけた形となり、当該方向へ開いた斜面沿いにあたる、関東西部や甲信地方東部、東海地方太平洋側では、強い雨が断続的に降り続きました。
静岡県の天城山では24時間降水量が649㎜と、5月としては観測史上最も多い降水量を観測しましたし、24時間降水量が300㎜を超えた地点としては、三重県尾鷲 383・5㎜ 東京都大島 358㎜ 神奈川県箱根で348㎜ 三重県熊野新鹿で305㎜ となっています。
山梨県内では、24時間降水量が 山中で158㎜ 南部で132㎜ 上野原で120㎜ 河口湖で105・5㎜と、100㎜以上の降水量を観測する大雨となりましたが、盆地に位置する甲府では24時間降水量は25・5㎜と、盆地とや山地ではコントラストの大きい降水量分布となっています。これは、暖湿流が地形的に強制上昇して発生する大雨の際に、山梨県内で観測される典型的な降水量分布のパターンです。